三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第344回。12月19日、日曜日。
16日木曜日は、酒蔵で酒の仕込み体験をしてきました。
12月1日に酒母造りが始まり、事実上の「山と水と、」の仕込み開始です。
この酒母(酛=もと)が十分育ってきたところで掛け米をしていきます。つまり、量を増やしていくわけです。
ただし、一気に米と水を足してしまうと菌の増殖が間に合わず雑菌が混じる恐れがあるため、昔から3回に分けて掛け米をするという方法がとられてきました。それを三段仕込みと言います。
今回は、12月13、15、16日の3回です。これを醪(もろみ)造りと言います。
その工程は、初添え、踊り、仲添え、留添えなどと呼ばれています。
16日はその最終日、留添えの作業を体験させてもらったのでした。
8時45分、「山と水と、」の酒造をお願いしている河北町の和田酒造さんへ、会員9名とテレビクルー1名、新調した揃いの法被に身を包み、いざ出陣。
8時59分に蒸し上がる予定の甑(こしき)は、覆い布が蒸気で大きく膨らみ、もうもうと湯気を噴き上げていました。
酒蔵が用意してくれた履物に履き替え、衛生キャップをかぶって、高まる緊張に胸を躍らせていました。
白衣も用意してくれていましたが、新品の法被を着ているのでそれでいいだろうということになりました。
時間になりボイラーのスイッチが切られると覆い布が取り払われました。
甑の中は湯気で真っ白でしたが、次第に薄くなって、中からきれいに蒸された出羽燦燦が現れました。
50%に削られた米がびっしりと固まっている様子はおこしのようにも見えました。
それをスコップで掬いあげ、木桶に入れます。
目いっぱい入れると20㎏になるという木桶を肩に担いで蔵の奥へ。
放冷機へ乗せると、米はバラバラになりながら冷やされます。
それを少しずつタンクへ投入。その作業は素人では難しいということで蔵人がやってくれました。
タンクを覗くと、初添え、仲添えの醪はフツフツと泡を立てていました。順調に発酵している証拠です。
留添えの米を投入して、櫂(かい)入れ。固まった米をほぐしながら、先の醪と混ぜていきます。
これもみんなで体験させていただきました。
朝ドラの影響で「おいしくなーれ、おいしくなーれ」と唱えながら。
これで酒の原料は全てそろいました。
後はタンクの中でじっくりと旨い酒に育つのを待つばかりです。
若い酒の匂いを胸いっぱい吸い込んできました。
発酵具合で変わってきますが、1月10日ごろには完成となり、搾りが始まる予定となっています。
最後には、和田酒造の氏神様諏訪神社にみんなで成功祈願をしてきました。
軒先には新酒の完成を知らせる杉玉も飾られ、酒造りの最盛期にお邪魔して、本当に邪魔だったと思いますが、新社長も蔵人さんたちも、丁寧に説明してくれ、おぼつかない作業を暖かく見守ってくれました。本当にお世話になり誠にありがとうございました。
帰りにはお土産にできたばかりの生原酒「葉山おろし」をいただき、宿用院の茶の間で早速1本空けてきました。
皆さんおいしかったと見えて、酒屋に寄って同じものを買い求めて来たことを言い添えます。
河北町に来たら「冷たい肉そばとソースカツ丼のセット」はどうだと聞いたら、餅が食べたいというので葵食堂で昼食となりました。
それぞれ、ラーメン、そばと納豆餅のセットを食べていました。私は納豆餅30個でした。
朝は酒蔵に行くため納豆禁止でしたので、みな納豆に飢えていたようです。
その後、青木商店に寄ってビールと青菜漬けをごちそうになりました。
最後はお腹がいっぱいというオチでした。
自分たちで米を植え、刈り取りをし、水を運び、仕込みをした酒、いよいよ間もなく完成です。
1月20日に完成を祝う会を開催して、新酒で乾杯をします。相撲甚句やテーマソングの披露もあります。
21日から一般販売の開始ですが、500本だけなのですぐになくなると思います。
地元の人が飲む酒、自酒を目指しているので、とりあえずは町民向けに販売したいと思っています。
宣伝広報ばかりが先行し、現物が買えないとお叱りを受けるだろうと予測されます。
初年度はどれだけの酒ができるか分からず、恐る恐るの量となりました。
来年は倍増する予定ですので、今年手に入らなかった方はぜひ来年度にご期待ください。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
16日木曜日は、酒蔵で酒の仕込み体験をしてきました。
12月1日に酒母造りが始まり、事実上の「山と水と、」の仕込み開始です。
この酒母(酛=もと)が十分育ってきたところで掛け米をしていきます。つまり、量を増やしていくわけです。
ただし、一気に米と水を足してしまうと菌の増殖が間に合わず雑菌が混じる恐れがあるため、昔から3回に分けて掛け米をするという方法がとられてきました。それを三段仕込みと言います。
今回は、12月13、15、16日の3回です。これを醪(もろみ)造りと言います。
その工程は、初添え、踊り、仲添え、留添えなどと呼ばれています。
16日はその最終日、留添えの作業を体験させてもらったのでした。
8時45分、「山と水と、」の酒造をお願いしている河北町の和田酒造さんへ、会員9名とテレビクルー1名、新調した揃いの法被に身を包み、いざ出陣。
8時59分に蒸し上がる予定の甑(こしき)は、覆い布が蒸気で大きく膨らみ、もうもうと湯気を噴き上げていました。
酒蔵が用意してくれた履物に履き替え、衛生キャップをかぶって、高まる緊張に胸を躍らせていました。
白衣も用意してくれていましたが、新品の法被を着ているのでそれでいいだろうということになりました。
時間になりボイラーのスイッチが切られると覆い布が取り払われました。
甑の中は湯気で真っ白でしたが、次第に薄くなって、中からきれいに蒸された出羽燦燦が現れました。
50%に削られた米がびっしりと固まっている様子はおこしのようにも見えました。
それをスコップで掬いあげ、木桶に入れます。
目いっぱい入れると20㎏になるという木桶を肩に担いで蔵の奥へ。
放冷機へ乗せると、米はバラバラになりながら冷やされます。
それを少しずつタンクへ投入。その作業は素人では難しいということで蔵人がやってくれました。
タンクを覗くと、初添え、仲添えの醪はフツフツと泡を立てていました。順調に発酵している証拠です。
留添えの米を投入して、櫂(かい)入れ。固まった米をほぐしながら、先の醪と混ぜていきます。
これもみんなで体験させていただきました。
朝ドラの影響で「おいしくなーれ、おいしくなーれ」と唱えながら。
これで酒の原料は全てそろいました。
後はタンクの中でじっくりと旨い酒に育つのを待つばかりです。
若い酒の匂いを胸いっぱい吸い込んできました。
発酵具合で変わってきますが、1月10日ごろには完成となり、搾りが始まる予定となっています。
最後には、和田酒造の氏神様諏訪神社にみんなで成功祈願をしてきました。
軒先には新酒の完成を知らせる杉玉も飾られ、酒造りの最盛期にお邪魔して、本当に邪魔だったと思いますが、新社長も蔵人さんたちも、丁寧に説明してくれ、おぼつかない作業を暖かく見守ってくれました。本当にお世話になり誠にありがとうございました。
帰りにはお土産にできたばかりの生原酒「葉山おろし」をいただき、宿用院の茶の間で早速1本空けてきました。
皆さんおいしかったと見えて、酒屋に寄って同じものを買い求めて来たことを言い添えます。
河北町に来たら「冷たい肉そばとソースカツ丼のセット」はどうだと聞いたら、餅が食べたいというので葵食堂で昼食となりました。
それぞれ、ラーメン、そばと納豆餅のセットを食べていました。私は納豆餅30個でした。
朝は酒蔵に行くため納豆禁止でしたので、みな納豆に飢えていたようです。
その後、青木商店に寄ってビールと青菜漬けをごちそうになりました。
最後はお腹がいっぱいというオチでした。
自分たちで米を植え、刈り取りをし、水を運び、仕込みをした酒、いよいよ間もなく完成です。
1月20日に完成を祝う会を開催して、新酒で乾杯をします。相撲甚句やテーマソングの披露もあります。
21日から一般販売の開始ですが、500本だけなのですぐになくなると思います。
地元の人が飲む酒、自酒を目指しているので、とりあえずは町民向けに販売したいと思っています。
宣伝広報ばかりが先行し、現物が買えないとお叱りを受けるだろうと予測されます。
初年度はどれだけの酒ができるか分からず、恐る恐るの量となりました。
来年は倍増する予定ですので、今年手に入らなかった方はぜひ来年度にご期待ください。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。