なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンデーサンライズ それは普通です

2023年07月02日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ
三ちゃんのサンデーサンライズ。第423回。令和5年7月2日、日曜日。

早や7月になりました。
今年の折り返しです。
もちろん、今年いっぱい生きられるかどうかの保証もないので、一般的な挨拶のようなものですが。
東京での缶詰の疲れがなかなかとれず、ぼんやりとした日が続きました。
加えて一日おきに飲み会があったりして、肝臓も疲れていると思います。
地元の酒飲み同級生は「肝臓は筋肉だから毎日鍛えなきゃダメだ」などと嘯いていましたが、その説は勘弁してもらいたいと思います。
65歳を過ぎて、いろんな衰えを感じてきています。
肝臓、内臓も含めて体力がなくなりました。
疲れがたまるとなかなか抜けなくなってきました。
通常8時間睡眠をとっているのが、5時間ぐらいの睡眠が続くと、その不足分を取り戻すのにその倍ぐらい寝ないと回復しない感じです。
さらに深刻なのが脳の衰えです。
記憶があいまいになったり、すっぽりと抜け落ちたりすることが多くなりました。

私をよく知る人から「最近元気がない」ようなことを言われ、転んで頭を打ったからではないかということがまことしやかに噂されていたりしたようですが、あれは去年の正月のことですから、もはやその影響ではないでしょう。
おそらく、肝臓の数値がよくないからと医者にアルコールを控えるように言われていた時の様子からだったと思われます。
しかし、それを差し引いても、脳の衰えはあります。
以前は、朝のお経を読んでいる時に、いろんなことが頭に浮かんできて、お経を読むのと同時にものが考えられました。
今日の予定とか、文章などを考えながら、いつの間にかお経が終わっていたということが度々ありました。
最近は、何か文章が浮かんでくると、その文字とお経の文字がクロスしてお経を読み間違えることが起きてきたのです。
まじめにお経を読めよ、というのはごもっともなことですが、問題は脳の機能の部分です。
以前の状態は、お経が始まれば、意識の下層で文字が次の文字を連れてくるように次々とつながってお経が続き、上層の意識で何を考えようが下の意識には影響しなかった、といえばいいでしょうか。
今はどうも、上層と下層の意識が混ざってしまうのかもしれません。
おそらく、記憶の伝達物質シナプスの働きに衰えが出始めたのではないかと想像しています。
まあ、お経は集中すればいいことですが、伝達物質に衰えが出たということであれば認知症のことも視野に入れておかなければなりません。
パーキンソン症候群の父親とアルツハイマーの母親を持つ身ですから、いずれ認知症は覚悟しておかなければならないことです。

父親がパーキンソンの症状で通院していた時のこと、待合ロビーで待っていると壁に張り紙があり「物忘れ外来」という検診の誘いでした。
その頃、若干それっぽい事例があり、「若年性アルツハイマー」ではないだろうかという懸念から、思い切って受診してみることにしました。

CTの画像を見ながら
先生「物忘れの症状があるのですか」
私「用事のついでに郵便を出そうと思って車に乗り、帰ってみるとまだ郵便物が残っていた、というようなことがあります」
先生「ふーん、自分の名前は分かりますか」
私「え?ええ、分かります」
先生「自宅の電話番号は?」
私「分かります。あのう、若年性アルツハイマーとかではないですか」
先生「若年性?あんた今いくつだ?」
私「49です」
先生「49?若年性というのは20代30代のことで、50ぐらいでその程度の症状は、普通だ」
との事。

「普通」ということは、50ぐらいになると、物忘れの症状は普通に出るのであり、病気でもなく当たり前の事ということです。
喜んでいいのか悲しんでいいのか分からない結果でした。
その頃から認知症は始まっていると言ってもいいわけで、以来18年、脳が衰えるのも普通の症状なのでしょう。
年齢による衰えは不可逆的なことですから、その中でどう生きるかを考える以外にありません。
また、今はまだできることをやっておくべきだとも言えます。
 
歩げるうぢ
食べられるうぢ
話せるうぢ
自分が誰だが分がるうぢ
するべぎごど しておぐべ


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。