なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンデーサンライズ425 秋田巡回

2023年07月16日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ
三ちゃんのサンデーサンライズ。第425回。令和5年7月16日、日曜日。

秋田で豪雨災害が起きています。
実は、9日日曜日から、14日金曜日まで秋田を特派巡回していました。
予定では15日まででしたが、14日の教場を勤めた後、線状降水帯が発生し豪雨の予報が出され、JRも運休を決めたため、今日のうちに帰らないと帰れなくなるということで、急遽予定を切り上げ帰途に就いたのでした。
15日の教場の住職からは、みんな楽しみにしていたのに残念、と連絡がありました。
本当に残念なことでした。話したいこともたくさんありましたのに。
巡回の教場は、小坂町、北秋田市の鷹ノ巣と上杉、能代、男鹿と周り、最後に秋田市金足に回る予定でした。
今、豪雨に見舞われているのはちょうどその地域で、半日で7月1か月分の雨が降ったということで、河川の氾濫も起きているようです。
お世話になったお寺さんの状況が気にかかります。

今回の巡回は、古川から新幹線で盛岡まで行き、そこから高速バスで鹿角花輪駅前まで。
秋田県は山形の北隣の県ですが、真っすぐ北上するよりも宮城県岩手県を経由した方が早く到着するということが分かりました。
帰りは、奥羽本線追分という駅から秋田駅経由で新庄まで、3時間半在来線普通列車で帰ってきました。この路線に今は急行列車も快速も走っていないようです。
通学時間らしく、高校生で列車は混雑し、1時間は立ってきました。
たまたま運転席のすぐ後ろだったので、運転士の指差し確認やら運転操作、線路の曲がり具合、標識の数々を眺め、飽きることはありませんでした。鉄オタではありませんが、楽しくなるのは分かります。
大曲駅からは女性運転士のワンマン運転でしたが、若い女性が2両編成のこんな大きなものを、独りで動かしているという緊張感はどうなのだろうと慮っていました。真っ暗なトンネルに入るのは怖くないのだろうか。
ドアを閉めたり、切符を受け取ったり、車内に気を配ったり、なかなかの忙しさです。
自ら望んでこの道を選んだのでしょうから、きっと鉄道が好きなのでしょう。
乗客を乗せているという責任感も大きいと思いますが、是非楽しく仕事をして欲しいと、他人事ながら思いました。

秋田名物は、秋田音頭に唄われている通り、八森ハタハタ、男鹿ブリコ、能代春慶、檜山納豆、大館曲げ輪っぱ、です。
全て秋田の北部に位置する地域の地産で、今回はちょうどそのあたりを回らせていただきました。
八森は今では八峰町となり、檜山は能代市になっていますが、いずれもその側まで行っていて、八森のハタハタではなく名酒「山本」を頂戴し、宿で檜山納豆もいただきました。
能代春慶は、後継者がいなくて現在は途絶えているとの事。
大館の曲げ割っぱはお土産にいただき継承されているようです。
今回の特派巡回は実に4年ぶりのことで、色々忘れ物をしたり、不手際があったり、3年休むと慣れていない感じで迷惑をおかけしました。
それでもやはり、リアルな布教現場は、緊張感もあり、話者と聴者のやりとりが臨場感を感じ、楽しませてもいただきました。
もう1回は9月に愛知県を、11月に北海道を回ります。

帰ってみるといろんな動きがあり、大風が吹いていました。
世の中は動いているようです。
風に抵抗するのも大変だし、吹かれて流れに乗ってみるのも悪くないかもしれません。
寺に居るほうが色んな用事に追われ、睡眠時間が少なくなりました。かえって巡回中の方がゆったりし、よく寝れたなあと思い返しています。

心配していたメダカと鯉の稚魚は元気に育っていました。
一日中眺めていたい感じです。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。