三ちゃんのサンデーサンライズ。第466回。令和6年5月5日、日曜日。
早や5月に入りました。
世の中は連休ということで、移動したり楽しんだりで、季節もいいし、経済効果にもなることでしょう。
ただ、日本国民全員が休んでしまえば世の中は回らないわけで、いつもと変わらず働いてくれる人がいるからこそ休めるということも頭の片隅に置いておくべきだと思います。
以前ほどではなくなりましたが、お寺も連休はそれなりに忙しい期間となります。
連休を利用しての里帰り、併せて先祖の供養をするというのは、ただ遊ぶよりは意味があり連休の使い方としては好ましいことと思います。
体調を崩す前の4月15日、東京でビデオ撮影がありました。
YouTubeに流すビデオ法話の撮影です。
曹洞宗管長のお言葉「布教教化に関する告諭」が毎年年度初めに発布されますが、それを全国の檀信徒に伝えそれに因んだ法話を行うというのが特派布教師の任務です。
今年度2年任期で32名の布教師が任命され、それぞれの任地が決められ巡回することになります。
32名の中で私が最も古株ということになり、代表して公式なビデオ法話を任されたのでした。
コロナに入ってからそのような布教の方策がとられ、これまでも何人かが務めてきました。
私はそういうのに向かないと思っていてこれまで辞退してきましたが、最古参となれば責任も感じますし受けざるを得ないと観念しました。
本庁の研修道場にはビデオカメラと機材がセッティングされていて、ハイどうぞという段取りでした。
カメラの前にはプロンプターがセットされています。
政治家の演説などで見るようなものではなく、カメラと一体となったもので、その画面を真っすぐ見て文字を読めばそのままカメラ目線になるというものです。
今ほとんどのテレビニュースはこの方式だということでした。
公式な法話を下を向いて原稿を読むようではいけないでしょうし、かといって面と向かって言い間違いだらけでも具合が悪いだろうと思案していましたが、これであれば問題がないように思いました。
ただ、ニュースと違って法話は聞法者と相対して、対話のように話を進めていくものなので、間違えずに文字を読めばいいというものではありません。臨場感が必要なのです。
プロンプターを読みながら臨場感を出すのは難しいことでした。
どうしても文字が流れてしまえば、それを間違えずに読むだけで精一杯で、表情も手の動きも固まったままということになってしまいました。
しかも、それすら噛み噛みの読み間違えだらけで、何度も撮り直しをさせてしまいました。
編集で切り貼りしてくれるのだろうと思いますが、どのような出来になったか心配です。
だからこういうのは嫌だと思っていたのです。向いていません。アナウンサーの技術の高さを思い知りました。
本来5月1日に視聴可能になる予定だったようですが、今月中旬にずれ込むとのこと。きっと編集に苦労しているのだと思います。
何なら顔も編集してもらえばよかったと後悔しています。
他の布教師さんの法話も視聴できますし、私のものもどうしても観たいということであれば以下のリンクから視聴することができます。
4月30日は特派布教協議会で今年の任地の一つ島根県に行ってきました。いわば打ち合わせです。
島根県は都合4回目になります。
平成29年の前回と今回はその中の隠岐の島の巡回です。島のお寺さんを6カ寺回ります。
どちらも少ない檀家さんでお寺を大切に維持してこられたことが分かりました。
8月初めの巡回ですが、今回はどんな出会いがあるか、今から楽しみです。
今週の一言
「法話は対面がいい」
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
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