しばらく記事をUPしないとアクセスがどんどん減っていく、ということで、先週の事などを書いておきましょう。
先週は、特派布教の巡回で長野県を回っていました。
8月31日に松本に入り、打ち合わせの後、6月1日は穂高、2日白馬村、3日松本市、4日筑北村、5日松本市、6日諏訪と、日本アルプスの山裾を巡ってきました。
まず感じたことは、今回お邪魔したどのお寺さんも大きくて立派ということ。
その一つの理由は、幕末から明治にかけて、松本藩が率先して廃仏毀釈を行い、一度寺院が破壊されてその後再建されたということ。
その時に、ある意味寺院が淘汰されて、数が少なくなったことが理由の一つだと。
どのように寺院を維持していくのかという、危機感と工夫もあったことだと思われます。
全くその影響を受けずに来て、ぬるま湯に浸かっているような寺院は、今後危機が襲ってくるのかもしれないと思ったりします。
参加檀信徒の全てが、教区寺院の代表、総代さん方ばかりというのも、珍しいことでした。その皆さんほとんど全員が背広にネクタイ、キチンと輪袈裟をかけていたことにも驚きました。
それぞれの菩提寺名が入った輪袈裟を、その代表であるというような自信も感じられながら身につけておられる様子は、頼もしくもうらやましくも思いました。
このように、それぞれの寺の総代さん方が、範を示すように寺を大事にし、決まりを守り、真面目に研修会に参加されるような地域は、おそらくこれからもしっかり伝統文化が守られ、社会が維持されていくものと思います。
もしかしたら、このような地域は、全国的には珍しくなっているかもしれません。どうか、少しでも永く継承されますよう願っています。
松本市の沢沿いの山奥の、小さな日帰り温泉「檜の湯」につれていってもらいました。
開放的な露天風呂のあるいいお風呂でした。
その風呂場の入り口のガラス戸に張り紙がしてあって、「桧の湯の心得」とあります。
「おしりとおちんちんを洗って入る事」という直接的な書き方に、思わず写真を撮りました。
でも、そんなことは桧の湯の心得でもなんでもなく、日本人の常識的な心得であるはず。
なのに、その常識がない輩がいるので、あえて桧の湯が教育しなければならないというわけでしょう。
親から子に、大人から子供に、常識として伝えられるべき事が伝えられていない、それがこの国の最も由々しき問題ではないのか。
学校や政治の批判をする前に、それぞれの家庭教育の見直し、立て直しが急務だと思えてなりません。
日本人の常識が完全消滅してしまう前に。
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