なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災77 大槌町、気仙沼

2011年08月03日 22時39分03秒 | 東日本大震災

一昨日1日は岩手県大槌町でした。

江岸寺さんの再建について話を伺ってきました。

副住職さんご兄弟、総代さん、お若い檀家の方々も迎えてくださいました。

焼け残っていた、本堂・庫裡もすっかり取り払われ、整地されていました。

墓地の土砂を片付けていた業者が遺体を発見したようで、警察の方々が立ち会っていました。おそらく、まだ、何人かはこの中に埋もれているだろうと。

現地はまだ、こんな状態なのです。

江岸寺さんの総代さんはみんな流されて、たった一人だけ残った藤原さんが発言しました。

「俺の結婚記念で植えた60年の杉が2000本ある、それを全部本堂の再建のために寄付する、それが俺が生き残った意味だと思う」

裸一貫から山林で財を成した藤原さんは、「こんな俺を総代に取り上げてくれた亡くなった住職に恩返しをしたいんだ」とも言っておられました。

今後、計画がどう進むのかは分かりませんが、総代さんには、是非とも本堂の完成を見届けてもらいたいものだと強く思いました。

昨日2日は、気仙沼登米沢でした。

百ヶ日の日に話を依頼された縁で、「いつかは必ず、親子で飲みに来て」と何度も誘われていましたが、昨日実現となりました。

「あの日の話を聞いてから俺は変わったよ」などと言われると、本当によかったと思いました。

昨日今日とハンモックの話もしてきました。

1つを編むだけでゆうに半日はかかります。制作手間、材料費、梱包発送費を計算すると、発送費込みで、どうしても1万円はいただかないと、ということになりました。

漁師の手作りで、無骨なハンモック、だけど、だからこそ味があると思います。

関心のある方は、是非お買い求めいただきたいと思います。正式なチラシができたら広報いたします。

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