Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

皇室の名宝展Ⅱ期

2009年11月15日 00時24分38秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨日夕刻国立博物館へ。目的は定家の書と西行の書。
 その前に小野道風、紀貫之、藤原公任、行成、定信、源俊頼の書を見て、流麗な美しさに感銘を受けた。私は書は読めない。まずかなは何を書いてあるかわからないが、その流麗な流れなどは眺めているだけでいい。漢字もところどころ理解できる熟語などが出てくるとうれしい。今回は紀貫之、行成の和漢朗詠集があり、漢字とかなが並んで書かれており、見ていて飽きない。
 特に公任のかな書きは、几帳面と思われるほど丹精な構図におさめられていた。
 西行の書は有名な俊成宛の書状。 定家の字はくせ字として有名だ。はっきりいって理解できる字はどこにもなかった。
 また伏見院・花園院・光厳院などの字もまた端正で美しい。
 一方で反乱で殺される藤原仲麻呂の字の豪放でカナクギ流の下手な字は私には好感がもてる。
 展示の解説に書いてある内容の説明がほしかった。

即位20周年記念特別展という位置づけが私にはとても違和感というか、いやな気がする。このような歴史的遺産が「皇室の財産」とされること自体が釈然としないのだ。
 この際、この強い違和感だけは隠さずに記しておこう。