Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

話の長い人との会話

2021年10月27日 23時27分58秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 明日の午後もまた市内の移動で動き回ることになってしまった。明日は太陽が顔を長時間顔を出すらしく、気温も20℃を超えるとの予報が出ている。
 できれば移動の合間には本を紐解きたいのだが、いろいろな人と出会うと話が長くなってしまう。

 私は長話が本当は好きではない。しかしそうはいっても長年労働組合の役員であったし、面と向かって相談に乗り、話をするのがなりわいでもある。それは組合の退職者会の役員になった今も変わらない。
 私のほうからはいつも可能な限り手短に話す。相手の話す時間を長めにとって相手の真意を探る。話の長い人は、とにかく話があちこちに飛ぶのと、それを取捨選択しながら聞くのが大切である。相槌をうまく使って、話がそれないように誘導する術もいくつか体得した。この術が大切である。常に、相手の話を無理なく、悟られることなく誘導できれば、これは達人である。その域にはとても達することはできない。
 長話の人の話をおさめるのは、長時間聞くだけが特効薬なのではない。うまく誘導して、訴えたいことの核心を確認し、そのことだけに絞って会話をするようになれば、大体は話はおさまる。
 おさまらなくとも、核心部分のアドバイスだけに絞ってこちらの考えや言い分を伝え、その場の結論として納得してもらう。その他の枝葉は「また今度会ったら解決しよう」とその会話を打ち切らないと、いつまでたっても会話が終わらない。

 だが、この歳になると、たまに会う友人とは「また今度」が通じない。今度会えるという保証できる時間がどんどん短くなっているのである。私のほうも相手のほうも。

 ただし、こちらの話を聞かないのもまた話の長い人の特徴である。滔々と自分の考えをひたすら喋り捲る。こういう場合には、断固として相手の話をさえぎって「あなたは自分のことばかりしゃべって、人の話を聞かないから、私はもう会話しない」と明確に述べて、踵を返して相手からさっさと離れることにしている。
 現役時代は仕事の場合はこれはできないが、退職後は割とそのような場面を自分で作ってきた。これはこれで年寄りならではの知恵だと思う。
 



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