午前中からモーツアルトの弦楽四重奏曲集「ハイドンセット」から第18番と第19番「不協和音」を繰り返し聴いていた。
第19番「不協和音」は第1楽章のアダージョ(序奏)からアレグロへの変化に引き込まれる。暗い不安を予感させる序奏から、明るい主題への変化が不思議である。暗い序奏は予兆とはならずにそれで終了してしまう。楽曲にドラマ性を期待するとするりと身を躱される。ロマン主義に浸りすぎると物足りなく感じるのかもしれない。
この第19番はヴァイオリンが華麗である。ハイドンセットは4つの楽器が均等の活躍と技量を求められていると思うが、この曲は特に第1ヴァイオリンの技量と牽引力が求められると思っている次第である。
最新の画像[もっと見る]
- 新年を迎えて 11ヶ月前
- 謹賀新年 2年前
- 「渡辺崋山」(日曜美術館) 5年前
- 謹賀新年 5年前
- 謹賀新年 6年前
- 「ものの本質をとらえる」ということ 7年前
- 台風18号の進路が気になる 7年前
- 紅の花 7年前
- 「ゲルニカ」(宮下誠)読了 8年前
- 国立近代美術館「コレクション展」 8年前