Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「図書」7月号 その2

2022年07月02日 22時56分15秒 | 読書

・ブルーズの不思議に魅せられて    長濱 治

・青空            プレディーみかこ
「死んでしまった『ぼく』の最後のページに広がっている青空と、しななかった(金子)文子が錦江のほとりで見上げていた青空は繋がっている気がしました。空は、「この」「あの」「その」の三つを繋いでいる珍しいものだと思います。」

・手の仕事              岡村幸宣
「個展の作家が変わるたびに空間(喫茶店)の雰囲気ががらりと変わるから、店を開いたはじめの頃は、お客さんに驚かれることもあった。‥心なしか空間が変わると時間の流れ方も変わる気がする。‥木藤さんの絵画の時間は、とりわけゆっくり流れる。この扉が開いて呼び鈴が鳴り、作家本人が絵画空間にあらわれると、その穏やかさはいっそう深まる。‥「何を描けばいいんじゃなしに自分はどういう考えで生きて行くかということから始めなきゃだめだね」という丸木位里のことばを思い出す。」
「当たり前のような日々が当たり前にある。そのただことでなさを想うニュースに触れるたびに、目の前にあるものの手ざわりを感じたくなる。静かに感覚を研ぎ澄ませて。世界のすべてを、そこから考え始めるように。」

 これにて今月号は読了。



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