横浜駅の地下街は多くの人が出ていた。買い物よりも涼みに来ているような雰囲気である。家の近くの美味しいコーヒーを淹れる喫茶店も満席であった。クーラーのシェアといったところである。わたしが家を出たのは14時半頃、横浜では一番暑かったのは13時過ぎの33.7℃であったが、ほとんど変わらない暑さだったと思う。
家電量販店では、エアコンと扇風機の売り場が一番混雑していた。購入手続き、設置の説明などであわただしい雰囲気である。
肝心のエアコンの値段は、9万円台はあまり機能が付いていなかった。クリーニング機能などがついていると設置費用込みで10~14万円。節電効果の高いものであると20万円台に跳ね上がる。候補としては11万円ほどのものと12万円ほどのものを選んだ。
しかし購入は来週半ばあたりになる予定。値段などが手ごろなものは月末配送というものもあった。
喫茶店も座る席がないので、喫茶店を併設している書店でごく安いコーヒーで一服して帰宅。
★冷房の大スーパーに恩師老ゆ 林 朋子
★佃煮の暗きを含み日のさかり 岡本 眸
★日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり 松瀬青々
★日盛や松脂匂ふ松林 芥川龍之介
第1句、どこか身につまされる句である。恩師にかぎらず、職場の先輩だった方にクーラーの効いたスーパーという生活の匂いが濃い場所で会うと、ハッとする。しかも「老いたなぁ」と思わず口に出てしまう身なりでの遭遇。そんな時はなかなか声をかけられない。
家族はどうしたのか、一人での生活なのか、あるいは孤独の思いで人混みにまじっているのか、生気があまり感じられないとさらに声をかけられない。翻って自分はどうみられているのだろうか、そんなことまで考え込んでしまう。
第2句、私などが10代前半の頃の商店街の風景であろうか。アーケードなどなく午後も遅い、傾きかけた日が商店街を照らしている。店の中ではさまざまな商品が硝子ケースの中にあるが、つくだ煮も日に照らされて販売していた。
あの黒や茶色にひかる色の微妙な差で、おなじ佃煮でも少しずつ味が違う。明るい日の盛りであるが、つくだ煮は暗く目立たずに、鈍く光を放つ。同じ日に照らされながら、つくだ煮以外は明るく輝く。不思議な世界でもある。
第3句、第4句、ともに幻想の音と匂いであると思う。蝶の触れ合う音も、松脂の匂いも実際は認知していないと思う。しかし音が聞こえたり、匂ったりしたというのは、とても鋭敏な感覚である。とくに匂いを感知しない私にはとても不思議である。
ともに日盛りならではの柔らかい音なり、そっと包み込むような匂いなのだろうと思う。
昨日、図書館へ行きましたら涼み客でイッパイでした。
私達も椅子に腰かけて暫く涼んで来ましたが
汗が渇いて強烈な匂いを発散させる人が居て
堪らなくなり退散いたしました
スーパーでは懐かしい知人・先輩にときどき会います。
声をかけるときも、ちょっと遠慮してしまう時も。
私はどのようにみられているのかな、とちょっとだけ考え込んでしまいしました。
図書館にはたくさんの私よりも上の年代の方が多数おられます。
今は図書館で夏休みの勉強をする学生は少ないようですね。
わたしも汗だくで図書館や喫茶店に行くので、注意しなくては‥(T_T)