以前に購入してそのままになっていた「しぐさで読む美術史」(宮下規久朗、ちくま文庫)の始めのほうを読んだ。同じ著者の「モチーフで読む美術史」(宮下規久朗、ちくま文庫)は2冊とも読んでいるが、この本はまだ読んでいなかった。
現在読んでいる本が優先なので、気が向いたときにめくりって楽しむという読み方をしたい。多分どの項から読み始めても支障はないはずである。
本日読んだのは、「はじめに」から「走る」「踊る」「梳る」「殴る」「踏む」「吹く」「接吻」「抱く」「食べる」「飲む」までの10項。「走る」はこの本を購入時にすでに読んでいたが、再読。
この「走る」の項ではパブロ・ピカソの「海辺を走る二人の女」(1922)も取り上げている。実はこのピカソの作品、どこかで見たと思うのだが、とても気に入った作品の一つであった。しかしなぜ私が惹かれたのか、この本を読むまでわからないままでいた。
この本の中で著者は「(この女性が)なぜ走っているのかわからないが、なんとのびやかで力強いイメージだろうか。人は感情が高ぶったときや、嬉しくてたまらないときに走り出すことがある。この絵にはそうした走ることの原初的な意味が表れているような気がする。見る人の心まで清々しくさせる、走る絵の名作である。」と記している。
明日は連休の狭間の月曜日。明日からはまた「人類の起源」に戻る予定。
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