昨晩から降り始めた雨がまだ降りやまない。1ミリ程度の雨である。風は北風なのだが、雨の区域は南から北へとてもゆっくりと移動している。
近くの郵便局だったけれども、小さなビニール傘では投函する郵便物が濡れてしまった。
昨晩は石牟礼道子の俳句を味わいながらゆっくりと写した。まずは句集「天」(1986年)の全41句を初めから16句ほど。
★角裂けしけもの歩みくるみぞおちを
★死におくれ死におくれして彼岸花
★祈るべき天とおもえど天の病む
★繊月のひかり地上は秋の虫
★落ち衣(ぎぬ)は銀杏のなかへ谷の暮れ
★天崖の藤ひらきおり微妙音(みみょうおん)
★天日(てんじつ)のふるえや衣のみ舞い落ちぬ