Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

2020年09月28日 21時41分04秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★ともに居て梨剥けば足る恋ごゝろ         日野草城
★梨食ふと夕日に耳の透きにけり          加藤秋邨
★道元のつむりに似たる梨一つ           長谷川櫂
★梨喰うて口さむざむと日本海           森 澄雄
★梨かじる風の筋なる路傍の石           細見綾子

 第3句、今の世でだれも道元の剃った頭の形などしらない。それでも梨を見て、あの禅宗の難しい悟りを得た道元を思い出したのか。禅宗では円相図が思い出される。梨の丸みからの連想だろう。しかし、丸いのは林檎でも蜜柑でもいい。だが梨の表面の粒粒に毛の生えかかった頭がピッタリである。悟りとはまだまだかなりの距離がある作者であり、読者である。
 第4句、第5句、梨を口にすると、秋の風が身に沁み、秋を感じる。果汁のつめたさが嬉しい。

 明日は整形外科を受診、夜は講演会がある。久しぶりに友人と居酒屋に行くこととなる予定。



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