Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

2020年09月28日 20時04分26秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★柿くふや生きて還りし目のひかり    加藤楸邨
★柿食ふやすでに至福の余生かも     結城昌治
★日あたりや熟柿の如き心地あり     夏目漱石

 柿を季語とした句はたくさんある。第1句、日中戦争の最中、中国戦線から帰還した友人を向かた句。安堵感が柿を美味そうに食らう仕種と目からうかがえる。第2句、もがき続ける60代、70代、80代、しかしそれもまた余生。至福ととらえることで見方が変わる。第3句、熟柿の如き心地とは何か、を考え続けるしかない。



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