おかもとまさこのごはんBLOG

管理栄養士/国際薬膳師 岡本正子
食べものと食べ方で人生は変ります。
おいしく食べて幸せになるお手伝いをします。

「ノロウィルス食中毒の予防と対策セミナー」

2016年11月25日 13時15分46秒 | 日記
今日はゆったりとした1日です。

昨日の雪、都心では11月では観測史上初だったそう。
我が家の沈丁花にも雪が積もっています。
   
11月7日の立冬、22日の小雪を過ぎ、いよいよ冬が近いです。
けれど、この沈丁花には春の準備が。。
もう花芽がついていました。自然の営みに胸がじーんとします。

本日は、さくらの園の研修として「ノロウィルス食中毒の予防と対策セミナー」に
参加します。
冬に急増するノロウィルスは感染症としてだけではなく、食中毒としても
発生件数第一位。
さくらの園の給食室でも、予防対策をしていますが、今回も新しい情報など
手に入れられたらと思っています。

会場はルネ小平。


基調講演は、公益社団法人 食品衛生協会 栗田先生です。

ノロウィルスについて再確認。
・感染力が非常に強い
10〜100個で感染・発症する。
・人の体内でしか増えない
食品中では増えない。
・感染者の便や吐物に大量に排出される。
・細菌と比べると、大変小さい。
洗浄が難しく、空気中に浮遊しやすい。
人のシワに入り込むと、1㎜の長さのシワに3億個以上のウィルスが入る。
・とても強い。
酸にもアルコールにも強い。
低温でも安定していて乾燥にも強い。
凍結しても不活化しない。

これは強敵。

感染は二次汚染が多い。
食品取扱者からの直接的間間接的な食品汚染によるもの、食品媒体27%、ヒトからヒト感染が50%です。
症状が出ないヒトからの不顕性感染もあるので、厄介です。

予防には徹底した衛生管理が必要ですが、特に手洗いが有効です。
セミナーでは、手洗いチェッカーという蛍光を当てると光るクリームを手に塗っての、手洗い実験。


手洗い後も残って、光って見えます。


自分は保健所の研修会にも毎年参加して、この手洗い実験も経験しています。
なので、職場では徹底しておこなっています。

ノロウィルスへの消毒効果の高い次亜塩素酸も場面場面で、製剤なども活用しています。

11月から3月は発症の最も多い時期。
今日のセミナーで得た情報も取り入れ、安全で美味しい食事・給食作りをしていきたいです。

パネルディスカッションでは、とても気になっていた一昨年の静岡市でのノロウィルス食中毒について質問。
学校給食のパンで大規模な食中毒が起きた事例です。
とても衛生管理の行き届いていた工場で何が問題だったのか?
検品に使用した手袋が汚染されていたのだそう。

パネリストのお一人が、誰でも健康保菌者である可能性があるとの言葉が印象的でした。

色々勉強できて有意義でした。

出かける前には。
久し振りぬか床に野菜を入れて。
   

夜は、矢島助産院キッチンスタッフの食事会に院長床さんがよんでくださっています。

勉強の後にお楽しみ。
嬉しい日です。
コメント
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