メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ワーグナー歌劇『ラインの黄金』

2011-01-17 20:00:58 | 演劇・オペラ
ワーグナー歌劇『ラインの黄金』

バイエルン放送交響楽団 指揮:ベルナルト・ハイティンク
出演:
ヴォータン:ジェイムズ・モリス(主神)
フリッカ:マリヤーナ・リポフシュク(ヴォータンの妻)
ローゲ:ハインツ・ツェドニック(火の半神)
アルベリヒ:テオ・アダム(ニーベルハイムの醜い小人)
ミーメ:ペーター・ハーゲ(アルベリヒの弟)
フライア:エヴァ・ヨハンソン(青春のリンゴを育てる女神。フリッカの妹)
ドンナー:アンドレアス・シュミット(雷神。フライアの兄)
フロー:ペーター・ザイフェルト(フライアの兄)
エルダ:ヤドヴィガ・ラッペ
ファーゾルト:ハンス・チャンマー(巨人の兄弟)
ファーフナー:クルト・リドル(巨人の兄弟)
ヴォークリンデ:ジュリー・カウフマン(ラインの黄金を守る乙女)
ヴェルグンデ:シルヴィア・ヘルマン(ラインの黄金を守る乙女)
フロースヒルデ:スーザン・クィットマイヤー(ラインの黄金を守る乙女)


あらすじ
ヴォータンが寝ている間に巨人の兄弟が一生懸命働いて城を建てた。
フリッカが夫の貞節を願って、ねだったらしいが、
ヴォータンはその報酬として美しいフライアを巨人にあげると約束してしまう。
フライアをくれと言われて困ったヴォータンは、なんとかなると請け合ったローゲに丸投げ。

ローゲの話では、ライン河に横たわる黄金で作った指輪を手にいれれば世界を支配できるという。ただし愛は諦めるという条件で。
乙女から指輪を奪った小人アルベリヒは、弟ミーメに隠れ蓑を作らせたり、
ニーベルハイムの人々に金銀財宝を掘らせて大得意。
ローゲはアルベリヒを煽ててヒキガエルに変身させたところを捕え、指輪を奪ってしまう。
怒ったアルベリヒは、その指輪を持つ者は死ぬという呪いをかける。

ヴォータンは指輪を自分のモノにしようとしたが、エルダが「指輪を避けよ。されば滅びる」と警告する。
フライアがいないと青春のリンゴが枯れてしまって、永遠の若さが保てない神々は、
巨人の要求通り指輪をあげ、人質になっていたフライアを返してもらう。

途端に兄弟ゲンカを始めて、ファーフナーはファーゾルトを叩き殺してしまう。
「恐ろしきは、呪いの力!」とヴォータンは指輪を諦め、ワルハルと名付けた城へと渡る。
ローゲは神々たちが滅びるのを予感し、「巻き込まれる前に焼き尽くしてしまおうか」とボヤく。


去年聴いた『ワルキューレ』の序章。とはいえ、ここからジークムントの話にはけっこうな飛躍があるよね?
聴けば聴くほど『ロード・オブ・ザ・リング』みたい。これは演劇を実際観たいなあ!
舞台演出もそうとう大掛かりで豪華だろうし、巨人や小人、火や雷の神など登場人物が多彩で面白い。

欣喜雀躍(きんきじゃくやく)=こおどりして喜ぶこと。「合格の知らせに―する」




「ラインの黄金! ラインの黄金!
 純なる黄金!
 おまえの純なる黄金は、たわむれるように河底で、光っていたらよかったのに!
 河底にあればこそ、親しみと誠に守られていたが、
 上の世界にある楽しみは、虚偽と卑怯のことがあるばかり!」


コメント