メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1986~1988)

2012-08-29 15:44:47 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
スクラップブックからいったん離れて、違うノートを覘いてみることに。
昭和61年て書いてあるから、これが一番古いノートかも?

読んでビックリ この頃が一番ブッ飛んでる
なにも知らずに、これを読んだ人は分裂症かなにか患っているのでは?と思うだろうな。
妄想炸裂の文章の中に、所々映画感想メモもあったので、そちらのみを紹介w

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『オリエント急行殺人事件』
種々雑多で興味あるキャスト。イングリット・バーグマンは、
これで女優として完成し、これからという時に亡くなったという。
鮮やかなトリックと、それを明かしていく明晰な頭脳の探偵は、
まさにアガサ・クリスティ、彼女自身だ。

画面全体もとても綺麗。
急行が発車する前の混雑、煙を吐き、しだいに遠のいてゆく列車
列車の中の少し窮屈ぎみな車内とその廊下、
整然とした画面の中で静かに流れてゆく殺人と過去の幻影。
素晴らしい女流推理映画として完成している。

これを観るすべての観客は、探偵とともにオリエント急行の切符を握ることになる。
朝霧の中、発車ベルが鳴り、おごそかに急行列車は走り出す。
甘い死の静寂を漂わせながら・・・。


『スペースインベーダ』(1986)
監督:トビー・フーパー 出演:カレン・ブラック、ハンター・カーソン ほか
「火星人の地球侵略」はよくある話。だけど、「首に釘のようなモノをはめ込まれる」、
「銅をエネルギーとしてビームを発射する」というアイデアは面白かった。
最初から最後までデヴィッドと保健の先生は、逃げて、逃げて、逃げまくる映画だったが、
なかなかハラハラしたムードがこちらにも流れてきて目が離せなかった。

特に「善悪」の関係が興味深かった。
「悪」ばかりの世界に「いい人」が奮闘するのは、恐怖もから周りしてしまう。
その緊迫した中で、見知った人たちが果たして心許せる者かどうか、
思わぬ時と場所で「善」と「悪」どちらかに賭け、自分のみを信用して見分ける。
それは最後まで真相ではないかもしれないが。

ラストシーンもひと工夫凝らしてあった。
夢で終わったら『エルム街の悪夢』のように説得力が欠けてしまう、
現実的にするには回帰が必要だった。
物言いたげなラストは2に導く鍵かもしれない


『アラバマ物語』(1962)
監督:ロバート・マリガン 出演:グレゴリー・ペック ほか
父親に絶対真理をおく少年と妹、そしてその友だちの話。
「他人の側になって物事を考えてみること」と父が言った言葉を
少女は子どもながらに深く理解する。
モノクロだが、本当の色と心がじーんと感じられる家庭的映画だった。


『月下の銃声』(1948)
出演:ロバート・ミッチャム、R.プレストン ほか
主演の男優がとても眠そうな顔だったのが一番印象的
ストーリー的にはつまらなかった。モノクロが気になる作品。


『ジョン&メアリー』
出演:ダスティン・ホフマン ほか
一晩だけだと思って付き合った男女が、駆け引きの言葉を交わしながら、しだいに本物の愛に変わってゆく話。
心理描写をそのまま頭の中のセリフで表すところが異色。
それよりもっとフシギなのは、このハッピーエンドの映画を観た晩のユメで話の続きを見たこと。


『キングコング』
出演:フェイ・レイ、ロバート・アームストロング ほか
最も初期のものにも関わらず特殊撮影が素晴らしいのは大いに動揺させられた。
また、怪獣同士の決闘も細部まで凝っているのが伝わってくる。
コマ撮りのぎこちなさはあれど、あの時代にこの映画、ただただ感動。

しかし、リメイク版のお涙頂戴と違い、今作のコングは最後まで“美女と野獣”のまま終わっている。
製作者は、この頃はまだコングに感情や、愛情、涙を与えようなどとは思わず、
単なる怪獣が人を襲うという心境だったのか?
それとも、コングを人前にさらけ出すシーンで、
人間の非情な好奇心をあらわすことで暗示していたのか。
リメイクでは、むしろ観客の同情を狙うオーバーな演出だったと考えるべきなのかもしれない。


『ラストエンペラー』(劇場にて



本当に迂闊だった。あらかじめ原作を読んでおけば、映画のストーリーを大方掴むことが出来たのに。
でも、構成がどうかなど細部にわたってチェックできても、あくまでもチェックであって、
“なるほど原作通りだな”という感想がつのるばかりで、本来の魅力が感じとれなかっただろう。
1人1人の役者が完璧であればあるほど、ノンフィクションの実在した人物の歴史を味わえなくなる。

主役を演じたジョン・ローン本人いわく
「私はそっくりに演じようとするのでなく、自分のものして、役をフィットさせるつもりでした」
まさにその通りに出来上がっている。溥儀は本人を離脱し、常にジョンのイメージにつながる。
原作を読むとそう簡単にその身を任せることは出来ない。

はじめは5~6時間のとてつもない長編だったらしいが、どうして3時間に縮めてしまったんだろうか。
それだけの重みはあるのに。(←劇場で公開できないよね

とにかくキャストが素晴らしかった。
溥儀の50~60代のシーンが最も印象深いが、ジョンの演技力の高さがうかがえる。
ジョンの熱烈ファンはすっかり満足できる。

(2ページにわたって興奮気味に書かれていて、文章がおかしいためだいぶはしょった


『キューリー夫人』(1943)
原作:エーブ・キュリー 監督:マービン・ルロイ 出演:グリア・ガーソン、ウォールター・ピジョン ほか
尊敬の念を持って人を愛することできるのは、どんなに素晴らしいだろう!
愛とともに誇りを持てるなら、それはどんなに感動するだろう!
出逢い、同じ夢への同じ道程、失敗、すれ違い、再度失敗、失敗に次ぐ成功。夢の成就。
そして突然の永離。新しい出発。心の支え。

2人の科学の研究は知識欲でもある。科学に対する情熱、発見欲。
しかし根底にあるのは人間愛だ。
ラヂウムにより、多くの病に苦しむ人々が助けられる。死からも救うことが出来る!
夫婦、家族、友人、見知らぬ他人への愛。
偉大で静寂な二人の愛がゆったりとフィルムの根底に流れている。

星を自分自身の手で掴むのだ。偉大な人物ほど「素直」で「素朴」だ。
そして、いつも大発見の最初はとるに足らぬくだらない疑問と「何かが違っている」と感じることである。


『ブギーマン』(1981)
監督:リック・ローゼンタール 出演:ジェイミー・リー・カーチス、ドナルド・プレザンス ほか
恐怖映画もここまで誇張されると恐さよりバカバしくなってくる。
いくら変人だとしても病室の一室で長年動かずにいるなんて不可能だと声を張り上げたい。
それに14年も経てば社会生活はずいぶん変わる。それなのに、あの鮮やかな追跡ぶりはなんだろうか。
そんな恐怖映画に耐えうる方法が1つある。殺人者側の立場になって映像を観る。
狙われる側に立って観るから「危ない!」と感じて恐がりもするし、驚きもする。
たまには殺人者の気持ちになって観てみると、意外な感覚が目を開けることだろう。

(なんだか危険なコメントをサラっと言いのけてるほうが怖い


『風の谷のナウシカ』(1984)
監督:宮崎駿
土に生まれ、土に生きる、風に吹かれ、土に還る。これを繰り返し、繰り返す。
「地球に機械化の時代はやってこない」
宇宙服を身に着けた人間が、宙に浮かんだ物体に乗って行き来したり、
モノを原子に変えて、人さえ一瞬のうちに別の場所へ移動させたり、
そんな時代は来ない。すべての道は破壊への道だ。
みんな帰るんだ。水と土と太陽との巨大な浄化作用かもしれないし、
また新たな生命が海に、大地を割って、太陽を反射して発生する。
次にこの星の隅々まで覆いつくすのは、果たしてどんな形態なんだろう。
カブトガニか、ゴキブリか、ミドリムシや、サボテン類だろうか?

(また言い切り型のフシギなコメント。これがナウシカを観た最初の感想なのかな???


『エデンの東』(1955)
監督:エリア・カザン 出演:ジェームズ・ディーン、ジュリー・ハリス ほか
家族といえども別物である。似ていると思えるなら、毎日一緒にいるせいだ。
別世界を求めて、いつか旅立たなければいられない。


『海賊バラクーダ』(1940)
監督:F.ボーゼージ 出演:ポール・ヘンリード ほか
姫とバラクーダ船長のハッピーエンディングストーリー。
気の強い'40年代の美人女優が終始華を添えていた。
皆の演技の妙な固さが面白い。


『スター・ファイター』(1985)
監督:ニック・キャッスル 出演:ランス・ゲスト、ロバート・プレストン ほか
以前観た『トロン』によく似ている。どちらも画面に入ってしまう話。
小説や絵画、映画やテレビの中で、人は夢を造り上げるが、
それが完璧に出来上がっても、造った人間がそこに入ることが出来ないのは大変辛いことだ。

しかし、これを観ていると、細部にわたる描写によって、あと何年後になるかは未定でも、
いつかは宇宙を支配することすら可能ではないかという気がしてくる。
祖母が子どもの頃など宇宙に人が飛び立つ話など絵空事だった。
わたしが死ぬ頃には、宇宙都市の一つくらいは出来ているかもしれない。
でもよく考えてみれば、単なる支配欲からの宇宙侵出かもしれない。
未知なままが一番美しいんだ。

(ナウシカの感想とだいぶ矛盾しているね・・・


『知りすぎていた男』(1956)
監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:ドリス・デイ、ジェームズ・スチュアート ほか
ひと昔前の美男美女、可愛い子どもそのまま。
淀川さんの話では、ヒッチコックは自分の映画に必ずチョイ役で出ていることのほかに、
メガネの女性を出すのを好むと知った。
今作にも気味の悪い、メガネをかけた無愛想な女が現れる。

ヒッチコックは、人が日頃から持つ奥深い恐怖を浮き彫りにする。
例えば、後ろから自分とは別の靴音が聞こえたり、
わざとらしくコートを片手に持った男が単に通り過ぎるシーンも、
通り魔的犯罪にいつ巻き込まれるか分からない、日常にある不安と恐れを暗示しているような気がする。

ホラー映画でありながら、所々にちりばめたユーモアに充分笑わせてもらった。
スチュアートの温和さと短気さゆえの相違や、その他の人物一人ひとりの人格が素朴に伝わってきて、
全体的にあったかい映画だなと感じた。

ハイライト部分で何か告げようとした男の顔、土色にカムフラージュしたのを
スチュアートが手でねっとりと剥がしてしまう場面は印象深い。

(今作はなぜか数ページ後にもまた登場。そして違ったメモが書かれていた。
 わずか1ヶ月で観たことを忘れてしまったのか 早っ!


『ショートサーキット』(1986)
監督:ジョン・バダム 出演:アリー・シーディ、スティーブ・グッテンバーグ ほか
最終戦争用に開発されたロボットが落雷のショックで命をもらうSFファンタジー。


『地下鉄のザジ』(1960)



出演:カトリーヌ・ドモンジョ ほか
カトリーヌ・ドヌーヴかと間違えて観てしまった
ドタバタコメディなのに、マザーグースのように根底に何か薄暗い雰囲気が漂っているのはなぜだろう。
途中でザジの身の上話が入るが、明るく話しているだけに空恐ろしいものがある。
ドモンジョがマネキンのような顔から始まって、出演者も見栄えのする者はいないが、
思わず笑うところもいっぱいあり、
頭をかしげたくなるようなフランス映画独特のフシギな場面もなくはない。


『炎の少女 チャーリー』(1984)
監督:マーク・L・レスター 出演:ドリュー・バリモア、デヴィッド・キース、マーティン・シーン ほか
「精神の時代がやって来る」という。どちらにしても人間の力には限りがあると言える。


『続・猿の惑星』(1970)
監督:テッド・ポスト 出演:チャールストン・ヘストン ほか
2回目のテレビ放映。地球は最後の核により滅びたはずなのに、
まだこのシリーズはずっと続くことになる。
いつ、何回観ても感心するメイクアップ


『アラベスク』
出演:グレゴリー・ペック、ソフィア・ローレン ほか
グレゴリー・ペックの晩年作品だが、白髪まじりの頭にも関わらず、
どこか清潔な雰囲気を持つ青年らしさがある
ジョークのきいた、楽しく、スリルも、ロマンスもある映画。ソフィア・ローレンもイイ役。
グレゴリー・ペックが『オーメン』でのダミアンの父役だと初めて知った。
言われてみれば彼だ。まったく気付かなかった。


『スターウォーズ~ジェダイの復讐』(1983)
監督:リチャード・マーカンド 出演:マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー ほか
SFに親子の絆を組み合わせたのは面白い。
ジェダイが黒い仮面を外すと傷だらけの頭ツルツルのおじさんだった
ジョージ・ルーカスの周りはクリーチャーでいっぱい


『アンネの日記』
出演:ミリー・パーキンス、リチャード・ベイマー ほか

“私は今でも信じる。どんなに酷いことをする人たちでも、みんな本当は心から善人なのだと”

隠れ家内での生活、見つかるか見つからないかハラハラの繰り返し、
残したいと思って残った日記が、後代までも残ってゆく。


『上海サプライズ』(1986)
監督:ジム・ゴダード 出演:マドンナ、ショーン・ペン、ポール・フリーマン ほか
第一にマドンナの吹き替えになれる者は誰もいない
噂の絶えないペンとの共演。
危険な爆発物の“上海サプライズ”。大量アヘンの神話。



この頃は、テレビでしか映画を観れなかったんだな(切り抜きも新聞だし
観た時間帯まで書いてあるけど、大体深夜帯なため、
作品が若干レアな感じ(それとも選んでる側の問題か?

コメント

notes and movies(1989)

2012-08-29 15:44:46 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は、もっとも初期と思われる茶色いノートの2冊目を紹介。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『タワーリングインフェルノ』(1974)



パニック映画の決定版
今回で4~5回目のテレビ放映だが、懲りずにまた手にビッショリと汗をかいて観てしまった
リアルなストーリーといい、揃いも揃ったキャストといい、莫大な製作費をけして無駄にしていない。

(マイベストの1作。今観てもやはり手に汗ビッショリになるだろう


『ターミネーター』(1984)
シュワちゃんもこの頃は田舎くさい顔立ち。
人間同士なのに、銃でドッカンドッカン殺していくシーンでスカっとするのはフシギだ(意味不明な問題発言だなぁ・・・
倒しても、倒しても、執拗に追跡してくる様子は、ユル・ブリナーの『未来世界』に似ている。
現在未来過去への輪廻的な面白みも含んで、単なるアクションものになっていない。
どこかの映画雑誌のコメントで、「現在死んだ人間がどうして未来に生きていられるのだろう」というのがあったが、納得。
時間旅行は飛行と並ぶ人類の夢だが、時間はひどく複雑な仕組みで出来ているんだ


『魔界転生』(1981)
監督:深作欣二
このガラシャ夫人は、原田美枝子さんに演じて欲しい。
雰囲気が『里見八犬伝』に似ている。


『ストレンジ・インベーダーズ』(1983)
出演:ポール・ル・マット、ダイアナ・スカーウィド ほか
よくある話。でも現代ではありがち。


『スペース・サタン』(1980)
出演:カーク・ダグラス、ファラ・フォーセット、ハーベイ・カイテル ほか
近未来ロボット頭脳が人を超える日が来るだろうか?


『スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ!』
出演:ウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ ほか
スポックが死んで星とともに復活する話。
宇宙での戦いのシーンはまあまあ綺麗。


『遊星からの物体X』(1982)
監督:ジョン・カーペンター 出演:カート・ラッセル ほか
以前に初めて観た時よりも、2度目の今回のほうがずっと面白かった気がする。


『シャレード』(1963)
出演:オードリー・ヘップバーン、ケーリー・グラント ほか
ヘップバーンがまだまだ若い頃のミステリーもの。
ラストのどんでん返し続きが見応えあり。


『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)
ラストより半ばあたりまでがいい。
主演女優(ジュリー・アンドリュース)は、『オリバー』に出てくる酒場の女性だ。
あの時は髪をクリクリに丸めていたけど。

(言い切っているけど、完全に誰かと勘違いしています


『誰がために鐘は鳴る』
原作:アーネスト・ヘミングウェイ 出演:ゲイリー・クーパー、イングリット・バーグマン ほか
バーグマンのひたむきで献身的に愛する様子がひどく魅力的。
ラストの泣きじゃくるシーンは子どものように無邪気。
スリルもロマンスもありよかった。
最後の鐘の音は男の死を物語るが、なんだかこじつけた感じ。


『危険な情事』
監督:エイドリアン・ライン 出演:マイケル・ダグラスグレン・クローズ、アン・アーチャー ほか
アレックスという女は完全に狂っている。しかし実際狂っていたんだろうか。
大人同士の恋愛のルールとは?
狂った時代の中で正しいのは、彼女だけなのかもしれない。
すごいミステリー映画。


『ブルーマン』
幽体分離の現象が淡々と起こり、体を乗っ取られそうになるが、
なんとか戦い、代わりに一緒にいた警官が乗っ取られるという話。
「生は死であり、死は生である」とのこと。
出演者は、ほとんど無名役者で警官以外はみな変な顔(ひどすぎる・・・
昔の映画で特撮を知らなかった頃なのか、結局ブルーマンンは映さなかった。
犬やほかの動物は、霊や超常現象に敏感だと言われているが本当だろうか?


『花園の迷宮』(1988)
監督:伊藤俊也 出演:島田陽子、内田裕也、名高達郎、伊武雅刀 ほか
舞台セット、ミステリー、何から何まで凝った仕上がり。
女将のためなら何でもすると、釜に火をくべる男が次々と殺人を犯してゆく。
島田陽子が妙に入れ込んで、迫真の演技をしていて、目を見張るシーンが数回あった。
工藤夕貴が笑わせるシーンや泣かせるシーンを大きく任されていたところが意外だった。
アップ(それも長時間)が何度もあったし、それなりにいい演技をしていたのには驚いた。
ボイラーボーイに内田裕也はそのまんまでハマリ役だった。
見応えのある映画。原作を読んでみたい。


『シルバー・ブリット 死霊の牙』(1987)
原作:S.キング 出演:コリー・ハイム ほか
牧師はいかにも見ただけでもう狼男だろうといいたくなるような危ない顔をしている。

(だから失礼だってば


『キャット・ピープル』(1942)
出演:シモーヌ・シモン、ケント・スミス ほか
リメイクする前の元ネタ。純粋なる猫人間のような感じ。
激情を伴うとキャット・ピープルに代わってしまう悲しい運命をかけられた女。


******************************


日記の一部分に、こんなのがあって、現在の自分ともリンクしているから転記。
心理学の授業で「両親の教育態度と私の性格」てテーマで論文を書けって言われて、
嫌々ながらも一生懸命書いたんだけど、あまりいい点がとれずにガッカリして、
それがいまだにトラウマになってるんだよね
わたしにこの難題は一番ムリでしょう。。

「高校生頃からは家で一個の人間として扱われるようになった。
 今までぼーっとしていた分、一気に取り返そうともしていた。
 バイトでまったく違う環境を知って、少し自信がついた。
 自分は無理矢理けしかけるか、何か考え出す前に行動をはじめないと、
 すぐに堕落した安定を貪ってしまう種類の人間なんだ」

なるほど、鋭い・・・

コメント (1)

notes and movies(1989~1990 part1)

2012-08-29 15:44:45 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は、もっとも初期と思われる茶色いノートの3冊目を紹介。

大好きな♪WE CAN WORK IT OUT/BEATLES などの歌詞を、
当時、父から譲ってもらった「NEC文豪mini」で入力&出力したのを貼っている/懐

この頃からもうユメ日記もつけていたんだ/驚

作品数が多いため、20本ごとに区切って紹介します。
それにしても、たくさんの監督、映画があるもんだなあ!
当時はテレビ放送をビデオに録画して観ていたみたいだけど、
これら全部ちゃんとDVD化されたのかな???

若かりし頃のメモなので、相変わらず不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。

 

photo1:これも大好きなオールディーズ♪Rag Doll
photo2:猛禽類も大好きで、これはきっと宮崎学さんの写真集を見ながら描いたヘタっぴな絵/汗



『ジュリア』
『Forever Friends』を題材にしたもの。緊張シーンの連続。


『ミッドナイト・エクスプレス』
出演:ジョン・ハート ほか
ジョンは、一番長くいるイギリス人役で、妙に似合っている。


『深夜の断崖 黒いレースの女』(1981)
監督:アイバン・ナギー
ラスト、夫が簡単に告白したのがあっけない。


『スキャンダル殺人事件』(1983)
監督:ロバート・ルイス
アガサ・クリスティの推理もの。


『恐怖に襲われた街』(1974)
監督:アンリ・ベルヌイユ 出演:ジャン・ポール・ベルモンド、レア・マッサリ ほか
一度観たが、二度目も同じだけのスリルが楽しめた。
義眼のためにミステリーは破られるが、犯人がすごく異常。


『女囚暴動サバイバルヒート』(1985)
監督:ポール・ニコラス 出演:リンダ・ブレア ほか
軽犯罪や無罪でも裁判さえ行われずに、刑務所の囲いに閉じ込められる女たち。


『スサーナ』(1950)
監督:ルイス・ブニュエル 出演:ロシータ・キンタナ ほか
ブニュエルがメキシコで撮った数々の名作シリーズの一つ。
『オール・アバウト・イヴ』のイヴ+『風とともに去りぬ』のスカーレットのしたたかさをもつスサーナ。
彼女がなぜ挑発し続けるのか、目的はラストまで不明だったが、
その激しいエネルギーを他に注げばいいと思う


『ジョーズ2』(1978)
監督:ヤノット・シュワルツ 出演:ロイ・シャイダー、ロレイン・ゲイリー ほか
サメは必ずしもこんなにガリガリなんにでも噛み付くほど凶暴なものばかりではないのが
少しイラつかせたが、映画としては興味深く、目を見張るシーンも多い。


『キューリー夫人』(1943)
監督:マービン・ルロイ 出演:グリア・ガースン、ウォルター・ピジョン ほか
何度観ても感動する。役柄がハッキリしていて、分かりやすいが、
実験に対する二人の執念は信じ難いほど素晴らしい名作。


『国土無双』(1986)
監督:保坂延彦 出演:中井貴一、フランキー境、原田美枝子 ほか
外国で創る勘違いのサムライ映画のような軽さのコメディ。
フランキー境が愉快ないい演技をしている。
英語と三味線を組み合わせた音楽が粋だ。


『病院坂の首縊りの家』(1979)



監督:市川崑 出演:石坂浩二、佐久間良子、桜田淳子、草刈正雄 ほか
いつもながら家系や人間関係が複雑すぎて、母娘のつながりが分からなかったけれども、
横溝正史原作らしい血生臭く、執念深い事件だった。
所々に見られるカメラの独特な回し方が小気味よく効いている。


『オルカ』(1977)
監督:マイケル・アンダーソン 出演:リチャード・ハリス、シャーロット・ランプリング ほか
シャチは人間と同じ大きさの発達した脳を持ち、
一夫一婦制で家族を殺されると復讐さえすると漁師たちに恐れられてきた。それを映画化した作品。
シャチが海の中を自由に泳ぐ様子をたくみにカメラに収めている。


『偶然の旅行者』
出演:ウィリアム・ハート、キャサリーン・ターナー、ジーナ・デイヴィス ほか
淡々と進んでいく静かなストーリー。俳優がそれぞれ個性に合った役柄をのびのび演じている。
誇張することもなく、話は展開し、バックの音楽の軽妙さと対照的だが、うまくミックスしている。
“旅にはグレーの上下スーツが良い。汚れが目立たず、不意の葬儀にも慌てずに済む”
“本を一冊持ってゆくと、他人の干渉から逃れ、時間の隙間を埋めてくれる”
彼の心境がしだいにガイドにも投影されてゆく様子も興味深い。


『眠れぬ夜に』
出演:ジェフ・ゴールドマン、ミッシェル・ファイファー、デヴィッド・ボウイ(特別出演) ほか
ボウイは宝石を狙うある一味の殺し屋としてちょびっと出ている。
奮闘シーンもあるが、その後この殺し屋の運命は監督さえ知らないだろう。
『ザ・フライ』の時の異常な役とは180度違った、ウィットのある役を
ジェフはなかなかうまくこなしているのには驚いた。
作品全体にもウィットのある娯楽作品。


『わが命尽きるとも』
出演:ロバート・ショウ、オーソン・ウェルズ、ジョン・ハート ほか
古代ローマ帝国の王の離婚を認めずに沈黙を通した牧師の話。アカデミー受賞作品。
ジョンは、名声だけを求めてあらゆる手段を使っても牧師の告白、署名をさせようとする若者を演じた。
役と同じくジョン自身も若いのなんの
まだ貫禄も、渋さも、セクシーさも表に出ていなかった頃だったけど、
不安げな表情は昔から身につけていたところが印象的だった。


『最大の贈物』(1974)
監督:グレン・フォード
少年の中で父親は大きな部分を支配していた。
「父さんの代わりに病気ばかりしているお前が死んでしまえばよかったんだ!」
と妹に吐くセリフは、子どもが時々どうしようもなくて表す残酷さがむき出しにされていて痛ましい。


『V2 ビジターの逆襲』(1985)
監督:ポール・クラスニー ほか 出演:マーク・シンガー、フェイ・グラント ほか
ちゃんとTVシリーズのほうもV2が始まるのにはしっかりしてるなと感心。


『超能力少女の復讐』(1976)
監督:リー・フィリップス
ほとんど『キャリー』のノリだが、妙な力を持ったばかりに手のつけられない
ひねくれた奴になってしまう娘と超能力で闘ってしつける母親はスゴイ!
異教の臭いプンプン。


『ゴースト・ハンターズ』(1986)
監督:ジョン・カーペンター 出演:カート・ラッセル、キム・キャトラル、デニス・ダン ほか
映像的に綺麗で面白いけど、ストーリーはいまいち惹きつけるものがない。
香港カンフー映画のノリ。

コメント

notes and movies(1989~1990 part2)

2012-08-29 15:44:44 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。


『透明人間』(1975)
監督:ロバート・マイケル・ルイス 出演:デヴィッド・マッカラム、メリンダ・フィー ほか
'75にこんな技術があったのかとつくづく魅入ってしまう。
透明になった科学者が服を着たり、包帯を巻いてゆくシーンなど、今でも新鮮でフシギ。
それから戻れるような実験が完成したかどうかは不明のまま終わったのは気になる。


『夜ごとの美女』(1952)
監督:ルネ・クレール  出演:ジェラール・フィリップ ほか



どんどん軽快に展開してゆくコメディ。
“永遠の二枚目”というフィリップが見事な色男ぶりと三枚目的な部分を演じている。
モノクロなのが惜しいくらい。


『プリンス・オブ・シティ』(1981)
監督:シドニー・ルメット 出演:トリート・ウィリアムス ほか
英雄とはほど遠く、“裏切り者”のレッテルを貼られ、警察内に留まっても
冷たい雰囲気が刺すようなラストはリアル。
かなり現実的で大きな社会問題を扱った作品といえる。


『影なき殺人』(1947)
監督:エリア・カザン 出演:ダナ・アンンドリュース ほか
ついつい成り行きに魅入られてしまう裁判ものの中でも、
最もピュアでスリリングな素晴らしい作品。
「検事は被告人を有罪に処するのではなく、正義を貫くのだ」
人には弱い部分や、他人を陥れようとする残酷な部分も残念ながら、皆それぞれ持っているらしい。
真犯人らしき精神異常者もそれとなく登場させ匂わせているところも面白い。


『ブリムストン&トリークル』(1982)
出演:スティング ほか
夫の異常さ、画面も幻想的で暗い。
人の隙間に入り込む若く美しい青年。
スティングの歌も入って、ラスト、彼自身もひっかけられるが、
男はほかの家庭に馴染むことで一体何を得るつもりだったのだろうか?
すっかり俳優らしいスティングの演技は見物。


『アリア』(1987)



trailer

出演:ジョン・ハート ほか
構成が面白いオペラ仕立てで、曲に合わせて無声映画が流れているような感じ。
ストーリーの切れ目をジョンが上手くつないでいる。イメージの世界。
王の恋と暗殺、プロデューサーの一夜、自殺を図る恋人たち、
年老いた舞台女優(美しかった)、ジョンは最後をパリアッチョ(道化師)として飾る。
笑いで涙を隠し、苦悩をおどけてみせる、なんて素晴らしいキャラクターを作り上げたことだろう

(そういえば、今作で初めて「道化師」のアリアを聴いたんだ!


『黄色いロールスロイス』(1964)
監督:アンソニー・アスキス 出演:レックス・ハリソン、ジャンヌ・モロー、ジョージ・C.スコット、イングリッド・バーグマン、アラン・ドロン ほか
なんとも奇妙な黄色いロールスロイスをめぐって展開される様々な人間模様。
3話に分かれているオムニバス。
どれも人と人との出逢いや別れ、触れ合いを楽しく、そしてもの哀しく描いている。
アラン・ドロンの二枚目には賞賛すべきものがあるし、
バーグマンの熟した美しさも見る価値がある。
2人とも世界を代表する美形俳優であるが故に、その美しさを保つのは容易ではないだろう。
ステキな縁によって惹かれあい、離れてしまう映画ならではの人情話。


『逢う時はいつも他人』(1960)
監督:リチャード・クワイン 出演:カーク・ダグラス、キム・ノバク ほか
岩のような顔のダグラスはアクションものばかりかと思ったら、
昼メロのような不倫ものにも出演しているとは驚き。
相手はブロンド美人のノバク。
互いに連れ合いと子どもがいるのに、それでも止められない恋の物語。


『ノックは無用』(1952)
監督:ロイ・ベイカー 出演:マリリン・モンロー、リチャード・ウィドマーク ほか
マリリンが自殺未遂の女を演じているのが見どころ。ラストは残酷な感じ。
「人々は互いに愛し合うんだわ」というマリリンのセリフが印象的な初主演作。


『バディー・システム』(1984)
監督:グレン・ジョーダン 出演:リチャード・ドレイファス、スーザン・サランドン、ナンシー・アレン ほか
主演のドレイファスは、スティーブン・スピルバーグ監督の大のお気に入りの男優ということだが、
とりたてて魅力はないのに、どこか憎めない表情をする。ほのぼのとしたストーリー。


『ノーマ・レイ』(1979)
監督:マーチン・リット 出演:サリー・フィールド、ボー・ブリッジス ほか
「UNION」というカードを掲げ、
なかなか理解してくれなかった工場の労働者に訴えかけるシーンはよかった。
彼女を愛する夫が、彼女の人間性を信じ続けようと告白するシーンも。


『祝辞』
何気なく観ていた割に面白かった。財津一郎が真剣に悩めば悩むほどコミカルな父親を演じている。
普通の家族を、普通に描こうとした感じがにじみ出ている。


『黄昏』(1981)
監督:マーク・ライデル 出演:ヘンリー・フォンダ、キャサリーン・ヘップバーン、ジェーン・フォンダ ほか
まだ私には老いてゆく不安や恐怖、哀愁などは分かるはずもないが、
人間、最後には皆行きつくべき道のりだ。
その老年を夫婦寄り添いあって、静かな湖畔で過ごすのも悪くないなと思わせる作品。


『戦国自衛隊』(1979)
監督:斎藤光正 出演:千葉真一、渡良瀬恒彦 ほか
戦場を舞台として、現代と戦国時代を結ぶというアイデアが突飛で面白い。
薬師丸ひろ子が、少年兵として作品にパリっとした張りを与えている。
渡良瀬恒彦は、珍しく悪役を演じている。


『人間の証明』(1977)



監督:佐藤純彌 出演:松田優作岡田茉莉子、ジョージ・ケネディ ほか
戦後のひどい時期から生まれた、ねじれた人間関係が一つ、また一つと殺人を引き起こしてゆく。
金田一シリーズと似たカメラワークで、亡き松田優作の遺作の一つ。
♪Mama, do you remember... で始まる主題歌は今でも印象が強く残っている。
西條八十詩集と古びた麦わら帽子を持った黒人が日本で殺される。
同時に有名デザイナーの息子は雨の夜、女性を車で轢き殺し海へ投げ捨てた。。
全篇を通して重ったるく、ひねくれた空気が流れている。


『ブライアンの悪夢』(1983)
監督:ビリー・ヘイル 出演:ケビン・ベーコン、エディ・アルバート ほか
久々にエンディングが尻切れトンボの映画を観た感じ。
ストーリーはほとんど『エクソシスト』と同じ。
しかし"You, All die"とかと脅かす割にはあまり大したことをしない42匹のビーストだと名乗る悪魔。
ケビンは『フットルース』の前年に今作に出ている。
悪魔にとりつかれた者の犯罪に、本人の意思は関わるかいなかの裁判をするシーンは面白い。


『殺意の香り』(1983)
出演:メリル・ストリープ、ロイ・シャイダー ほか
さすがのメリル出演作。ロイの精神分析医役もピッタリはまる。
この2人の共演が面白くないはずがない。昔、一度観た作品だった。
殺された男の見た夢との関連が面白い。


『パラダイム』(1987)
監督:ジョン・カーペンター 出演:ジェイムソン・パーカー、ビクター・ウォン ほか
久々に面白いホラー映画。気味の悪い題材が勢ぞろい。
虫の群集は『フェノミナ』、ゾンビ、鏡は『ポルターガイスト』、
悪魔に悪夢、異教、とにかくあらゆる要素が入っている。
「観た人が一生うなされるような映画にしたい」と監督が豪語しただけある、不思議で恐い作品。


『Quik Silver』
出演:ケビン・ベーコン ほか
最初、競輪に燃える話かと思ったら違った。
なんだか所々にちぐはぐなものがあったが軽いノリで観られる映画。
ケビンの自由奔放なヘアスタイルは誰にも真似できない魅力たっぷり。


『アニー・ホール』
出演:C.ウォーケン、シガニー・ウィーバー ほか
ウォーケンは、彼女の兄役でちょい役だが、
に乗るとぶつかりたくなるスピード狂というちょっと異常な役は彼らしい
作品自体古いからだが、コメディの形もオーソドックスながら、なんだか笑ってしまう人間的なもの。

(ウォーケンは、ウディ・アレン監督作品にも出てたんだ!驚
 てか、主演のアレンや、ダイアン・キートンのことをひと言も書いてないって

コメント

notes and movies(1989~1990 part3)

2012-08-29 15:44:43 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。


『ベン・ハー』(1959)
監督:ウィリアム・ワイラー 出演:チャールストン・ヘストン、スティーブン・ボイド ほか
確かに戦車競争のシーンの迫力はスゴイ。
イエスが存在していたローマ時代は『最後の誘惑』を思い出させる。
とにかくスケールの大きさには舌を巻く。


『L'ARGENT』(1983)
監督:ロベール・ブレッソン 出演:クリスチャン・パティ、カロリーヌ・ラング ほか
死んだような全体の静けさ、これが現実の生活の真の姿ではないだろうか。
映画はそこに虚構を加えることで夢物語を見せてくれるが、
この作品は現実生活の冷たさ、単調さ、またはその中の恐さを描いている。
普通の男が静かに殺人者と化してゆく姿は哀しいものがある。


『バレンチナ物語』(1982)
監督:アントニオ・ホセ・ベタンコール 出演:パロマ・ゴメス、アンソニー・クイン ほか
こんな幻想的な雰囲気を持つ作品がわたしは好きだ。
子どもながらに、しっかり恋をしているところがステキ。
特に進行も後退もしない話だが、好きになれる作品。


『私は人魚の歌を聞いた』(1987)
監督:パトリシア・ロゼマ 出演:シェイラ・マッカーシー、ポール・バイヤージオン ほか
残念ながらビデオが終わってしまって途中までしか観れなかったが(おいおい
野心家の同性愛者ガブリエルの完璧さに惚れるポリー、
ガブリエルの女友達も含めて、この3人の関係はとても面白い。
芸術の批評家ほど悲しく、惨めな職業はこの世にないだろう。
なぜなら、批評家が自分の感性を信じている間しか続けることが出来ないからだ。


『SUDDEN DEATH』(1985)
監督:ジグ・ショア 出演:デニーズ・コワード ほか
主人公の女優は『チャーリーズ・エンジェル』のようなノリで綺麗だった。
テレビ的な話だが、現代アメリカの主要な問題の一つだということで
レイプ事件を扱った映画が増えてきた。
正当な裁きでは裁ききれない部分を誇張した作品。


『淋しい夜』(1969)
監督:ダニエル・M・ペトリ 出演:ロイ・ブリッジス ほか
こういう種類のロマンスものは、大抵話が似通っているのに、
俳優がステキだとついつい暇つぶしに観てしまうんだ


『野ゆき山ゆき海べゆき』(1986)
監督:大林宣彦 出演:林泰文、鷲尾いさ子 ほか
所々コミカルに早いコマ送りになっている工夫が面白い。
いさ子ちゃんが思わずポロっと胸を出しているシーンには驚いたが
終始マドンナに徹しているところがイイ。

尾美としのりは、地味だが年々厚みのある役柄にチャレンジしていて、いい役者。
しかし、最近やけに戦中戦後の作品が増えてきた。
私たちの世代には、あまりピンと来ない情景なのだが、
『トトロ』、『星をつぐもの』、『少年時代』など、
それもだいたい「日本の夏」の背景が多い。
この世代の監督たちが皆ノスタルジックになって、
映画の中で自分の少年時代を再現したがっているのかもしれない。
その後の原爆の映像も象徴的。


『UNCOMMON VALOR』(1983)
監督:テッド・コチェフ 出演:ジーン・ハックマン ほか
『影のリンチ』の主人公をやってたパトリック・スウェイズがほんの脇役を演じている。


『夜の騎士道』(1955)
監督:ルネ・クレール 出演:ジェラール・フィリップ、ミシェル・モルガン、ブリジット・バルドー ほか
哀愁を帯びたラストはフランス映画ならでは。
ジェラールが今作でも数多くの女性の心を射止める


『ザ・デプス』(1989)



監督:ショーン・S・カニンガム 出演:グレッグ・エビガン ほか
ほとんど『エイリアン』のノリで、セットもモンスターも借りてきたのかしら?と思うほど
深海という逃げられない設定はこれからも大いに利用価値あり。
しかし、あんな怪物はいくらなんでもいないだろうし、
海面まで上がってこれるのは、なんとも信じ難い体の構造なんだね。
『13日の金曜日』の監督だから、人を殺すアイデアは豊富なことだろう。
恐怖で我を失った一人が、水圧でやられてゆくシーンはすごい迫力

(こうゆうB級ホラーも、たまには観たくなってきた。夏の暑いうちにw


『サイボーグ大作戦』(1973)
監督:リチャード・アービング 出演:リー・メジャーズ・、バーバラ・アンダーソン ほか
一昔前の『ロボコップ』みたいだが、砂漠を走りきったりして、
とにかく体一つでなんでもやろうとする根性がイイ
ラスト、本来の任務につく前で終わってしまって、後が気になるじゃん


『ナイト・クロッシング』(1982)
監督:デルバート・マン 出演:ジョン・ハート、ジェーン・アレクサンダー ほか
待望のジョンの隠れた名作。
「ベルリンの壁」から気球に乗って脱出しようと試みるところがいかにも夢があってイイ。
ジョンは、家族想いの素人っぽいいい父親役を温かく演じている。
「1990年、ベルリンの壁は破壊された」という最後のナレーションは後で付け加えられたのだろう。


『ショック療法』(1972)
監督:アラン・ジョシュア 出演:アラン・ドロン ほか
若返る治療を受けるサナトリウムに新しく女性が入ってきて、
彼女はそこで起きる殺人事件とサナトリウムの秘密をかぎつけたために狙われる。
自分の若さが保てるなら、他人の犠牲に眼をつぶる人々の連帯感が不気味で空しく描かれている。
何も知らずにまた新たに若さを求めて男女が送られてくるのを見ている女性のシーンは印象的。
アラン・ドロンの海辺でのヌードシーンはショッキングで話題になったらしい。


『サボテンの花』(1969)
原作:ニール・サイモン 監督:ジーン・サックス
出演:ウォルター・マッソー、イングリッド・バーグマン、ゴールディ・ホーン ほか
この前の『黄色いロールスロイス』と同じくバーグマン晩年の作品だけれども、
その清楚でキラリと光る魅力は変わりない。
コミカルな役で、後半になるにつれ、魅力的な女性に移り変わってゆく過程もイイ。
ハッピーなエンディング。


コメント