メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1991~1992 part1)

2012-08-24 16:19:57 | notes and movies
過去のスクラップブックにある映画感想メモシリーズ。
1991~1992年頃の1冊もけっこうな数が入っていたので、10本ずつ分けて紹介。
今回はマイベスト的なのはないけど、忘れてしまっているだけで、
とても感動したっぽい映画もたくさんあるみたい。
当時は、ずっと『TV station』てテレビ雑誌を買っていたから、その切り抜きを貼ってメモしてた。
いつもながら、若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪

  

photo1:『TV station』の切り抜きをぺたぺたと。
photo2:CD買った時の背に入ってるやつもぺたぺたと。
photo3:お出掛けした時の資料もぺたぺた。。って、この「東京アイマックスシアター」ってまだやってるのか!?
って調べたらやってる!当時は3D映画はなかったはずだから先駆けみたいなものかも。
にしても、ゴーグルみたいなメガネが重くて偏頭痛になったんだった



『アマゾネス・コマンドー~復讐の美女軍団』(1988)
内容と邦題が全然違うのが笑えるが、陸軍で成績がすべてトップの士官であるが故に上官にののしられ、
レイプされ、軍事裁判では、ありがちな「向こうから誘惑してきた」と言って、上官は無罪。
後半はただただ復讐の鬼女と化す。評論家・木村奈保子がゆった
「“The most dangerous woman alive(原題)”より“The most dangerous man died”のほうが合ってる」というのには納得。


『ポリス・アカデミー4~市民パトロール』(1987)
汚い笑いもたまにあるが、父と息子が食卓で殴り合うシーンが最高に笑えた。
最初の市民パトロールのラップ調の曲からして思い切り笑える出だし。


『ロボコップ』(1987)
ストーリーもしっかりしてて、単なるアクションだけにとどまっていないのがイイ。
半分ロボットで、半分は人間。記憶が夢によって蘇り、人間の心を持つマーフィに戻るところもいい。
やり手の警官役のナンシー・アレンも適役。
すべてに機械化が進み、人々の心にも隙間や、冷淡さ、無関心さがつきまとっているシーンがあちこちで見られて、なんだかとても恐かった。


『レナードの朝』
まったく不思議な病気“眠り病”
思考はしているが硬直している間は何一つ出来ず、まるで死んでいるような感覚だという。
パーキンソン病患者向けの強いドラッグで1969年に突然目覚めたのも不思議なら、
原因不明のまま再び無期限の眠りについてしまった患者たち。
デニーロとロビン・ウィリアムズの演技はまったく見事だけれども、
これが実話で、当人たちは今もなお闘病中だというから、なおさら不思議だ。


『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)
出てくる人物、みんな徹底してブラックなのがいい。
エディ・マーフィーの七変化で一番よかったのはウケないソウル歌手
ほとんど彼だとわからないメイクもすごい。とにかくケタ外れの大金持ちぶりが笑える。
セミ役のアーセニオ・ホールは、本当に王族のようなキレイな顔をしている。


『アマデウス・ミステリー~悲劇の天才』(1984)
『アマデウス』は、サリエリに大きく焦点を当てているのに比べて、
こちらは大勢の容疑者を追究して、モーツァルトはどうして死んだかに焦点を絞っている。
場面の区切りごとに彼の死に顔を撮っているのが妙だった。


『ランバダ』(1990)
ちょっと話の展開に臭さを感じるのは、ミュージカル映画にありがちだから許してもらって、
J.エディ・ペックがコチコチのさえない数学教師と、
夜のダンスフロアの視線を一身に集める危ない男をキッパリ演じ分けているところがすごい。
メガネを外すとクリクリした眼が隠れているところが可笑しい。
ダンスシーンよりも教育の重要性にポイントを置いているのはいい。


『カラビニエ』(1963)
ゴダール作品。荒涼とした草原の小屋に住む女2人と男2人。
“何でも手に入り、何をしても許される”という戦争にかり出され、手に入れる代わりに写真に撮ってくる。
マヌケな弟がマヌケなことを要求しても、その通り実現可能な、これは戦争に対する痛切な風刺だ。
あっけないラストはかえって兄弟が純粋にさえ思えてくる。


『リベンジ』(1990)
基本的にケビン・コスナーは好きじゃないから、
彼のアイデアだという話は終わりまでクサいなあと思わずにはいられなかったけど、
アンソニー・クイン演じるティブロンの完全な暴力的方法は目を惹いた。


『あなたがいたら 少女リンダ』(1987)
最愛の母を亡くし、その真っ直ぐで奔放な生き方を父にさえ理解されずに、
自らのやり方で“好奇心”に向かってあっけらかんとやってのけてしまうリンダ。
時々夜明けまで黙って昔を思い出すシーンがなんともいえず対照的。
ティーンエイジャーの妊娠もイギリス風に描くとこんなにキュートになってしまう。
テンポが弾むようで、真剣な問題もありのままにステキな映像で描かれている。

エミリー・ロイドかぁ・・・懐かしい

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notes and movies(1991~1992 part2)

2012-08-24 16:19:56 | notes and movies
ver.1 からのつづき。

『アルファヴィル』(1965)
ゴダール作品。最初から最後までつきまとうゲップの連続みたいな男の声には不快感を感じた。
アイデアはそこかしこにちりばめられていてすごいとは思うが、1965年フランスのSFとあって、
当時あった近代的なものの寄せ集めで作っているのがちょっとちゃちな気がする。
ストーリーが少し難解で、よく分からなかった。


『ファミリー・ビジネス』(1989)
マシュー演じるアダムのマヌケなドロボーぶりにはあきれるが、共犯者が父親と祖父だからなおさらだ。
別に手堅いドロボー稼業の話じゃなく、真の父親の姿を説いているところに
この3人のスター(ショーン・コネリー、ダスティン・ホフマン、マシュー・ブロデリック)を使った甲斐はある。


『ミッション・インポッシブル』(1989)
ストーリーがしっかりしてるし展開も速い。
『Aチーム』と違うのは、最初の作戦がしっかりしていてアドリブなどなく、
みんな真面目にそれぞれの任務をキッチリ果たすところ。
『VISITOR』のジェーン・バドラーが出演しているのは嬉しい。


『スーパーコップ90』(1990)
ほんっとピーター・ウェラーって、ジェームズ・ウッズにソックリ
ストーリーが入り組んでて、よく分からなかったけれども、
途中で死んでしまうダンて警官はもしかして『ヒル・ストリート・ブルース』に出てなかった?
随分歳をとって太ったみたいだけど、ちゃんとまだ俳優してて嬉しくなる。
ラストに正体を明かす美女はFBIだって設定はよくあるけど、
FBIってそんなに才色兼備な人ばっかりなのか?


『アメイジング・ストーリー』(1985)
いずれもショートストーリーでいささか尻切れトンボ。もうちょっとこの続きが見たいなと思わせる。
第1話のもうすでに起こってしまった事故のどうしようもなさ、それを未然に防ごうとして変人扱いされる老人。
第2話は、頭をカラッポにして笑えるし、第3話は、ゴーストの美人婦警に助けられて重要犯人を捕まえる中年刑事、
第4話は、ただただ純粋な少年と老人のやりとりがいい。

(この後も今シリーズはずっと観ていたっぽいけど、ドラマの総集編みたいなものだから省略した


『地獄のデビルトラック』(1986)
S.キングが映画監督までしているとは知らなかった。
機械自身が人間を襲うのは作りじみた話だが、もし、それが地球外生物の仕業だとしたら?
と思えばなんだかあり得そうで不気味。
ラスト、帆船で機械のない島へ逃げるのはいいアイデアだけど、
途中でモーターボートは襲ってこなかったのかしら?考えすぎ?


『コクーン』(1985)
仲間を救いに来た老い知らずの宇宙人と、
半ば人生から離れて死を身近にした老人施設の人たちとの不思議な交流。
歳をとっても人生を楽しみたい!という、精神的にはまだ若い彼らのハシャギぶりは微笑ましい。


『BILLY GALVIN』(1986)
なんてこたない他人ん家のゴタゴタ話なんだけど、
マルデンの徹底的な頑固親父ぶりが笑えたり、泣けたり・・・
ドーレンほか、あまり馴染みのない俳優が演じているだけに現実味があっていい。
階級なんかなさそうなアメリカ社会だけど、ブルーカラーウォーカーたちの生活の様子がよく分かる。


『病院へ行こう』(1990)
浮気中の夫と、妻と間男。何をやってもダメで思いきり尻の軽い研修医、
退屈な入院生活も、オカマさんや、病院中を案内してくれるベンガルさんみたいなのがいてくれたら、
さぞかし楽しいことだろう???


『モモ』(1986)
原作者M.エンデがお立会いだけあって原作を見事に映像化している。
これを撮った年に死去した巨匠ジョン・ヒューストンの消え入りそうなキュートな演技は見物。
映像が神秘的でとても綺麗。
現実にはモモはいないので、この種の重い病気は私たち世界中の人たちを侵して、治ることができない。

「時間を節約する、でも誰のために!?」
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notes and movies(1991~1992 part3)

2012-08-24 16:19:55 | notes and movies
ver.2 からのつづき。

『3人のゴースト』(1988)
「クリスマス・キャロル」という古典ものをくつがえすような現代版。
「ゴースト・バスターズ」以来ゴーストにはかなり縁のあるビル・マーレイが、
生き生きのびのび自分の芸を披露して飛び回っているのがイイ。
「クリスマスの晩にテレビなんか見てるなっ」とは思いきりキツイひと言


『シベールの日曜日』(1962)
男と孤児の関係は純粋にも見えるし、
現代の汚れに染まった私たちの目には幼児愛好者のような異常にも映る。
小石を池に落として波紋が広がり「これが私たちの家よ」という詩的な表現は、
いかにも叙情的でフランス映画らしい。


『ビッグ・ビジネス』(1988)
4人揃って、それぞれ個性の強い役柄で、それぞれいい男ができてめでたし、めでたし。
なかなか、それぞれがスレ違って出会わない仕組みは絶妙で、出会ってからは双子の特撮が見もの。


『蘭の女』(1990)
結局この監督は何を言いたかったんだろう・・・と悩んでしまう、訴えるテーマがない。
ミッキー・ロークは十八番な役だが、鼻の下から唇にかけてのラインが面白いね(爆
男と女のゲーム、それとも単純に出会いを描きたかったのかな?
まあ、最後はめでたし、めでたしってところか。


『ナポリの饗宴』(1954)
単なるミュージカル映画でなく、れっきとしたナポリの観光案内や宣伝として使える。
歴史を語り、人々の生活を語り、数々の名所や景観を語り、
そこで繰り広げられる悲恋や喜怒哀楽を、古くからの民謡やバレイなど、
楽しい歌と踊りで紹介してゆく芸術的な逸品。
いかにもイタリア美人のソフィア・ローレンが綺麗!


『スーパーマン』(1978)
シリーズも寅さん並になり、「エイリアン」ほかと同様、流行語・流行歌を定着させたその第1作なだけに、
単なるアクションやキャラクターものに終わらず、どのシーンで止めても完全な写真のように美しい映像。
スーパーマンが誕生するまでの過程も面白い。
ジーン・ハックマン、マーロン・ブランド等大物俳優も起用して、
“これは絶対当ててやるぞ!”て意気込みがひしひしと伝わってくる感動作。
パワーを持ちながら、恋人一人の命も助けられなかったと、
地球の周りを逆回転して時空を超えてしまうところは感動。


『SPECTERS』(1987)
すっかりお馴染みでパターン化されているホラー映画の一つに、
「開けるな」「起こすな」の封印をイタズラに開けたり、
「はぐれるな」と言っても単独行動したがるカップルが必ずいる。
前半にいかにも何か起こりそうで、実はフェイントの悪ふざけ、
「ここから早く離れなさい!」と警告するマッドマン等々、ひと通り盛り込んだ典型作。
結局、正体は実際何だったか、邪神で人を喰うらしいが、
閉じ込めたと思ったら野放しの状態でエンディングになっている。


『ミッドナイト・ラン』(1988)
いろんな方面から追っ手が来て、そのチェイスの絡みも面白いが、
ケバい女が絡んでくる安っぽいドラマでなく、男のやるせない情感を漂わせた
軽快な人情ものに出来上がっているところがよかった。
デニーロも若くて、相変わらずの演技も見れて、チャールズ・グローディンもいい味出してる。
しかし、裏を覘けばいろんな職業があるものね。


『プランケット城への招待状』(1988)
アイルランドの目も当てられぬほどボロボロの古城を受け継いだバカ息子の考え出した
幽霊城ツアーは、失敗するどころか、先祖の霊が続々現れてメチャクチャの騒ぎに。
ハッピーで楽しいお話。スティーブ・グッテンバーグのとぼけた演技が笑える。


『愛と野望のナイル』(1990)
今はなんてことない地図上の一部分にすぎない川の源流発見に全魂を注ぐ2人の男。
フィオーナ・ショーは不思議な魅力がある。
スピークと彼をそそのかした出版社の男のちょっとゲイっぽい雰囲気が面白い。

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notes and movies(1991~1992 part4)

2012-08-24 16:19:54 | notes and movies
ver.3 からのつづき。

『恋のゆくえ』(1989)
よくありがちなグループ内での色恋沙汰と、兄弟の長年の行き違いにより、それぞれの道を歩むことになる。
トレンディ・ドラマ風だが、音楽でオスカーをとっただけあってスタンダードジャズが盛りだくさん
星の数ほどいるアンダーグラウンドのアーティストたちに送るバラードのようなもの。


『ミシシッピー・バーニング』(1988)
アメリカに根付いた大きな問題は、そのケタはずれに広大な土地と同じく、とてつもなく大きく、深い。
黒人差別の悲劇は、日本人としては想像を絶する恐ろしい歴史があって、今作はその1つにすぎない。
どうして???ハッキリとした答えは未だに出ないまま。


『クリエイター』(1985)
原作者が実際に脳外科医で、出産時に死んだ妻への愛と悲しみをつづりベスト・セラーとなり、その映画化。
「Fire with Fire」に出演した若手女優がソフトな魅力があり、ヴィンセント・スパーノも熱演。
ピチピチした若さを充分発揮しているマリエル・ヘミングウェイも見ものだし、
なんといっても中年の魅力でいい味出しているピーター・オトゥールがセクシー
「科学の向こうに生命あり、愛あり」って映画。


『丹波哲郎の大霊会2~死んだらおどろいた!!』(1990)
天界案内ビデオだから、それなりの興味を持ってみていたが、映画としては限りなく退屈させられる。
さすがに神さまを演じる者がいなかっただけ助かったが、女神役のジュディ・オングは人間的。
前世とつながる「日本人の世界」でしかなく、映像化にはちょっとムリなテーマでは?


『ニキータ』(1990)
久々に完成された作品を観た。フランス映画も少しは商業的になってきたのか、
アメリカ映画的な分かりやすいストーリー展開に、女殺し屋を主人公にさせる、これも時代だろうか?
それにしても政府から殺しの命令とは一体どうゆうわけだろう!?
それぞれの方法で彼女を心から愛する男2人が面と向かって語り合うラストは、
やっぱりフランス映画だなあという哀愁がある。
音楽効果も凝っていて、クールにキマっている。


『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)
ミラクルな感じで、ある日突然天からの声を聞いてから、
あれよあれよと運命によって導かれてゆく人また人。
野球という国民的スポーツを愛したアメリカンたちのための1本。
'60~'70年代をやみくもに駆け抜けて、ちょっと疲れて、何かを失った感の強い
彼らの心を一瞬ホッとさせたのではなかろうか。
あっけらかんとした妻と娘や、常に時代と戦ってきた黒人作家役の俳優もなかなかいいが、
なんといっても野球選手の夢をつかみ損ね、ドクターになったバート・ランカスター
重みある演技はじーんとさせられる。
とにかく、とうもろこし畑の緑色の映像がとても美しい。


『窓~ベッドルームの女』(1987)
不倫中に窓から見た事件を、女の代わりに証言者となったために犯人から狙われる、
なさそでありそな成り行きがスリリング。
バーで好みの派手な女の子を見つける犯人が、いかにも目立たないオタク青年なのが今っぽい。
スティーヴ・グッテンバーグとエリザベス・マクガヴァンの顔合わせは面白い。
マクガヴァンのつかみどころのない真っ青な瞳と少年ぽいベイビー・フェイスの魅力がたっぷり楽しめる

以上、4連ちゃんでした~

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