■『コクリコ坂から』(2011)
原作:高橋千鶴、佐山哲郎『コクリコ坂から』(角川書店刊) 監督:宮崎吾朗 企画・脚本:宮崎駿、丹羽圭子
声の出演:長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、白石晴香、小林翼、風吹ジュン、大森南朋、石田ゆり子、柊瑠美、
内藤剛志、風間俊介、香川照之、手嶌葵 ほか
▼story
1963年。横浜。高校生の海は、祖父がかつて医師をしていた病院を改装した下宿屋を切り盛りしていた。
船乗りの父は、幼い頃、朝鮮戦争で亡くなり、大学教師の母はアメリカ留学中。
海は毎朝、信号旗をあげるのが習慣になっていたが、同じ高校の風間俊が
それを自らが作る校内新聞「カルチェラタン」に載せたことが話題となる。
新聞の名前にもなっているカルチェラタンは、文化部員らが愛する古い建物で、
近々取り壊される予定があり、部員から反対運動の気運が沸きあがっていた。
海の妹の空が風間に憧れてカルチェラタンを訪ねたのがキッカケで、ガリ版刷り(懐かしい!)を手伝うことになり、
「もっとここをキレイに掃除すれば女性生徒も興味をもってくれるだろう」と提案する。
みんなで掃除されたカルチェラタンは見違えるほどに蘇り、
海と風間、水沼の3人は、理事長にカルチェラタン存続を直談判しに行くこととなる・・・
昭和38年。町中にオリンピック東京開催の広告も見られ、欧米文化を積極的に取り入れる反面、
古い物はダメだと消えてゆく雰囲気がある中、古い物にも価値があると主張する学生たち。
日本人もかつては、こんなに堂々と意見を言い合う熱い正義感を振りかざしていた時代があったんだな
それに、みんなでよく歌っていたんだ/驚
掃除する前のカルチェラタンは、たしかに汚かったけど、なんだか宝石箱みたいに夢が詰まってて楽しそう
「下ノ畑ニ居リマス」なんて宮沢賢治つながりな文字も見つけた/驚
理事長を迎えて学生たちが歌う♪紺色のうねりが も、原案は宮沢賢治の詩「生徒諸君に寄せる」だとか。
テレビからは九ちゃんの♪上を向いて歩こう が流れていたり、全篇を通じて流れる音楽もヨーロッパ映画みたいで美しい。
「エスケープ」とか「ボランティーア」なんてカタカナ英語も盛んに使われていたんだな。
そんな外国文化がなだれ込んできた反面、昭和のなごりが濃い生活風景がなんともあったかくてカッコよくて感動した
マッチでガスコンロをつけて、釜でご飯を炊いたり、
いろんなお店が建ち並ぶ商店街の主人らと会話を交わしながら晩ごはんのおかずを買ったり。
お肉屋さんで買った熱々のコロッケも美味しそう!
こうゆうのが本当に豊かな暮らしってゆうのかもしれない。どこにでもあるコンビニなんかじゃなくて。
原作のマンガと映画のストーリーなどには若干違いがあるらしいけど、海と俊の初恋の初々しさも今作の大きな見どころ。
腹違いの兄と妹かもしれないと分かった時の動揺、それでも好きだと告白する勇気は素晴らしい。
追。
2人が尾道みたいな坂道をスピードあげて下るシーンですれ違う柴犬さんが超可愛かった
原作:高橋千鶴、佐山哲郎『コクリコ坂から』(角川書店刊) 監督:宮崎吾朗 企画・脚本:宮崎駿、丹羽圭子
声の出演:長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、白石晴香、小林翼、風吹ジュン、大森南朋、石田ゆり子、柊瑠美、
内藤剛志、風間俊介、香川照之、手嶌葵 ほか
▼story
1963年。横浜。高校生の海は、祖父がかつて医師をしていた病院を改装した下宿屋を切り盛りしていた。
船乗りの父は、幼い頃、朝鮮戦争で亡くなり、大学教師の母はアメリカ留学中。
海は毎朝、信号旗をあげるのが習慣になっていたが、同じ高校の風間俊が
それを自らが作る校内新聞「カルチェラタン」に載せたことが話題となる。
新聞の名前にもなっているカルチェラタンは、文化部員らが愛する古い建物で、
近々取り壊される予定があり、部員から反対運動の気運が沸きあがっていた。
海の妹の空が風間に憧れてカルチェラタンを訪ねたのがキッカケで、ガリ版刷り(懐かしい!)を手伝うことになり、
「もっとここをキレイに掃除すれば女性生徒も興味をもってくれるだろう」と提案する。
みんなで掃除されたカルチェラタンは見違えるほどに蘇り、
海と風間、水沼の3人は、理事長にカルチェラタン存続を直談判しに行くこととなる・・・
昭和38年。町中にオリンピック東京開催の広告も見られ、欧米文化を積極的に取り入れる反面、
古い物はダメだと消えてゆく雰囲気がある中、古い物にも価値があると主張する学生たち。
日本人もかつては、こんなに堂々と意見を言い合う熱い正義感を振りかざしていた時代があったんだな
それに、みんなでよく歌っていたんだ/驚
掃除する前のカルチェラタンは、たしかに汚かったけど、なんだか宝石箱みたいに夢が詰まってて楽しそう
「下ノ畑ニ居リマス」なんて宮沢賢治つながりな文字も見つけた/驚
理事長を迎えて学生たちが歌う♪紺色のうねりが も、原案は宮沢賢治の詩「生徒諸君に寄せる」だとか。
テレビからは九ちゃんの♪上を向いて歩こう が流れていたり、全篇を通じて流れる音楽もヨーロッパ映画みたいで美しい。
「エスケープ」とか「ボランティーア」なんてカタカナ英語も盛んに使われていたんだな。
そんな外国文化がなだれ込んできた反面、昭和のなごりが濃い生活風景がなんともあったかくてカッコよくて感動した
マッチでガスコンロをつけて、釜でご飯を炊いたり、
いろんなお店が建ち並ぶ商店街の主人らと会話を交わしながら晩ごはんのおかずを買ったり。
お肉屋さんで買った熱々のコロッケも美味しそう!
こうゆうのが本当に豊かな暮らしってゆうのかもしれない。どこにでもあるコンビニなんかじゃなくて。
原作のマンガと映画のストーリーなどには若干違いがあるらしいけど、海と俊の初恋の初々しさも今作の大きな見どころ。
腹違いの兄と妹かもしれないと分かった時の動揺、それでも好きだと告白する勇気は素晴らしい。
追。
2人が尾道みたいな坂道をスピードあげて下るシーンですれ違う柴犬さんが超可愛かった