メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

きみがボロボロの時は だれも愛しちゃくれない

2013-03-01 18:46:32 | 音楽&ライブ
図書館で借りたCDシリーズ。まだまだあるジョンとヨーコの作品集。

Wedding Album/John & Yoko
  
タイトルどおり、1969年3月20日に結婚した際のアルバム
位置的には、先日聴いた「未完成~」の2枚の後のアヴァンギャルド三部作の完結品らしい。
1曲目の♪John & Yoko は、心拍音のような音をバックに2人が交互にひたすら「ジョーン」「ヨーコー」と叫び続けること22分
時には泣き叫んだり、官能的に睦みあったり?ヨーコの蚊みたいな鳴き声が続いたり。
ジョンが「ヨーコは常に10年先を行っている」ってゆったのも分かる気がする。
2曲目の♪アムステルダム1969 は、結婚直後アムステルダムのヒルトン・ホテルで行った“ベッド・イン”の模様。
インタビューに対して、ジョンは持ち前のジョークでかわし、ヨーコは今と変わらぬコンセプトで愛と平和を語っている。


Between My Head and the Sky/Yoko Ono Plastic Ono Band
  
テクノっぽい曲もあるし、映画にも使えそうな美しい曲もある
ジョンと同様、ヨーコの詩の力は、ユーモアと、母性に通じる愛が溢れてていて、本当に心に響いて届く
それは、その背後に宇宙サイズの広い愛、イマジネーションがあるからではないだろうか。
本アルバムは初聴きだけど、とても気に入ったv


Wonsaponatime/John Lennon
  
「イントロダクション」にヨーコが文章を寄せている。1998年。以下はその抜粋メモ。

ジョンはよく見ると赤毛で、それをからかうと「違う!」て断固否定しながら、以前にも言われたようだった。
額には3つのホクロがあって、真ん中にあるのは「第3の眼」のようだった。
私は8つ年上だったが、ジョンが年下とはまったく思っていなかった。
世の中には、生まれながらにして物事を悟ってしまっている人がいる。ジョンもその一人でした。

当時のロンドンは「スウィンギング・ロンドン」と呼ばれて最先端だったけれども、
その指導的存在だったジョンが東洋人と結婚したことを敵対視されてとてもビックリした。

 

2人は権威に反発し、感情に動かされやすいこと以外は、まったく正反対の性格だった。
自分は自尊心が強い世間知らずで、彼は労働者階級に近い育ちで世情に通じていた。
私たちはいくら一緒にいても、十分だと思ったことはありませんでした。(そうゆう曲もあるよね

ラストアルバムとなった『ダブル・ファンタジー』のジャケットは2人のキスシーンじゃなく、
「独身者に見えるようにしたい」とのレコード会社から電話があり、「今後2人以外の写真は公表しない!」とジョンは激怒した。
ジョンの死後、残された作品を発表し続けたために「未亡人を職業にしている」などとも言われた。



このアルバムの曲はこれまで一度もリリースされたことのないホーム・レコーディングや、スタジオ・アウトテイクで、
もっともリラックスしたジョンがそのまま表れている。
これらのテープを山ほど聴くことはとても辛い作業だった。
当時、一緒にいた時の感覚にとらわれ、涙が止まらなかった。
でも、ショーンはミュージシャンとして父の作品がよかったという感動を伝えてくれたお陰で気が楽になった。

これが私の知っているジョンです。みなさんがマスコミやレコードや映画を通して知っているジョンではありません。
私の知っているジョンを、みなさんと分かちあいたいと思います。
ジョンは世の中に自分のもつ最高のものを送り出そうといつも努力を惜しまない、天才でした。
そんなジョンと人生を共にできたことは、私にとってこの上なく光栄なことです。

ライナーがひどく破れて、1行ずつ行がズレたまま修復された様子はこれまで最高で、
相当のひとたちがこれを聴いたんだなってことを物語っている。
本アルバムは、未発表の94トラックを集めた4枚組の『ジョン・レノン・アンソロジー』のダイジェスト盤とのこと。


ROCK 'N' ROLL/John Lennon
いろいろコンセプチュアルとかやっても、ジョンの原点もまたロックなんだよな。
肩の力を抜いて大好きなカバーを歌ってる嬉々とした様子が目に浮かぶよう♪

【ライナーを書いた伊丹由宇さんメモ】
当時“ロックン・ロール”とは、音楽の1ジャンルを表す言葉に過ぎなかった。
それを、感じ方、生き方の意味にまで高めたのがジョンである。
(プライベートでは過酷な時期で)プロデューサーのフィル・スペクターも神経衰弱だったらしく、
交通事故も重なり、これがマスター・テープ持ち逃げ事件に発展。
テディ・ボーイ風ジャケット写真の前をチラッと横切っているのは、ジョ-ジ、ポール、そしてステュ!驚


Walls and Bridges/John Lennon
  
このアルバムを発表する前年1973年にヨーコと別居生活に入る。提案したのはヨーコ。
その間に作ったのがこれと、『ロックン・ロール』。ジョンのヨーコに対する想い、孤独感がにじみでている曲が多い。
ブックレットにはジョンの少年時代の絵があしらわれている。
「1974年8月23日9時にUFOを見た」てメモもある。国連ビルの上空で見たんだって

エルトン・ジョンとの共作♪真夜中を突っ走れ は、わたしも大好きな1曲。♪OLD DIRD ROAD も大好き。
「もし全米1位になったら、一緒にライブで出て欲しい」と賭けて、ジョンは笑ったが、ソロ初の全米1位となった
そして、'74エルトンのライブに飛び入りしたジョンはヨーコと再会し、関係修復の第1歩となる
ラストの♪YA YA では、10歳のジュリアン・レノンがドラムで参加/驚

Nobody Loves You (When You're Down And Out)
きみがボロボロの時は だれも愛しちゃくれない
きみが有頂天の時は だれも見てちゃくれない
みんな自分の誕生日のことをわめいてて
きみが地下深くに眠る時になって やっと愛してもらえるんだ


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