カウンセリング。
前回話した「勤務時間=拘束感」と感じる原因について
・図書館での入力の時は、残業があっても若干ストレスが低かった気がする。
・派遣の立場上、弱音を吐きづらい。多忙な正社員のサポートで来ているから、「出来ない」とか「面倒臭い」とか言いにくい。
・休憩時間、ランチでは解放された気分になる。
・喋りながら仕事するとミスする。校正はとくに集中力が必要。
カ「たしか前回は、みんな会社にいても家にいるみたいにリラックス
できているが自分はできないという話だったが」
私「どこかで腑に落ちて、満足・充実感が得られているからではないかと思う」
カ「では、もしたとえば体力があれば、校正のエキスパートになりたいということか?」
私「文系なので、読み物はずっとやりたいと思っていたが、体力的にムリ」
カ「経験が長いほどキャリアになるという話だったが?」
私「金儲け主義の時代の流れに乗っかれないズレがストレスになっている。
司書は資格を持っていても大体時給900円。生活費には足りない」
カ「主婦のパートさんは、それなりの仕事なのでは?」
私「私が見るかぎり、正社員とさほど変わらない仕事をしている。ただ主婦だと残業が出来ないし、年収100万円以内の制限がある」
カ「雇うほうの便宜では?」
私「それもあるし、働くほうの安定志向が強いかどうかの違いも関係していると思う」
カ「まとめると、生活が出来る程度で、自分の好きなことを仕事にしたいということならば、
まずは、人生をどう生きたいかを決めてから、そのためには働き方を選ぶという順序では?」
どう生きたいかねぇ・・・それが分からないんだよな

京王線「芦花公園(ろかこうえん)」駅に移動。
●吉村屋

「なめこそば」を注文。お腹は空いていたものの、それほど量が食べられないから、ちょうどよかったv
夏は麺類だね~おじいちゃんが作って、おばちゃんが出してくれるローカルな味わい深さがある。
珍しくそばつゆまで飲んできれいに完食v 美味しかったあ!

■没後80年 宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心@世田谷文学館

ここのところの町歩きの中で一番感動した。賢治が大好きだっていうのもある。
すでに知っていること、知らなかったことも含めて、いろんな感動スイッチが押されて、賢治ワールドにどっぷり浸かった

●「雨ニモマケズ」を記した手帳
や賢治自身による水彩画
いきなり、あの有名な詩を自筆で書いた手帳が置いてあってビックリ
病床の時とあって、字が乱れているし、誤字と思われる箇所もある。
展示されていたのは最初のページのみ。あとは写真。
最後のページに憑かれたように書かれた「南無阿弥陀仏」の文字が凄い。
水彩画は複製だったけど、いつか見たことがある絵ばかり。
ほんとに多才だなあ!素朴に描かれてはいても、シュールレアリスムとも言えるデザイン。

賢治の写真で有名な、コートを着てうつむいている様子は、なにか物思いに耽っているようにも見えるけれども、
実は、音楽が好きだった賢治が尊敬していたベートーベンの写真を模したポーズで撮って欲しいとリクエストしたんだって
/驚
●賢治の童話を題材とした、複数の画家、絵本作家の作品
[出品予定作家]
赤羽末吉、東逸子、荒井良二、飯野和好、石井聖岳、伊勢英子、伊藤亘、井上有一、いわさきちひろ、
及川賢治、太田大八、大畑いくの、片山健、川上和生、工藤甲人、黒井健、小林敏也、近藤弘明、
ささめやゆき、佐藤(佐伯)義郎、スズキコージ、関野準一郎、高野玲子、高松次郎、高村光太郎、
竹内通雅、田島征三、田原田鶴子、司修、遠山繁年、中西夏之、名倉靖博、畑中純、深澤省三、
堀内誠一、堀川理万子、松成真理子、マリ林、棟方志功、茂田井武、矢島峰月、矢吹申彦、吉田佳広、李禹煥(五十音順、敬称略)
次に迎えてくれるのは、棟方志功さんによる「雨ニモマケズ」の詩に合わせた版画。
賢治作品は、エスペラント語ほか、全世界あらゆる言語に翻訳されている。
各国の装丁を見ていると、大事にされ、愛されていることまでも伝わってくる/嬉
高村光太郎の書をもとに碑を作るという案が出た際は、「碑にするには、文章が長すぎる」ということで
文章の後半部分の抜粋となったというエピソードなど。
コラグラフ
いわさきちひろさんの鉛筆画に墨を塗った挿絵は素晴らしいなあ!
水彩絵の具と同じ優しいタッチで、全く迷いが感じられず、薄い白黒の濃淡だけで見事に表現されていた/驚
「まなづるとだありあ」くもん出版、「黄色のトマト」童心社ほか、まだ絵本で読んでいないのもあったから要チェック!
逆に、これまで読んだ絵本の原画が観れて感激した。
「月夜のでんしんばしら」
「めくらぶどうと虹」
「ひのきとひなげし」
「グスコーブドリの伝記」
「氷河鼠の毛皮」
映像作品も面白かった。
まるでMP的なコラージュに、BSE
のニュースの音声や、汽車、電車
の案内音声をかぶせたりして、
独特の世界を作り上げていた。
ここに、ますむらひろしさんの絵がないのがフシギなくらい。
でも、ますむらさんは、別に賢治の代表作の絵本を創っているらしいv
病を得て、泊まった旅館のメモ用紙を使って書いた父、弟妹への遺書もあり、
死後は1000冊の経本
を作ってくれと頼んでいる。父は実際作って親類に配った。
賢治は、いったん郷里に帰り、祭りが見たいと、寒い中、病をおして門前に立っていたことで悪化し、
翌日永眠。肺結核だった。
その後、弟の清六さん他、知人が集まり、賢治の持ち歩いていたトランク
を開けてみたら、
未完のものも含めて大量の原稿が発見され、扉部分からは例の「雨ニモマケズ」が書かれた黒い手帳も出てきたという。

中庭は癒される日本庭園。お土産に岩手の南部せんべいを購入v
●ブックトーク&紙芝居 14:00~
「学校図書ボランティアネットワークin世田谷7・8」という名前の活動をしている女性スタッフがお話ししてくれた。
普通は、話す年齢別に本を選定するところが、今回は「0歳から80歳まで」て対象が広かったため、とても困った挙句
賢治と自然にポイントを置いて、お話と紙芝居の2構成にしたんだとか。
<ブックトーク~宮沢賢治の作品からのひろがり~>
女性スタッフの方が、物語りのあらましと、ポイント、自分の感想を述べて紹介していた。
・宮沢賢治作「虔十公園林」(けんじゅうこうえんりん)
・「ルピナスさん」バーバラ・クーニー作
私が大好きな絵本挿絵作家ビネッテ・シュレーダーが挿絵を描いた「お友だちのほしかったルピナスさん」と同じかと思っていたら違ってた。
・「木を植えた男」ジャン・ジオ作
この3冊を通して、誰に認めてもらわずとも、1日1日の地味な努力、世界を美しくしたいと思うココロから広がった世界を説いて、
「みなさんも、なにか1つでもいいから愉しんで出来ることを見つけてみてください」とまとめていた。
<紙芝居>
「かえるのゴムぐつ」
「竜のはなし」
「注文の多い料理店」
●写真展「中村太郎 宮沢賢治幻想紀行」
賢治の物語りの抜粋と、それに合った岩手の風景写真がパネルにされていた
移動パネル展ということで、この後も各地に巡回する予定。
●文学に描かれた世田谷―成城・多摩川界隈
「里見八犬伝」を書いた加藤武雄ほか、世田谷由来の作家の紹介。
それから、東宝スタジオから寄贈された映画機材(いろんな映画撮影用カメラ
)などが展示。
成瀬巳喜男、黒澤明、横溝正史、柳田國男ら著名人もたくさん住んでいたんだね。
●映像/1階
3.11東日本大震災以降、賢治の代表的な詩「雨ニモマケズ」が再び世界中で注目を集めている。
賢治自身も2度の大地震と大津波
(明治大地震、昭和三陸地震)を経験しており、
大規模な干ばつが襲った時は、東北の農作物が全滅したことがあり、
のちに「土は宝」と言って土壌改良を訴えた。
この「雨ニモマケズ」が今の東北、日本人のココロに深く響いたというのがその理由。
意外にも賢治は「詩人としては自信がないが、サイエンチストとしては認めてもらいたい」と生前言っていたんだそうな。
故郷の岩手を「イーハトヴ」という「ドリームランド」として描いた。
弟の清六さんによる朗読「原体剣舞連」は、まるで歌うような響きで素晴らしかった
陸前高田市出身の俳優・村上弘明さんも朗読。叔父夫婦、いとこを亡くされたとのこと。支援を訴えていた。
途中でまたバリバリバリ
って轟音とともに雷雨になってびっくりした!
ちょうど屋内にいる時だったからよかった。ここを出る頃には雨も一時止んでたし。
●図書室
ここにも「復刻版シリーズ」発見。
「ガラカメ」!、円谷関連コーナー、江戸川乱歩の「少年探偵シリーズ」もあって、
私の好きな昔の装丁だったから嬉しくなった
●ムットーニ(武藤政彦氏)のからくり劇場
今回、賢治とともにもっともココロ奪われた作品
箱が開くと、中の装置が動いて、人形が現れたり、舞台セットが変化したりして、
そこに朗読、渋い音楽
が流れて、幻想的な世界にうっとり。。
3個ずつ、時間差でずっと流していて、1個見ては椅子をズラして、みんな身を乗り出して食い入るように箱の中の幻影を見ていた。
以前読んだ漱石の「夢十夜」や、萩原朔太郎の「猫町」が取り上げられてたのもリンクしていて驚いたし、
私の好みの宇宙・SFものも2作品あって、全部観たら、なんだか我を忘れてしばし浮遊感に浸った。
<上演作品>
「漂流者」(約7分)
夏目漱石『夢十夜 第七夜』より。
大型客船
から男が飛び降りてしまう話。
「THE SPIRIT OF SONG」(約5分)
宮沢和史「書きかけの歌」に合わせて、翼の生えた男性が歌い、女性の人形が上下する。
「眠り」(約6分)
村上春樹作。みんなで鏡を覗き込む不思議な体験だった。
10日以上寝ていない女性の話。眠れないのでなく、眠らない。そのうち車を揺らす男たちの幻を見る。
「ALONE RENDEZVOUS」(約5分)

レイ・ブラッドベリ著「刺青の男」より「万華鏡」から。
私の大好きな宇宙服を着た人が地球をバックに宇宙をゆらゆら漂うという作品。
レイ・ブラッドベリは、たしかジョンも好きな作家にあげていて、気になっていた。
「猫町」(約6分)
萩原朔太郎『猫町』より。
男がフシギな町でさまよって、夜になると猫の町に変わっていた!
「月世界探険記」(約6分)
未来都市の作品。UFOが飛び交い、真ん中の宇宙ステーション?が開いて、謎の物体が浮かび上がる。
男女の人形も動けばいいのにな。
「山月記」(約6分)
中島敦作の小説の一部。虎
となった男と森で遭遇するフシギな1場面。
▼詳細を書かれている方のブログ
▼ムットーニさんのオフィ
▼ゆうちゅうぶ
ムットーニ パート 1
ムットーニ パート 2
ムットーニ パート 3
展示場の説明書きには、ペット演奏がムットーニさんて書いてあったけど?
帰りは雷雨によるダイヤの乱れ

があって、さほど混んではいないのに、
途中で電車が止まったらどうしようと思うと乗れずに3本見送って遅くなってしまった。
こうゆう時にかぎって弱冷房で、そのムッとした空気がもう耐えられる気がしない
以前は、こんな電車へーきで乗れたのに、と思うと悔しくなる
最寄駅を降りると、また小雨が降っていて、買い物をして帰ったらすっかり疲れた!
でも、そうとう濃い1日でした~!
前回話した「勤務時間=拘束感」と感じる原因について
・図書館での入力の時は、残業があっても若干ストレスが低かった気がする。
・派遣の立場上、弱音を吐きづらい。多忙な正社員のサポートで来ているから、「出来ない」とか「面倒臭い」とか言いにくい。
・休憩時間、ランチでは解放された気分になる。
・喋りながら仕事するとミスする。校正はとくに集中力が必要。
カ「たしか前回は、みんな会社にいても家にいるみたいにリラックス

私「どこかで腑に落ちて、満足・充実感が得られているからではないかと思う」
カ「では、もしたとえば体力があれば、校正のエキスパートになりたいということか?」
私「文系なので、読み物はずっとやりたいと思っていたが、体力的にムリ」
カ「経験が長いほどキャリアになるという話だったが?」
私「金儲け主義の時代の流れに乗っかれないズレがストレスになっている。
司書は資格を持っていても大体時給900円。生活費には足りない」
カ「主婦のパートさんは、それなりの仕事なのでは?」
私「私が見るかぎり、正社員とさほど変わらない仕事をしている。ただ主婦だと残業が出来ないし、年収100万円以内の制限がある」
カ「雇うほうの便宜では?」
私「それもあるし、働くほうの安定志向が強いかどうかの違いも関係していると思う」
カ「まとめると、生活が出来る程度で、自分の好きなことを仕事にしたいということならば、
まずは、人生をどう生きたいかを決めてから、そのためには働き方を選ぶという順序では?」
どう生きたいかねぇ・・・それが分からないんだよな


京王線「芦花公園(ろかこうえん)」駅に移動。
●吉村屋

「なめこそば」を注文。お腹は空いていたものの、それほど量が食べられないから、ちょうどよかったv
夏は麺類だね~おじいちゃんが作って、おばちゃんが出してくれるローカルな味わい深さがある。
珍しくそばつゆまで飲んできれいに完食v 美味しかったあ!


■没後80年 宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心@世田谷文学館

ここのところの町歩きの中で一番感動した。賢治が大好きだっていうのもある。
すでに知っていること、知らなかったことも含めて、いろんな感動スイッチが押されて、賢治ワールドにどっぷり浸かった


●「雨ニモマケズ」を記した手帳

いきなり、あの有名な詩を自筆で書いた手帳が置いてあってビックリ

病床の時とあって、字が乱れているし、誤字と思われる箇所もある。
展示されていたのは最初のページのみ。あとは写真。
最後のページに憑かれたように書かれた「南無阿弥陀仏」の文字が凄い。
水彩画は複製だったけど、いつか見たことがある絵ばかり。
ほんとに多才だなあ!素朴に描かれてはいても、シュールレアリスムとも言えるデザイン。

賢治の写真で有名な、コートを着てうつむいている様子は、なにか物思いに耽っているようにも見えるけれども、
実は、音楽が好きだった賢治が尊敬していたベートーベンの写真を模したポーズで撮って欲しいとリクエストしたんだって


●賢治の童話を題材とした、複数の画家、絵本作家の作品
[出品予定作家]
赤羽末吉、東逸子、荒井良二、飯野和好、石井聖岳、伊勢英子、伊藤亘、井上有一、いわさきちひろ、
及川賢治、太田大八、大畑いくの、片山健、川上和生、工藤甲人、黒井健、小林敏也、近藤弘明、
ささめやゆき、佐藤(佐伯)義郎、スズキコージ、関野準一郎、高野玲子、高松次郎、高村光太郎、
竹内通雅、田島征三、田原田鶴子、司修、遠山繁年、中西夏之、名倉靖博、畑中純、深澤省三、
堀内誠一、堀川理万子、松成真理子、マリ林、棟方志功、茂田井武、矢島峰月、矢吹申彦、吉田佳広、李禹煥(五十音順、敬称略)
次に迎えてくれるのは、棟方志功さんによる「雨ニモマケズ」の詩に合わせた版画。
賢治作品は、エスペラント語ほか、全世界あらゆる言語に翻訳されている。
各国の装丁を見ていると、大事にされ、愛されていることまでも伝わってくる/嬉
高村光太郎の書をもとに碑を作るという案が出た際は、「碑にするには、文章が長すぎる」ということで
文章の後半部分の抜粋となったというエピソードなど。

いわさきちひろさんの鉛筆画に墨を塗った挿絵は素晴らしいなあ!

水彩絵の具と同じ優しいタッチで、全く迷いが感じられず、薄い白黒の濃淡だけで見事に表現されていた/驚
「まなづるとだありあ」くもん出版、「黄色のトマト」童心社ほか、まだ絵本で読んでいないのもあったから要チェック!
逆に、これまで読んだ絵本の原画が観れて感激した。
「月夜のでんしんばしら」
「めくらぶどうと虹」
「ひのきとひなげし」
「グスコーブドリの伝記」
「氷河鼠の毛皮」
映像作品も面白かった。
まるでMP的なコラージュに、BSE


独特の世界を作り上げていた。
ここに、ますむらひろしさんの絵がないのがフシギなくらい。
でも、ますむらさんは、別に賢治の代表作の絵本を創っているらしいv
病を得て、泊まった旅館のメモ用紙を使って書いた父、弟妹への遺書もあり、
死後は1000冊の経本

賢治は、いったん郷里に帰り、祭りが見たいと、寒い中、病をおして門前に立っていたことで悪化し、
翌日永眠。肺結核だった。
その後、弟の清六さん他、知人が集まり、賢治の持ち歩いていたトランク

未完のものも含めて大量の原稿が発見され、扉部分からは例の「雨ニモマケズ」が書かれた黒い手帳も出てきたという。


中庭は癒される日本庭園。お土産に岩手の南部せんべいを購入v
●ブックトーク&紙芝居 14:00~
「学校図書ボランティアネットワークin世田谷7・8」という名前の活動をしている女性スタッフがお話ししてくれた。
普通は、話す年齢別に本を選定するところが、今回は「0歳から80歳まで」て対象が広かったため、とても困った挙句

賢治と自然にポイントを置いて、お話と紙芝居の2構成にしたんだとか。
<ブックトーク~宮沢賢治の作品からのひろがり~>
女性スタッフの方が、物語りのあらましと、ポイント、自分の感想を述べて紹介していた。
・宮沢賢治作「虔十公園林」(けんじゅうこうえんりん)
・「ルピナスさん」バーバラ・クーニー作
私が大好きな絵本挿絵作家ビネッテ・シュレーダーが挿絵を描いた「お友だちのほしかったルピナスさん」と同じかと思っていたら違ってた。
・「木を植えた男」ジャン・ジオ作
この3冊を通して、誰に認めてもらわずとも、1日1日の地味な努力、世界を美しくしたいと思うココロから広がった世界を説いて、
「みなさんも、なにか1つでもいいから愉しんで出来ることを見つけてみてください」とまとめていた。
<紙芝居>
「かえるのゴムぐつ」
「竜のはなし」
「注文の多い料理店」
●写真展「中村太郎 宮沢賢治幻想紀行」
賢治の物語りの抜粋と、それに合った岩手の風景写真がパネルにされていた

移動パネル展ということで、この後も各地に巡回する予定。
●文学に描かれた世田谷―成城・多摩川界隈
「里見八犬伝」を書いた加藤武雄ほか、世田谷由来の作家の紹介。
それから、東宝スタジオから寄贈された映画機材(いろんな映画撮影用カメラ

成瀬巳喜男、黒澤明、横溝正史、柳田國男ら著名人もたくさん住んでいたんだね。
●映像/1階
3.11東日本大震災以降、賢治の代表的な詩「雨ニモマケズ」が再び世界中で注目を集めている。
賢治自身も2度の大地震と大津波

大規模な干ばつが襲った時は、東北の農作物が全滅したことがあり、
のちに「土は宝」と言って土壌改良を訴えた。
この「雨ニモマケズ」が今の東北、日本人のココロに深く響いたというのがその理由。
意外にも賢治は「詩人としては自信がないが、サイエンチストとしては認めてもらいたい」と生前言っていたんだそうな。
故郷の岩手を「イーハトヴ」という「ドリームランド」として描いた。
弟の清六さんによる朗読「原体剣舞連」は、まるで歌うような響きで素晴らしかった

陸前高田市出身の俳優・村上弘明さんも朗読。叔父夫婦、いとこを亡くされたとのこと。支援を訴えていた。
途中でまたバリバリバリ


ちょうど屋内にいる時だったからよかった。ここを出る頃には雨も一時止んでたし。
●図書室
ここにも「復刻版シリーズ」発見。
「ガラカメ」!、円谷関連コーナー、江戸川乱歩の「少年探偵シリーズ」もあって、
私の好きな昔の装丁だったから嬉しくなった

●ムットーニ(武藤政彦氏)のからくり劇場
今回、賢治とともにもっともココロ奪われた作品

箱が開くと、中の装置が動いて、人形が現れたり、舞台セットが変化したりして、
そこに朗読、渋い音楽

3個ずつ、時間差でずっと流していて、1個見ては椅子をズラして、みんな身を乗り出して食い入るように箱の中の幻影を見ていた。
以前読んだ漱石の「夢十夜」や、萩原朔太郎の「猫町」が取り上げられてたのもリンクしていて驚いたし、
私の好みの宇宙・SFものも2作品あって、全部観たら、なんだか我を忘れてしばし浮遊感に浸った。
<上演作品>

夏目漱石『夢十夜 第七夜』より。
大型客船


宮沢和史「書きかけの歌」に合わせて、翼の生えた男性が歌い、女性の人形が上下する。

村上春樹作。みんなで鏡を覗き込む不思議な体験だった。
10日以上寝ていない女性の話。眠れないのでなく、眠らない。そのうち車を揺らす男たちの幻を見る。


レイ・ブラッドベリ著「刺青の男」より「万華鏡」から。
私の大好きな宇宙服を着た人が地球をバックに宇宙をゆらゆら漂うという作品。
レイ・ブラッドベリは、たしかジョンも好きな作家にあげていて、気になっていた。

萩原朔太郎『猫町』より。
男がフシギな町でさまよって、夜になると猫の町に変わっていた!


未来都市の作品。UFOが飛び交い、真ん中の宇宙ステーション?が開いて、謎の物体が浮かび上がる。
男女の人形も動けばいいのにな。

中島敦作の小説の一部。虎

▼詳細を書かれている方のブログ
▼ムットーニさんのオフィ
▼ゆうちゅうぶ
ムットーニ パート 1
ムットーニ パート 2
ムットーニ パート 3
展示場の説明書きには、ペット演奏がムットーニさんて書いてあったけど?
帰りは雷雨によるダイヤの乱れ



途中で電車が止まったらどうしようと思うと乗れずに3本見送って遅くなってしまった。
こうゆう時にかぎって弱冷房で、そのムッとした空気がもう耐えられる気がしない

以前は、こんな電車へーきで乗れたのに、と思うと悔しくなる

最寄駅を降りると、また小雨が降っていて、買い物をして帰ったらすっかり疲れた!
でも、そうとう濃い1日でした~!