メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

NHK大河ドラマ「八重の桜」(26回~30回)

2013-07-29 13:06:03 | ドラマ
NHK大河ドラマ「八重の桜」(26回~30回)(2013年1月6日~12月 全50回)
作:山本むつみ テーマ音楽:坂本龍一
語り:草笛光子 出演:綾瀬はるか、西島秀俊、綾野剛、西田敏行 ほか



早く明治時代にならないかなぁ・・・戦争や自殺シーンはもうたくさん
まったく無駄で愚かな自決ばかりで吐き気がする。
この戊辰戦争で登場人物の半分以上が戦死してしまう壮絶な見せ場でもある。


▼第二十六回 八重、決戦のとき

 

とうとう新政府軍が城内に攻めてきた。八重は亡き弟・三郎となって男に混ざって前線で戦う。
スペンサー銃を持って銃撃隊の指揮をとる。



啖呵切るシーンはかっけえ!実際こんな風に容保の前でも堂々と発言できたがどうかは知らないが、
バタバタしてる戦場でドサクサにまぎれて言うことはできたかも?



 

この日、自決した藩主家族は200人を超え、敵の指揮を鈍らせたという。
一気に攻める作戦を「包囲戦」に変更する。
八重は「夜襲」に行くため、髪を切ってもらう。




▼第二十七回 包囲網を突破せよ
DNAのように回る桜のopになった。
日新館も攻められて、動ける者だけ城に入って火を放ち、動けぬ者は自刃した。
城に入れない家族もいて、ユキは幼い妹や祖母を連れて村に行き、泊めてもらえないかと頼むが断られる。
こんな時だけ武家が農民に助けてくれってゆっても、そう都合よくはいかないよね

 

竹子のいるなぎなた隊も出陣するも、銃に撃たれて亡くなる。
あれ?竹子はたしか頭に銃弾を受けて戦死したんだよね。
しかも、敵に首をとられてはならぬと、母親が娘の首を斬るって狂った時代だ(ドラマではさすがに髪を切っていた

 

火薬庫が占領され、小田山にあるもう1つの火薬庫を襲われたら、砲弾も銃弾も絶たれてしまう。
頼母は一身を捧げて「開城」を頼むが、周りには通じなかった。
修理の妻・雪は捕らわれ、敵に刀を借りて自刃する。

 

兵を1人たりとも失わず入城するために大蔵は「彼岸獅子」のあとをついて堂々と入城した。
なんでこんなのであっさり騙されたのか分からないけど、人にはたとえ戦争中であっても笑いが必要なんだな。
それを知っていた大蔵の知恵は、この時代にはもったいない。

容保は頼母に加賀へ行くよう命令する。仲間から疎外された頼母を会津から出すことで、
結果的には命をつなげたんだから、人のつながりってフシギ。
容保が開城を躊躇した理由はプライドのせい?!今さら言えない的な?
後になってやむなく決断するなら、最初から戦争などしないほうがよほど勇気ある行為だと思うのは現代だからか。
一国一城の主として洗脳されて育った人間として、時代の変革を読むほど周りは見えていなかったのかも。

 


▼第二十八回 自慢の娘
頼母は息子を連れて会津を出て、もう戻らぬ決意だったが、のちに「函館戦争」に行くことになる。
会津藩は、「小田山」奪還にのぞむも、新政府軍のアームストロング砲が1日2000発も撃ち込まれなすすべもない篭城戦となる。
砲弾を濡らした布団で消すって
容保に呼ばれた八重は、砲弾の仕組みを話し、鉛弾を集めて溶かし、ゲベール銃の弾に作り変える方法を教える。

 

官兵衛は、米沢に行く出陣の祝いで容保の酒を飲み干し、疲れもあって寝過ごし、苦戦。結局、惨敗してしまう。
なんだろ、こののんびりとした戦争っぷりは/驚

 

大垣屋は、時栄が預かっていた覚馬が渾身の思いで書いた「管見」を岩倉に読んでもらう。
岩倉は覚馬に会い、「新しい国作りの形がすべて書かれている。会津にも逸材がいるんだな」と漏らすが、
「会津への兵を止めてください!」と頼む覚馬に「仙台も米沢も降伏し、あとは会津だけだ。おまえは生きろ。また会おう」と言って去る。

八重は「会津にはまだ凧をあげる余裕があるのかと思わせるのです」と子どもらに凧あげを教える。
大蔵の妻・登勢は、八重の教えた通り、砲弾を食い止めようとして失敗し亡くなる。




▼第二十九回 鶴ヶ城開城
尚之助「国とは、そこに住む人のことだと思います」(なるほど
米を運ぼうとした権八(八重の父)は撃たれて亡くなる。

 

秋月は密命を持って京都に入り、降伏の嘆願をする。
こうして1ヶ月の篭城戦の末に「開城」明治元年のこと。
容保(いつのまに髪が伸びてる!)は降伏の儀式の後、謹慎に入る。
子ども、老人、女性は「おかまいなし」、男は猪苗代で謹慎処分となる。

容保「この一命をもって会津のゆく末を見守る。生き延びよ!これが最後の君命だ」
八重「お殿様には生きていただかなければなりませぬ。死んだ者たちのために」

 

降伏式は城の前で行われたって意地悪いなあ・・・
城下は全焼。八重も猪苗代に行く覚悟を決め、辞世の区を壁に書く。
開城するにもちゃんと掃除しなきゃ恥ずかしいって・・・

 

尚之助は土壇場になって「ここに女がいるぞ!」と叫び、八重が猪苗代に行くのを止める。
八重「消えた。何もかも。それでも空は変わらねえのか」



「降伏」と書かれた布は、女たちが小さな白い布を集め、涙を流して縫い合わせたものだといわれている。
会津藩士らは、降伏式の際の敷物の布を切って持って帰り、再び敵をとることを誓った(こうして戦争は無限に続いていくんだ


▼第三十回 再起への道

 

会津戦争から半年後。
新島は明治に変わっても、日本人がまだ復讐心を抱いてまた戦争が起こるのではないかと危惧している。

以前、尚之助が大砲術を教えた縁で、米沢城下の内藤家に世話になっている八重一家は、反物を町で売る日々を送っていた。

尚之助らは、猪苗代から東京(護国寺!)の謹慎所へ移動させられ、新政府から首謀者の首を差し出せと言われて、
権兵衛が1人でその責任を負って自決することになった。
「戦で奪われたものは、戦で取り返してくれ」まだまだ民主政治にはほど遠いなあ・・・

その後、陸奥・下北に3万石を与えられ、藩名も「斗南(となみ)」と変える会津藩(会津藩は28万石だった
陸奥には海があるため、交易で国力をつけ、敵を討とうという作戦に変える。
兄・平馬は「本当は責任をとるべきは自分だった。もう統率は無理」と、弟の大蔵にリーダーの座を譲る。
悌次郎を長州藩の書生として生き延びる計らいをした平馬に感謝する大蔵(あれ?この子って白虎隊で亡くなった子じゃなくて???

函館戦争では土方歳三が銃弾を受けて戦死。1年半続いた戊辰戦争はようやく終結した。
五稜郭で榎本と話す頼母。頼母のほうがよっぽど現代的な考えだ。「わしは生きて、みなの行く末を見てやる!」

商家の囲われ者になっている会津藩の千代は、息子に恨みを晴らさせるため、
八重に「鉄砲を教えてくれ」と懇願するが、八重は断る(この旦那の悪役っぷりに閉口



八重のもとを訪れた大蔵は、「ともに陸奥に行って腕を発揮してくれないか?」と提案するも、
自らの復讐心のために前に進めなくなっていた八重は断る。
大蔵のいつまでも伝わらない想いも切ないねぇ・・・
明治3年、みなは斗南を目指す。

覚馬は回復し、時栄が世話をしている。手紙ぐらい書けばいいのにって思うけど、消息が分からないままなんだね

さて、いよいよ明治に入って、元会津藩士たちの新天地での復活ドラマが始まる。
でも斗南は極寒の地なのか!?まだまだ苦労は続くんだなあ!




「八重の桜ツアー」なんてのもあって、西郷さん役の吉川晃司さん&佐川官兵衛役・中村獅童さんの“野獣コンビ”と、
語り役・草笛光子さんが東北を周る様子を放送した。
BGMにビートルズの♪I Want To hold Your Hand のスカverが流れていたけど、誰が歌ってたんだろ???



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『帰る家のないどうぶつたち 毎日捨てられる命のおはなし』(PHP研究所)

2013-07-29 12:04:21 | 
『帰る家のないどうぶつたち 毎日捨てられる命のおはなし』(PHP研究所)
松坂星奈/著

ちばわん 愛護センター・レポート

図書館巡りで見つけた1冊。
最初は文章がブログ調な印象だったが、写真と取材で得た情報で命が簡単に捨てられている現状、
その背景などが分かりやすく書かれている。

ツイッタでも「殺されてしまう前に緊急里親募集します!」などの呼びかけや、
保健所のスタッフによる「殺処分反対」の声を聞く。
この瞬間にも全国で一体どれだけの動物が人の手で殺されているのかと考えると空恐ろしくなった。

一番の問題は、犬猫を捨てる人たちは、そもそもこういった本を手にとらないってこと。
無駄吠えを放置する人は「犬の飼い方」なんてハウツー本は読まないんだ。

愛犬を可愛がっている母ですら、猫が大嫌いなため、庭にノラが入ってくると
鬼の形相で棒で叩いて追い払っているし

私だって、動物は助けたいと思っても、虫は無理
犬猫さえ助ければいいのかって問題でもなくなってくると、もっともっと問題は無限大で深い。

自分の家族だけを守ろうとか、犬だけは助けようって愛は狭いってことなんだろうな。
だからといって、個人で今から出来ることはなにかと言えば、
こうした現状を知って、問題意識を広げて、みんなで良い方法を考えていくしかないんだと思う。

「保護施設」というのは名ばかりで、たった5日間で殺されていく犬猫たち。
収容室の冷たい印象もショックだし、なによりその保護期間の短さにショックを受けた。




【内容抜粋メモ】
2007年度、33万頭以上の犬猫が捨てられていると環境省の調べで明らかになった。
そのうち、30万頭は殺処分。毎日820頭前後が殺されている。

空前のペットブームで、1995年、全国で飼われている犬猫は約1500万頭だったが、
2007年には約2300万頭になった
それとともに捨てられる動物も増えた。
とくに猫の場合、保護された8割は子猫

施設では育成が目的でないため、病気、生まれたばかりで自分でゴハンを食べる力のない子はそのまま命を失う。
「致死処分」法もけして安楽死とは言えず、「炭酸ガスによる窒息死」が多い。
最終的には「産業廃棄物」として処理されている


●1収容室から5収容室へ
収容された犬たちはまず「1収容室」に入れられる。15畳ほどの部屋でドッグフードの入った箱が中央に置かれているだけ。
床は汚れ、独特の臭気が漂い、犬たちも諦めた表情。
翌日は「2収容室」、その次の日は「3収容室」、また次の日は「4収容室」、5日目は「5収容室」と移動していく。

「5収容室」の次は「殺処分室」。
しかも、飼い主が直接持ち込んだ場合は、再び飼ってもらえる可能性が見込めないため直接「5収容室」に入れられてしまう。





「殺処分室」
「5収容室」は次の「殺処分室」と通路でつながっている。
ボタン操作で扉が開くと、1.5倍ほど大きな部屋がある。
ここには他の施設で期限満了となって移送された犬たちも入れられる。
このような大きな部屋に集団でいることは、犬にとってかなりストレスがたまる状態。
みな吠えもせず、目も合わせなくなる。

広い部屋の上に「殺処分機」、下に「焼却炉」がある。
炭酸ガスの濃度が濃いと数分苦しんで短時間で死ぬ。薄いと10分以上徐々に意識が薄れて死ぬ。


●猫の場合
倉庫のような部屋で、子猫たちは30cm四方×高さ50cmほどの小さなケースに10匹くらいまとめて入れられる。
生まれたての子はミルクを飲むことも出来ずにいる。
猫は簡易の「殺処分機」で、収容された当日、翌日には処分される。


捨てられた理由
1.高齢の飼い主が亡くなり、次の引き取り手を考えていなかったため行き場がなくなる。

2.外で放し飼いにして家に帰れなくなる。虐待等で逃げ出して戻らない。

3.「しつけができていない」と施設やペットショップに持ち込む。

4.子どもに欲しいとせがまれ里親になっても「子どもがいらないと言っている」と逆戻りさせる。

5.新しい恋人が動物が嫌いだから。

6.不妊・去勢手術をせずに、たくさん子どもが生まれてしまい、もらい手が見つからない。

7.自宅の環境を考えず大型犬を飼い、成犬になったら困って捨てる。

8.成犬になったら子犬の頃みたいに「可愛くなくなったからいらない」

9.流行の犬種を買って、しばらくしたら「チワワが流行ったからレトリバーはいらない」と持ち込む。

10.老犬になり「足腰が立たなくなったから」

11.「病院はお金がかかる」「病気の犬はいらない」

12.「動物が死ぬところを見たくないから」

13.「病院で安楽死させるとお金がかかるけど、施設なら安いから」

14.「猟犬」として適したセッターやポインターを「猟が下手だ」
   「猟のシーズンが終わったから」「シーズン以外は餌代がかかる」といって捨てる。


施設に来る犬の半数以上は、ヒトに飼われていた犬。
軽井沢にわざわざ地域外から犬を捨てにくる人が多いという。
また、乗馬をしている人は動物好きだろうと、犬、猫、ウサギなどを乗馬クラブに捨てていく人も多い。


●ペットブームの影「繁殖犬」
「悪徳ブリーダー」は、流行の純血種を量産するため、「繁殖犬」に年2回ある発情期のたびに妊娠・出産させる。
檻に入れられたまま、子犬を産み続けた結果、ひどい場合は顎が溶けたりし、全身がボロボロになる。

そんな親犬から産まれた子犬にも先天性の病気があったり、すぐに死んでしまったりする障害が出る。
疾患があると知りながら売ったり、売り物にならない奇形の子犬はゴミ捨て場に捨てたりしている。
収容室には少し前に流行したレトリバーなどの犬種が多く見られる。




***********命をつなぎとめる道

 

●関東の動物愛護センター集計




ここ数年で殺処分数は徐々に減る傾向にはある。
理由は、飼い主の意識の変化、ボランティアの協力で譲渡数が増えたため。


「譲渡会」で救われるのは1割
運のいい健康な子犬等はボランティアによって引き出される。
施設が定期的に「譲渡会」を開いて飼い主を募集している。
雑種よりは純血種のほうが里親希望者が多い。



それらの子は、別室に入れられ「検疫」を受ける。
検疫をクリアすれば別のケージで待機。里親を待つ。
せっかく検疫をクリアできても、引き取り手がいない場合は「収容室」に戻される。
検疫中に「感染症」にかかって死んでしまう子もいるため、消毒に気をつけている。


●「迷い犬」をホームページで公開
行方不明になった愛犬をインターネットを通じて探し出せた事例も増えた。
掲載期間を「5日間」と設定している場合、永遠に会えないこともある


●捨てられた犬がヒトを癒す「モデル犬」「セラピードッグ」の育成
「モデル犬」とは、しつけ教室、動物愛護教室などのイベントで、デモンストレーション犬として活動している犬のこと。
某NPO団体では、「セラピードッグ」として育成し、老人ホームめぐりをしている。
中には、猟犬専門、シェパード専門など、犬種別のボランティア団体もある。
「里親募集サイト」「里親会」の開催もある。


「預かりボランティア」
里親が見つかるまでの間、健康チェック、しつけをして、元気に過ごす姿をブログで紹介したりもしている。
引き出される動物の数は近年増えている。


●生き残った命、ジーナとメルの話
施設に母犬と父犬、9匹の子犬がやって来た。
施設の中で身の危険が迫っていると判断すると、子犬を食べてしまう母犬もいる中、
子犬を育てた母犬は引き出す2日前に感染症にかかり、息絶えていた。

その血便に群がっていた子犬らも感染し、助かったのは2匹のみ。
そのうちの1匹はジーナと名付けられ、定年退職した夫婦に引き取られた。
もう1匹はメルと名付けられ、夫婦と姉弟の4人家族に引き取られ、それぞれ元気に暮らしている


ペットショップで買うということ
子犬の頃に親から引き離され、ガラスケースに1匹ずつ入れられることにより
犬社会のルールが学べず、躾も身につかない状態でいきなり家に迎え入れるため、トラブルとなることがある。
犬社会のルールは犬に教えてもらうのが一番


ドイツでは殺処分数「0」
日本では犬猫以外にも、ウサギ、イグアナ、亀などが公園、山林に捨てられ野生化して、逆にヒトに危害を加えることがある。
本来あるべき自然形態が崩れて環境問題にまで発展することも。

ドイツでは年間約12000円の税金が犬にかかっている(1頭あたりってことか??少ない気がするんだけど・・・


民間の動物保護施設「ティアハイム」
ボランティア組合によって発足。政府も関わって、資金は寄付金、会費、チャリティーグッズ販売の収入で成り立っている。
保護された動物は、里親が見つかるまでここで暮らす。


アメリカの「プリズンドッグ」
150箇所の刑務所で、受刑者が捨て犬を「介助犬」などに育成するプログラムに関わるシステムのこと。
受刑者の社会復帰、捨て犬たちの社会貢献、介助犬を必要とする人にとっても最高のシステムと言える(ほんとだね

ケーブルTVを通じて「里親探し」の番組も放送されている。


「ペットリユース」動物は道具ではない
例えば10万円相当の犬をプレゼントされたが要らないからと、リサイクルショップに買い取ってもらい、
買い取り金額が7万円なら収入となる。
犬をブランドバッグなどのようにリユース販売する業者も密かに存在する。


●虐待された犬は心を開きにくい
虐待されると、警戒心が強くなり、威嚇したりするため、
施設にいても譲渡先で事故になりかねないため殺処分になってしまう。
そうさせたのはヒトが原因。


ペットと暮らすための自己チェック
1.毎日面倒を見られる

2.家族全員が飼うことに同意している

3.ぺットOKの住居かどうか

4.近所などに対してペットを飼える環境かどうか

5.自分が家を空ける場合、誰か手助けしてくれるヒトがいるか

6.転勤や引越ししても手放さない

7.動物アレルギーではない。またはアレルギーだとしても飼う自信がある

8.飼うだけの経済力がある(ゴハン代、治療代は想像以上にお金がかかる

9.最期まで愛せる


ペットが迷子になったら
ネットで「環境省」「動物愛護センター」「保健所」にアクセス。
すぐに見つけ出さないと処分される危険もある。即行動!


●迷子にさせないためには
きちんと「鑑札」をつけ、連絡先を首輪につける。
「マイクロチップ」を埋め込むと、施設で読み込み、すぐ連絡できる。
犬猫だけでなく、鳥や亀など、ほとんどの動物に注射できる/驚


2009年、環境省が「動物愛護」問題に乗り出した。
2005年「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正、具体的な方針が決まった。
2009年、映画『犬と猫と人間と』は、動物の命に向き合うドキュメンタリー。
飯田監督は「現実を知るためにも、映画を怖がらずに観てください」と言っている。


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『ダーシェンカ 小犬の生活』(新潮社)

2013-07-29 11:46:10 | 
『ダーシェンカ 小犬の生活』(新潮社)
カレル・チャペック/著 伴田良輔/監訳

図書館巡りで見つけた1冊。
ページの下にパラパラ漫画があって、子犬のおしりがヨチヨチ歩きで遠ざかる様子が描かれているのが可愛い
素朴でやわらかな線で、子犬の瞬間の表情、動きがよくとらえられている。
文章も想像力豊かで、読みながら思わず笑顔になる。


【内容抜粋メモ】
ワイヤヘアード・テリアの母犬イリスから産まれた雌犬ダーシェンカは、はじめは小さい尻尾、小さい足で、
母犬の後ろ足から前足まで行くのに半日かかり、途中で3回おっぱいをもらい、2回昼寝をする始末。

 
まだ目も開けられない頃と、ちょっと目が開けられた頃w

自然の声に後押しされて、歩き方を練習する。
「よくおぼえておくんだ、ダーシェンカ。シッポのことは気にしなくていい。勝手にあとをついてくるからね」w



あっという間に成長したダーシェンカ。
まず覚えたのは「走ること」。ギャロップからハイジャンプなどが陸上選手並み!

 

次は「かじること」。ズボン、ブラシ、なんでも鼻先にきたものはかじりつくし、元型が分からないほど!
著者は、これまで齧られたモノの総額を見積もっている
お客さんのズボンでもお構いなし!

 

客は内心「こいつめ、どっかへ行っちまえ!」と思うものの、なんとか笑顔をつくり、
自分は保証付きの犬好きで、とくにズボンにぶらさがられたりするとたまりませんね、などと飼い主に言う

3番目は「綱引き」。人間の家にはスポーツマンシップを養うのに役立つものがいろいろ揃っている。

ネズミ捕りが得意な犬であるテリア(そーなんだ驚)の血を引いている彼女は、
著者が大事にしている庭の花壇の土を掘り返し、ネズミをかきだす練習をする。

 

そして5年後。
母のイリスもダーシェンカにすっかり毛をむしられ、ご飯を取られてボロボロになってしまい、
著者家族も少々うんざりしてしまい、ある日突然よそにもらわれていく/驚

幸せにね、ダーシェンカ。いい子でいるんだよ。

とっても静かに、平穏が戻った我が家。
だが、突然、家は死んだように静まり返ってしまった。この雰囲気は何なのだろう。
家族はお互い目を合わさないようにしている。
部屋のあちこちをのぞいてみるが、そこには何もいやしない。
小さなおしっこのあとすらないのだ・・・。
犬小屋では毛をむしられぐったりしたイリスが目をしばたたかせ、声をころしてすすり泣いている。


【チャペックのアルバム】

 

チャペックは東ボヘミア地方で生まれた。
兄ヨゼフとは双子のように仲が良かった。
『ダーシェンカ』出版から2年後、女優のオルガと結婚。
趣味は園芸。のちにダーシェンカに荒らされる庭の手入れに毎日いそしんだ。

 



【監訳者のあとがきメモ】
ヨーロッパの古い犬の絵はがきには、フォックステリアが多く、当時の人気ペットだとわかる。
子どもがいなかったチャペックにとってダーシェンカを描く視点は父のよう。
他の本では兄が挿絵を描いているが、この絵本だけはカレル自身が描いている。

ダーシェンカが庭で遊んでいた頃、ファシズムがチェコに迫り、兄弟はペンと絵筆で抵抗。
『ダーシェンカ』出版からわずか5年後、チャペックは病気で他界する。
チェコがナチスに占領されたのは、その翌年。

ヨゼフはゲシュタポに連行され、1945年、解放直前に収容所で死亡した。
国民作家チャペックの遺骨は、画家ミュシャらチェコの芸術家たちとともに埋葬されている。
ヨゼフの遺骨はないが、同じ墓地に墓碑銘が建てられている。


マサリク
チェコスロバキアの政治家・哲学者。チェコ民族独立運動を指導。
第一次大戦後、チェコスロバキア共和国初代大統領(在任1918~1935)に就任、建国の父とよばれた。





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