メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

やさしさの扉をひらく『ちひろの世界』(講談社)

2016-04-22 17:02:01 | 
講談社カルチャーブックス やさしさの扉をひらく『ちひろの世界』(講談社)
松本猛、松本由理子/著
初版1991年 1997年 11刷 1456円

※1997.7~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


【内容抜粋メモ】

80ページにわたり数十点もの絵がカラーで載っている。

後半は、ちひろの一人息子・猛と妻・由理子が、ちひろの妹2人、夫・善明、
知人から聞き集めた話、ちひろの手帳、日記等からの文を織り交ぜて、
まるで小説で一人の女性の一生を読むような、優しいタッチの文章で綴られてゆく波乱万丈の物語。


あらすじ(ネタバレ注意
教師で、職業婦人の母・文江と、兵役を経て、建築技師、外国旅行もして
絵を描く、粋な人だった父・正勝の間に生まれた長女ちひろ。1918年生まれ。

恵まれた少女時代。
14歳で本格的に弟子入りして絵を描くが、親の意向で、
花嫁修業のため書を習い、教えるほどの腕になる。

関東大震災、満州事変、2.26事件、日中戦争から、第二次世界大戦へと日本は戦争一色の時代となる
ちひろは、20歳半ば、強制的な結婚で、大連に渡り、
わずか1年後、夫の自殺で帰国。

油絵に出会い、再び絵の道に。
1945年、東京大空襲で家を焼け出され、母の実家である長野に疎開。
共産党に入党。新聞のカット等を手がけていたが、紙芝居『おかあさんのはなし』で文部大臣賞を受賞。

31歳で党員・松本善明と結婚。翌年、猛が誕生。
初めて通して絵を描いた『ひとりでできるよ』『あいうえおの本』は、サンケイ児童出版文化賞を受賞。

母とヨーロッパ旅行でアンデルセンの生家を訪ね、帰国後『絵のない絵本』を描く。
夫は参議院議員となる。

『ことりのくる日』で、1973年ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞(!)、
『戦火のなかの子供たち』で、ベトナム戦争に巻き込まれる子らを思う。

1974年、55歳で原発性肺がんのために死去。
遺作は『赤いろうそくと人魚』。
その8ヶ月後にベトナム戦争が終結した。


ちひろ美術館で買った『美術館通信』(1部200円)も情報が豊富。
アメリカ出身の有名な絵本画家、ノーマン・ロックウェルの美術館で開かれた
初の個展も大好評だったという。

後世の、究極まで省略した線、絶妙な水彩の色使い、にじみ方などは、ちひろだけの手法。
包み込む母性、人柄も絵と等しく、魅力的だったのね。



私が一番好きなちひろの絵



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『大事なことはみーんな猫に教わった』(飛鳥新社)

2016-04-22 16:55:58 | 
『大事なことはみーんな猫に教わった』(飛鳥新社)
スージー ベッカー/著 谷川俊太郎/訳
原題:ALL I NEED TO KNOW I LEARNED FROM MY CAT by Suzu Becker
初版1991年 2000円

※2000.1~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


【内容抜粋メモ】

この間、犬のも読んだ。

フワフワした線と色で、飼い猫の自由気ままな暮らしぶりを描く

この家は、とくに“しつけ”なんて動物によくないっていうのがモットーなのか、
すき放題にやらせて、ヒトがそれに合わせて生きているくらいの勢い

ネコは上下の移動も可能だからモノは壊れて当然って思っていないと飼うのはムリかも。

「早く2階へ駆け上がるほど、その訳を忘れがち」
とキョトンとしているビンキーの表情が笑える。

動物は、そこにいるだけで十分なんだ

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『ヴァイオリン』(児童図書館・絵本の世界)

2016-04-22 16:44:32 | 
『ヴァイオリン』(児童図書館・絵本の世界)
原題:THE VIOLIN by Robert Thomas Allen
ロバート・T・アレン/作 ジョージ・パスティック/写真 藤原義久・千鶴子/訳
初版 1976年 1400円

※1996.12~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


【内容抜粋メモ】

シンプルながら、温かみと深みをもつ文と、とくにモノクロ写真が目を魅く。

大きな画面いっぱいそのまま写真集に使えるほど1シーン1シーンに、
瞬時の情感をダイレクトに心に訴えかけるアートな写真が、読みながら、
私たちを短編映画を観ている気分にひきこむ。今までにない手法が斬新。

この3人だけの登場人物は名優ぞろい。
とくにダニーは、女の子と思ったほどの可愛さ。『小さな恋のメロディ』のヒロインのよう。
いるだけで絵になる被写体だ。

人生を知り尽くした老音楽家と、子ども2人の出会いと別れ。
ほんの短いひとときで学んだのは、楽器の弾き方だけじゃない。

弾く人次第で楽器が生きも死にもすること、
美しい音を出す楽器は脆く、壊れてもなお音楽を愛する心は失われないこと、など。
素朴だが、新鮮な感動がいつまでも余韻を残す。


あらすじ(ネタバレ注意
町の中の小さな島。
冬の日、ビン一杯にたまったお金で、クリスは仲良しのダニーと
町のショーウィンドーにある夢のヴァイオリンを買いに行くが、
とても高額で、代わりに買ったのはひどい音しか出ない子ども用。
落胆し、それをゴミ入れに捨てた後、変わったおじいさんが拾って、美しいメロディを奏ではじめた。

「弾ける人が弾けばよかったんだ!」

おじいさんにワケを話し、毎日楽しいレッスンの日々がつづく。


しかし、夏の終わりに突然別れがやって来た。
釣りに夢中で楽器の上に転んで弦を切ってしまい、ショックで「もう二度と弾かない」というクリス。

自分のせいだと慌てておじいさんのもとへいくダニー。
でも、おじいさんはどこかへ行ってしまうところ。
話を聞いて、自分のヴァイオリンを渡す。

「時々、人は物に愛着を持ちすぎる。
 これは古くからの馴染みだが、たとえ壊れても、音楽を愛することまで捨てはしない」


「才能はほんの始まり。専門家になるには、何年も苦しい練習を積まなきゃならない。
 それを決めるのは君だ」


小船に乗り、思いにふけるおじいさんに、クリスはヴァイオリンを弾いて見送る。

「美しい音楽の世界を残していく人は、誰もさよならなんて言わないんだよ」





この老人の抱えている喜びや悲しい思い出は一切語られない。
著者、写真家、ましてや、この3人のモデルの情報がひとつもないのがさみしい。




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熊本地震 現在の課題は?@あさイチ

2016-04-22 12:23:23 | テレビ・動画配信
被災犬ジョン 2年半ぶりの里帰り@あさイチ


現在の課題は?
男性スタッフが被災者1人1人の声を聞いて回ると、いろいろな課題が見えてきた。




「体育館の天井が崩落」
 
安全な場所は限られていて、1200人の被災者はすし詰め状態

中に入れない人たちは廊下やロビーにいて、人通りが激しく、女性は着替えもできない



「ペット同伴」
動物アレルギーの方がいたり、吠える声で、ヒトも動物もストレスがたまっている。

 




「食事の配給の行列」


自衛隊の支援が本格化して、炊き出しが行われているが、もらうのに1時間待ちの行列ができる。
歩行に障害のある高齢者は、食事を諦めてしまっていた(誰かに声をかけることもできない状況なんだね


「洋式トイレは2個だけ」(オレンジの戸



「善意で送られたオムツが場所をとっている」

SNSで「オムツが足りない」と拡散したところ、集まりすぎてしまい、場所をふさぐ事態になってしまった。


東日本大震災の避難所運営者からのアドバイス
 
松下さんは避難所の運営を任され、200日以上を過ごし、お手本だと言われた。

松下さん:
1週間目で、まだ余震も続いているため、精神的にも落ち着かない状況だと思う。


【アドバイス】
1.多くのモノが山に積まれているのはストレスになる→別に置くスペースがあれば移動する

2.更衣室を設ける→東日本大震災の場合は、体育館の「道具室」を利用した。

3.「地区ごとに区画整理して班をつくった」
松下さん自身がヒザをついて被災者の方にお願いして、20人ぐらいの「班」を16班つくった。
毎朝「班長会議」を開き、それぞれ班ごとに「自主的に動く」システムにした。

例:
暮らす部分と通路を分けて、暮らす部分は土足厳禁を守ってもらった。


「ゲタ箱」を作る、掃除、物資や食べ物を配る、などを班ごとにやる。
班ごとに不満や希望を吸い上げて、会議で話し、ナースや保健師につなげる。
そうすることで、先ほどのような、食事を取りに行けない高齢者問題はなくなる。
不満や希望も言いやすい環境になる。

松下さん:
私の時は、なるべく日常に近い状態をモットーにしていました。
せっかく助かった命を大切にしてほしい。
折り紙を作ったり、ラジオ体操を毎朝したり、動ける人は動く。

これからは、ボランティアさんたちも入ってきます。
家に早く戻りたいというお気持ちはよく分かりますが、今はいっしょに乗り切りましょう。


【ニュース】



【エンタメ】
今回、紹介していた絵本もとても気になった。

 


宇宙人! 全部広げると7mもの長さになる/驚

 
生まれつき顔に障害があるオーガストと、彼の周囲の人たちが語る、イジメ、差別など。


【その他のFAX】
 

女性専用の着替えスペースを仮につくる








プレミアムトークのゲスト・賀来千香子さんの元気で謙虚な笑顔にも癒された。
最後に、大ファンだという東方神起のポーズをキメててカワイイ。




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被災犬ジョン 2年半ぶりの里帰り@あさイチ

2016-04-22 10:38:14 | テレビ・動画配信
被災犬ジョン 2年半ぶりの里帰り@あさイチ

いま避難生活に必要なもの@あさイチ


FAXは「心身の不調」を訴えるものが増えたそう。
 


長引く避難生活 不調対策の“ツボ”


高血圧や心疾患のある人は、ムリに行わない。
妊婦さんは上半身のみ、軽めに行う。

けっこうヨガで教わったことが多いので、こちらも参照にしてみてください→「ストレッチメモ」


「エコノミークラス症候群」(ふくらはぎの真ん中
 

ふくらはぎを、もう片方のヒザに乗せて、ゴリゴリと上下にマッサージ
1日5~10秒間、3回、痛気持ちいいくらいの強さ

指圧師:
脚(足)は内臓とつながっている。“ふくらはぎは第二の心臓”と呼ばれる


「消化器系(便秘)」
 

1.アゴの横
指で回すようにマッサージすると、唾液も増える。
1日5~10秒間、3回、痛気持ちいいくらいの強さ

先生にやられるたびに「イテテテテ!!」て言うイノッチが可笑しかったw


2.腹部
 
人差し指を押し込むようにして前屈(これもヨガでやる!


「ストレス」

スキンシップも兼ねて、2人1組でやるのがオススメ

1.頭のてっぺん(ここって便秘や花粉症で鼻が詰まった時に押すと通るツボでもあるんだよね

爪をたてるように押す

2.後頭部

首の中央の頭蓋骨との境い目のくぼんだところ(ここは、私も首凝りの時入念に揉んでしまう
1日5~10秒間、3回、痛気持ちいいくらいの強さ



ボランティアに参加するには?


一部の自治体でボランティアの募集が始まっているが、詳細をあらかじめHPで調べてから行くこと。
電話で問い合わせない

「特に重要なのがヘルメットと安全靴」




【被災犬ジョン 2年半ぶりの里帰り】



福島県飯舘村には、まだ飼い犬、飼い猫が残されている
 
飼い主がエサを毎日運んで通ったり、ムリなところはボランティアが補っている状態


ジョンは岡山県の高見さんのお宅で預かっている。もう2年が経つ。
 
かあいい!

きっかけは、飯館村の犬・猫の一時預かり先を探しているHPを見て。
 

 
もとから飼っている虹の介くんもカワイイ!!

 
こうして自分は襲わないよって合図にお尻を見せることあるよね。親愛や甘えのポーズ



高見さん:
愛情をもって育ててもらっているのがよく分かったので、
一度、前の飼い主にお会いして、お礼をしたいなと思っていたが、
結局、どなたも連絡がとれなくて、ダメ元で、まさか読まれるとは思わずにあさイチにFAXしました。


その後の奇跡的なつながり


1.高見さんがいつも行くペットフード屋さんに言った。
2.そこの店主さんが、被災地のペット支援をしている松本さんに聞いた。
3.松本さんから、元の飼い主の佐藤さんにつながった!

佐藤さんは、相馬市の仮設住宅で暮らしている。5年目。
 

佐藤さんが退職して、夫婦で犬を飼いたいと思い、ジョンとの暮らしが始まった。
仮設住宅はペット禁止なので、最初は自宅に通ってゴハンをあげていたが、
健康の事情から通えなくなり、新しい飼い主さんに預けて、行方不明になってしまった。
奥さまは、その後、病気で亡くなった。

当時のジョン
 


高見さんはジョンを連れて、クルマで20時間かけて約1000km離れた相馬市へ
 
身だしなみを整える/わんこってクルマに乗るとこうなるよねw
わんこをクルマに乗せる時は、どうぞリードをイスにつなげてあげてくださいませ/願

待望の再会。「間違いない」という佐藤さん

こういう時って、意外とわんこはアッサリしてるんだよね。頭が混乱してるのかな?


佐藤さんは、高見さんと、ジョンを連れて飯館村の自宅へ
 

自宅は、2年前、雪の重みで倒壊した。
自分がいた犬小屋もニオイを嗅いでアッサリ通り過ぎるジョン。
ここは、ずっと寂しく飼い主を待っていた場所でもある。

いつものコースを2人でひさびさのお散歩
 

佐藤さんの田んぼは、除染廃棄物の仮置き場になっている。
来年の春には避難指示が解除される見込み。


高見さんは、ずっと話したいと思っていたことを涙ながらに切り出した
 

佐藤さん:なんかあった時は教えてもらえれば
高見さん:手紙書きます!

その後、写真を送ったり、GWにはまた会いに行く予定だそう。
よかったねえ!


飯館村でペット支援をするボランティア


村には、犬150匹、猫300匹がまだ残っている状態。
日中は飼い主やボランティアさんがゴハンをあげている。
新しい引き取り手を探している方も多い。

「動物愛護センター」には200件以上の迷い犬・猫の問合せがある。
ペットにも支援物資を送りたいという人たちも多いが、ペットフードはもう少し待って欲しいとのこと。
センター自体が被災して、混乱するため。準備が整い次第、県のHPに載せる予定。


その他のFAX:


紹介されたHP:





熊本地震で迷子になってしまった猫や犬、ペット情報まとめ「ねこトピ」

迷子にしないために、「マイクロチップ」を入れたり、ペット専用のGPS機能グッズがあればいいのにな。

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