メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

板橋区立中央図書館(11.11

2021-11-12 15:18:23 | 
イトマイさんのスケジュールをTwitterで確認した際
「近くに新しい図書館ができた」とつぶやいていて
図書館大好きな私は早速調べたら、とっても立派!
しかも児童書にも力を入れているっぽい

ずっと行きたいと思っていて、ようやく行って来たv





以前、プラネタリウムを見に来ていた所の
隣りの公園の一角にあった

ちなみにプラネタリウムは故障中で休んでいた
もう相当昔から活躍していたから
キチンとメンテナンスしてもらっておくれ

どんどん3Dみたいな機械が出てくる中
昔ながらの投影の機械は逆に貴重だ










カフェ・ド・クリエ
図書館に一歩入ったら夢中になってしまうから、まずは腹ごしらえ

期間限定の抹茶ケーキを注文したら売り切れで残念
新ベルギーチョコケーキ+黒糖コーヒーにした
※外出先ではヴィーガン+グルテンフリー+糖質制限はお休みです





前面ガラス窓でカウンター席からは子ども連れのママさんや
疲れたサラリーマン、定年退職したおじさんなどなど
たくさんの人たちが入れ代わり立ち代わり
公園を満喫しているのが見える




板橋区立中央図書館






入り口に検温器
通ると「体温は正常です」と明かされる


●ライブラリーホール
環境問題をテーマにした子どもたちの絵が飾ってあったり
チラシが置いてあったり
閑散としていたけれども、なにかイベントを開いたりするのかも


1Fの児童書が一番気になるから最後にして
最上階の3Fから見てみた


3F 一般開架




「レファレンスカウンター」
本来の図書館の仕事であるレファレンスも充実している様子
こういう図書館に配属される司書さんは本当に優れている上
ラッキーだなあ!

「学習ルーム」
ドアを開けたら中は真っ暗
10代のコたちが真剣に勉強してた
ご苦労様です・・・

「さんさんテラス」




外は風が吹いて気持ちがいい!
今日もキレイな秋晴れでまさにさんさんとしている

目の前はイチョウの公園
2列に並べられた心地良さげなイスは
1人1人ゆったりと座れて
4、5人が静かに読書していた

私は家で読む派だけれども
こんな環境があれば、毎日来たい

館内のあちこちにたくさんイスが設置してある
仕切られた個席もあり、オープンなソファのデザインも可愛い

他の図書館はコロナの影響もあって長居させないために
ソファやイスを片付けた所もあるけど逆転の発想がイイねv


蔵書数の多さにもビックリ

オカルトコーナーが異様に充実しているのは時代の流れなのか?w
超心理学・心霊研究、呪術・幻術までカテゴライズされてる/驚

「心理学」1つとっても多種多様
差異心理学
発達心理学
中高年・壮年・老年心理
異常心理学(自死、性倒錯、カルト、夢、、、
情動


気になるタイトルはメモして、近所の図書館で借りようv


「大活字本」
『銀河鉄道の夜』や歴史ものから、宮部みゆきさんなど最近の小説もあって
老眼が進んだ親にこうした本のプレゼントもいいかなあと思った



2F 一般開架

DVDは1棚
CD2棚
棚の間が広いからゆっくり選べる

新着DVD、CDの棚と視聴ブースがあり、大型パソコンで観られる

DVD 1点
CD 60分、5点まで


「ティーンズルーム」
透明ガラスの向こう側で
なにかディスカッションしている学生さんたちがいた

「ティーンズコーナー」
デスクで真剣に勉強している学生さんがたくさんいた
毎日毎日、勉強大変だねえ・・・

私も中学の時、友だちと自転車でものすごい遠い県立図書館まで
受験勉強しに行ったことがあるけど、勉強はそこそこにして
途中にあるファミレスで喋るのが目的だったなw

窓際のカウンター席では、パソコン作業をしている人もいる
検索用の端末と別に、時間制限でパソコンも借りられるのかも
フリーWi-Fiもあり


16:30「子どもたちはお家へ帰りましょう」
とアナウンスが入った


児童書と同じくらい好きなのがティーン向けの本
「なぜ生きるのか」みたいな哲学も分かりやすい文章で書かれた本が多いから
ここでもついつい夢中になって、1つのフロアをざっと巡っても1時間以上かかる

ゴーリーもホームズシリーズも並んでる

真島昌利 『青空』 現代書館 なんて本も発見!
歌詞にイラストをつけてある
これは素晴らしい試みだなあ

多言語の本も多い
英語だけでなく、世界中の言語の本が国別に並べてある

マンガもある! ほぼ「館内」で読む用
ガラカメが49巻まで!
つげ義春大全
完全版 ピーナッツ全集は館外だった

雑誌もいろんなジャンルが並んでて本屋みたい
新聞も世界日報、サンケイスポーツなど幅広い
そばに大きなソファーがあって、大きな紙面を広げて読める

「特集棚 芸術の秋」
はしもとみおさんの彫刻の本も飾られてたv


「にこにこテラス」「にぎやかテラス」
今の時期は17:30まで
もう外は真っ暗で、入口が分からず出られなかった
さすがにこんなに暗くなると外では読めないし寒い

逆に全面ガラス窓だから、煌々と灯りがついた館内は
外から見たら、人影もハッキリ見えるだろうな



児童コーナー







1階全部が児童書!!

世界各国の絵本が目が回るほどたくさんある夢の国
ここに住みたい・・・

右側の棚には洋書と日本の絵本が作家のアルファベット順に並んでいる

ここにデスクを置くと勉強する人がいるから
落ち着いて選べないんだよね

「いたばしボローニャ絵本館」
ボローニャで受賞した作家さんの絵本が並ぶ

もしかして駅から遠かった「ボローニャ子ども絵本館」を移転させたのか?

「図書館めぐりリスト」カテゴリー参照


さり気なくユロ叔父さんの絵本まで発見!
小説化したのは家にあるけど、絵本は初めて知った/驚





「おはなしの部屋」
丸いガラス窓の中で靴を脱いで子どもたちが自由に絵本を楽しめる
読み聞かせ、ミニ映画会などのイベントもあるみたい

「紙芝居のコーナー」

「絵本ガイドデスク」
絵本専門のレファレンスがある

「ベビーカー置き場」
結構広いスペースを贅沢にとってあり、いたせり尽くせり

「翻訳大賞」

「しかけ絵本」 館内のみ

「多読本」て何だろう?
小さめの薄い本がぎっしり並んでいるようだったけど

本の表紙を出している本が多くて、棚にも余裕がある
子どもの背丈に合わせた高さ

ゆるやかにカーブした形の棚が迷路みたいに並べてあって
この空間にいるだけで楽しい

下はカーペットが敷いてあるから転んでも大丈夫v

『MOE』の12月号はアイヌの物語だった
アイヌ文化への注目が感じられる















ざっと見るはずが3時間以上あっという間に経っていて
あんまりたくさんあり過ぎて選べなかった
また来たいなあ!


駅近で、隣りが公園という立地も完璧だし
お腹が空いたらカフェも併設されていて
館内でゆっくり読むイスやソファもたくさんあるから
大勢来ても圧迫感がないスペースの広さ

こんな贅沢な図書館が近所に出来たら
毎日入りびたりそう






コメント

絵本『金曜日の砂糖ちゃん』 酒井駒子/作 偕成社

2021-11-12 13:58:41 | 
「作家別」カテゴリー内に追加します


『金曜日の砂糖ちゃん』ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌

酒井駒子 その他の著書:
リコちゃんのおうち
ロンパーちゃんとふうせん

2003年初版 2011年第14刷
さすがにとても人気があることが分かる

偕成社はたくさんいい絵本を出版しているなあ


私の好きな手のひらサイズの小さな絵本だけれども
内容はとても濃くてぎっしり詰まっている

1冊の中に幾つもの作品が入っていた



金曜日の砂糖ちゃん




とにかくかわいい!

自宅の庭だとしても、地面に直接子供一人でぐっすり寝ているなんて
よく考えればちょっと不思議な気がするけれども
それも絵本の世界

原画では1枚の絵の中に女の子と自然、動物が
横並びに描かれていた気がするけれども
絵本に収める際は上下にも配置されている


草のオルガン
これも原画を見た
この絵がまさかダンボール紙に描かれているなんて
絵本からは想像もつかない

周りの黒い線の縁取りも手描きの質感がそのまま出ていて
どうやって印刷物として色や質感を再現したのかもとても気になる
微妙な色合いなどを印刷物にするのも大変だよね


寂しいことがあって
つまらないことがあって
知らない道を通って帰る少年






草原の真ん中に1本の木が立っているというのは
私が一番大好きな風景







木の下にあるピアノは音が出ないけれども
想像の中で弾くとカラスやバッタ、蝶々などがやってくる







とても繊細な子供の顔や体の線に比べると
大きな樹の描き方はとてもシンプル







工事のヘルメットをかぶったおじさんが来て
ヘビが出るから危ないと注意する

ヘビにも会いたかったと思う少年


こうゆう何もない草むらってどんどん減ってるよね
小さい頃、こういうところをたくさん見つけて探検して
いろんな想像力を養ったのはとても貴重な経験となって
いつまでも心の奥にある


夜と夜のあいだに
夜中に目が覚めた女の子は
母親のシュミーズを着て








触ると叱られる糸と針をクッキー缶に入れて
鳥かごの扉を開けて







こっそり玄関から外に出て
それきり戻っては来ないのでした







この原画も見て、最後の文章にびっくりした!

シュミーズが大きくて、胸やお尻が覗いているのも可愛い
こうした憧れや、やっちゃいけないと言われると
余計にやりたくなることってあるよね

鳥は籠の戸を開けてもすぐには飛び出さないんだな
自由にしてあげたいという純粋な気持ちが伝わる

顔立ちや、家具などもやっぱりヨーロッパっぽい

けれども、このコは一体どこに行ってしまったのか???
外に王冠をかぶった犬たちが迎えに来ているようだから
お城にでも行ったのかしら?

どこか現実と寓話が混ざった不思議な世界


本の注文は電話、 FAX 、メールでも受けつけていると書いてある
大きな図書館や書店などが身近にない場所でも手に入るのはいいことだね

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