1964年初版 1989年 第22刷 高瀬嘉男/訳 カバー・イラスト・挿画/小林与志 ブックデザイン/依光隆
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
※The Judy Bolton Home Page
先日読んだアイリーンが結婚する前の話 つくづく苦労性な女性なんだな
前作で塔のある家に来て、ブキミな感じがすると言っていたのは、今作のことだったのか!
ジュディも他の事件と比べて、おろおろしっぱなしで
話のテンポももたついてる感じがするのは、親友だからか?
いきなり来た街で、住む家を見つける前に
ぶっつけのアピールで詩を編集する仕事を見つけるっていうのもビックリ!
それも、アイリーンが一目惚れした相手が来るかもしれないという
ほんのイタズラ心が理由
推理小説と塔って相性がいいんだな
行方不明から、母との関係が分かるも
娘に嫉妬して、塔に閉じ込めていたって
ブキミな展開はサスペンスホラー
ちょっと角川映画の『愛情物語』を思い出した
【内容抜粋メモ】
登場人物
ジュディ 医師ボルトンの娘 探偵好き
愛猫 ブラックベリー
アイリーン ジュディの親友 足の悪い父トム・ラングの介護をしている 母は亡い
ポーリン 親友 父は精神科医フォークナー
デール・メレデス 推理作家
エミリー・グリムショー 著作権代理業 王妃というあだ名がある
サラ・グレン 詩人のペンネーム アニー?
ディック・ホリデー サラの夫 子どもが生まれてすぐ別れた
ジョイ・ホリデー サラの溺愛していた娘
ジャスパー・クロスビー 詩人の姉の原稿を管理している
ホレース ジュディの兄 かけだしの新聞記者
ピーター・ドブス ジュディの幼馴染
アーサー・ファリンドン BF
●なぞの電報
バスで同乗したハンサムな青年デール・メレデスが気になるジュディ、アイリーン、ポーリン
彼が落としたメモの1枚を拾うと、「5万で殺し1人」とあって驚く
ジュディとアイリーンは、ファリンドン市の学校が焼けて(!
休暇中はポーリンの家に泊まる
屋上庭園からはニューヨークの街並みが見える
アイリーンの父は足が悪く、介護をしてきたが
今はジュディの父ボルトン医師の世話になり
ファリンドン病院に入院している
近所の貸し本屋で殺人推理小説を見つけ、著者はデール!
謎のメモは本のアイデアかもしれないと分かる
メモにあった女性の名前エミリー・グリムショーは著作権代理業者で
住所を調べて、ジュディとアイリーンが事務所で働けたら
またデールと会えるかもしれないと面接に行く
●金色の少女
王妃というあだ名の気難しい女主人を前に
原稿を読んだり、タイプしたり、文章を直せると豪語するジュディ
試しに、詩の原稿を整理させると
長い詩を4行詩にまとめたジュディを採用(そんなに勝手に削っていいの?!
“炎の塔に身を投げたがよい”などとブキミな文章ばかり
詩人サラー・グレンは流行歌♪金色の少女 を20年前に書いた
弟ジャスパー・クロスビーが原稿を届けに来るが、とても嫌な印象
姉の印税を狙っていると言うグリムショー
グリムショー:
原稿がどんなに大切なものか
中には売り飛ばしたり、盗む人もいる
アイリーンの17歳の誕生日パーティーのために
父からプレゼントが届いて、まばゆいばかりの黄色いサテンドレス
それを着て、グリムショーの事務所に行くアイリーン
デールが原稿を持ってやって来て、すぐに仲良くなる
そこにグリムショーが戻り、アイリーンを見た途端、亡霊を見たように驚く
●なくなった詩の原稿
詩の原稿が急に紛失したことに気づき
グリムショー:ジョイ・ホリデーが持って行ったんだ!
ジュディはデールのふくらんだカバンを見て、原稿がないか調べるが、そこにはない
●誕生日パーティー
ジュディらは誕生日パーティーの準備を整えて待っていたが
夜遅くになってもアイリーンは帰ってこない
下男:今朝、郵便が来て、手紙を読んだ時はウキウキしていた
ジュディらは警察に行くが、ほかの大きな事件で忙しく、まともに受け付けてくれない
父親に電報で知らせると、アイリーンはブルックリンの親戚の所にいると返事が来る
サラは娘ジョイを溺愛するあまり、塔に閉じこめていたという噂があるが
ある日、突然消えてしまった
その後、ジャスパーが葬式をして、死体を埋めたと証言したが
サラは娘ではなかったと言っていた
1週間経ってもアイリーンから何も連絡を寄こさないのは不自然で
父からの電報もニセモノだったのでは?と心配でならないジュディ
●ラジオの全国放送
再びコリンズ警部に相談し、捜索願を出して
19時半のラジオで家出人として放送される
ドブス夫人が聴いて、ピーターにアイリーンが行方不明だと教えると
兄ホレース、GFのホニー、アーサーらにも伝わり、助けに行く
詩の原稿の後ろに住所があり、ジュディは1人で見に行くと
夜の塔に黄色い服を着た女性の影を見た気がするが
空き家に人がいるはずないと思って帰る
ピーター:
ジョイ・ホリデーは法律上では死んでいるが
ジャスパーが姉の財産を継ぐために、他の誰かの死体を偽った可能性がある
警官を伴って再び塔に向かうと、まだ新しいバラの花が落ちている
“お悔み申し上げます”というグリムショーのカードから葬式があったらしい
塔の部屋には、上等のおもちゃや人形がたくさんあり
最近まで人がいた気配があり、タンスにアイリーンの黄色いドレスを見つける
アーサー:
アイリーンの父は若い頃、ブルックリンの金持ちの運転手をしていた
少女をある家に送り、その塔の窓から手を振っているのを見て助けを求めていると分かり
ロープを放って助けた
2人はその後、結婚し、母親そっくりな娘が生まれた
アイリーンの誕生日に、妻のアニーがその時着ていたドレスをプレゼントした
●ジャスパー・クロスビー
ジャスパーがグリムショーを訪ねて事務所に来て、なくなった原稿について問い詰める
ジュディはグリムショーに電話するフリをして、ピーターに警察を呼んでくれと頼む
ジャスパーはウソだと見破り、ジュディの首を絞めている時にピーターと警官が来て逮捕される
アイリーンが訪ねて来て、姉の世話をしてくれていた
姉が亡くなり、葬式をして、アイリーンは父のもとに帰したとウソをつく
●帰宅
アイリーンが突然帰宅して、ジュディと抱き合う
祖母の世話をしていたのは本当だが
ジャスパーが怖くてクルマから逃げ出したと言う
祖母の詩集の印税も塔もアイリーンのもの
祖母の家から3度も手紙を出したが、ジャスパーに頼んだため投函されなかった
塔からジュディの姿が見えたが、ドアにカギがかけられていた
全員揃って、改めて誕生日パーティーを開く
グリムショーも来て、まだ亡霊と思っているため、1から話すと納得する
なくなった原稿を祖母のテーブルの上で見つけたアイリーンは
ポーリンの部屋に隠していた
ジャスパーが自分で持ち込み、持ち去り
紛失したから損害賠償をとるつもりだったのかもしれないと推理
原稿はグリムショーのもとに戻る
アイリーンは自分にも精神異常の血が流れているのではと恐れるが
ジャスパーはサラの義理の弟で、サラは風変りだが異常者ではなかったと
安心させるフォークナー医師
●推理小説
デールはアイリーンの事件をもとにして、16歳の少女を主人公にした推理小説を書く!
いわゆる暴露ものだが、グリムショーにも読んでもらい小説化されることになる
アイリーンは譲り受けた塔に父と住むことにした
デールと婚約し、いつか絶対家に遊び来てとジュディらを誘う
■解説
原題は『黄色い幽霊』
ジュディ・ボルトン・ミステリー・シリーズの中でもとりわけ評判が高い1冊
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
※The Judy Bolton Home Page
先日読んだアイリーンが結婚する前の話 つくづく苦労性な女性なんだな
前作で塔のある家に来て、ブキミな感じがすると言っていたのは、今作のことだったのか!
ジュディも他の事件と比べて、おろおろしっぱなしで
話のテンポももたついてる感じがするのは、親友だからか?
いきなり来た街で、住む家を見つける前に
ぶっつけのアピールで詩を編集する仕事を見つけるっていうのもビックリ!
それも、アイリーンが一目惚れした相手が来るかもしれないという
ほんのイタズラ心が理由
推理小説と塔って相性がいいんだな
行方不明から、母との関係が分かるも
娘に嫉妬して、塔に閉じ込めていたって
ブキミな展開はサスペンスホラー
ちょっと角川映画の『愛情物語』を思い出した
【内容抜粋メモ】
登場人物
ジュディ 医師ボルトンの娘 探偵好き
愛猫 ブラックベリー
アイリーン ジュディの親友 足の悪い父トム・ラングの介護をしている 母は亡い
ポーリン 親友 父は精神科医フォークナー
デール・メレデス 推理作家
エミリー・グリムショー 著作権代理業 王妃というあだ名がある
サラ・グレン 詩人のペンネーム アニー?
ディック・ホリデー サラの夫 子どもが生まれてすぐ別れた
ジョイ・ホリデー サラの溺愛していた娘
ジャスパー・クロスビー 詩人の姉の原稿を管理している
ホレース ジュディの兄 かけだしの新聞記者
ピーター・ドブス ジュディの幼馴染
アーサー・ファリンドン BF
●なぞの電報
バスで同乗したハンサムな青年デール・メレデスが気になるジュディ、アイリーン、ポーリン
彼が落としたメモの1枚を拾うと、「5万で殺し1人」とあって驚く
ジュディとアイリーンは、ファリンドン市の学校が焼けて(!
休暇中はポーリンの家に泊まる
屋上庭園からはニューヨークの街並みが見える
アイリーンの父は足が悪く、介護をしてきたが
今はジュディの父ボルトン医師の世話になり
ファリンドン病院に入院している
近所の貸し本屋で殺人推理小説を見つけ、著者はデール!
謎のメモは本のアイデアかもしれないと分かる
メモにあった女性の名前エミリー・グリムショーは著作権代理業者で
住所を調べて、ジュディとアイリーンが事務所で働けたら
またデールと会えるかもしれないと面接に行く
●金色の少女
王妃というあだ名の気難しい女主人を前に
原稿を読んだり、タイプしたり、文章を直せると豪語するジュディ
試しに、詩の原稿を整理させると
長い詩を4行詩にまとめたジュディを採用(そんなに勝手に削っていいの?!
“炎の塔に身を投げたがよい”などとブキミな文章ばかり
詩人サラー・グレンは流行歌♪金色の少女 を20年前に書いた
弟ジャスパー・クロスビーが原稿を届けに来るが、とても嫌な印象
姉の印税を狙っていると言うグリムショー
グリムショー:
原稿がどんなに大切なものか
中には売り飛ばしたり、盗む人もいる
アイリーンの17歳の誕生日パーティーのために
父からプレゼントが届いて、まばゆいばかりの黄色いサテンドレス
それを着て、グリムショーの事務所に行くアイリーン
デールが原稿を持ってやって来て、すぐに仲良くなる
そこにグリムショーが戻り、アイリーンを見た途端、亡霊を見たように驚く
●なくなった詩の原稿
詩の原稿が急に紛失したことに気づき
グリムショー:ジョイ・ホリデーが持って行ったんだ!
ジュディはデールのふくらんだカバンを見て、原稿がないか調べるが、そこにはない
●誕生日パーティー
ジュディらは誕生日パーティーの準備を整えて待っていたが
夜遅くになってもアイリーンは帰ってこない
下男:今朝、郵便が来て、手紙を読んだ時はウキウキしていた
ジュディらは警察に行くが、ほかの大きな事件で忙しく、まともに受け付けてくれない
父親に電報で知らせると、アイリーンはブルックリンの親戚の所にいると返事が来る
サラは娘ジョイを溺愛するあまり、塔に閉じこめていたという噂があるが
ある日、突然消えてしまった
その後、ジャスパーが葬式をして、死体を埋めたと証言したが
サラは娘ではなかったと言っていた
1週間経ってもアイリーンから何も連絡を寄こさないのは不自然で
父からの電報もニセモノだったのでは?と心配でならないジュディ
●ラジオの全国放送
再びコリンズ警部に相談し、捜索願を出して
19時半のラジオで家出人として放送される
ドブス夫人が聴いて、ピーターにアイリーンが行方不明だと教えると
兄ホレース、GFのホニー、アーサーらにも伝わり、助けに行く
詩の原稿の後ろに住所があり、ジュディは1人で見に行くと
夜の塔に黄色い服を着た女性の影を見た気がするが
空き家に人がいるはずないと思って帰る
ピーター:
ジョイ・ホリデーは法律上では死んでいるが
ジャスパーが姉の財産を継ぐために、他の誰かの死体を偽った可能性がある
警官を伴って再び塔に向かうと、まだ新しいバラの花が落ちている
“お悔み申し上げます”というグリムショーのカードから葬式があったらしい
塔の部屋には、上等のおもちゃや人形がたくさんあり
最近まで人がいた気配があり、タンスにアイリーンの黄色いドレスを見つける
アーサー:
アイリーンの父は若い頃、ブルックリンの金持ちの運転手をしていた
少女をある家に送り、その塔の窓から手を振っているのを見て助けを求めていると分かり
ロープを放って助けた
2人はその後、結婚し、母親そっくりな娘が生まれた
アイリーンの誕生日に、妻のアニーがその時着ていたドレスをプレゼントした
●ジャスパー・クロスビー
ジャスパーがグリムショーを訪ねて事務所に来て、なくなった原稿について問い詰める
ジュディはグリムショーに電話するフリをして、ピーターに警察を呼んでくれと頼む
ジャスパーはウソだと見破り、ジュディの首を絞めている時にピーターと警官が来て逮捕される
アイリーンが訪ねて来て、姉の世話をしてくれていた
姉が亡くなり、葬式をして、アイリーンは父のもとに帰したとウソをつく
●帰宅
アイリーンが突然帰宅して、ジュディと抱き合う
祖母の世話をしていたのは本当だが
ジャスパーが怖くてクルマから逃げ出したと言う
祖母の詩集の印税も塔もアイリーンのもの
祖母の家から3度も手紙を出したが、ジャスパーに頼んだため投函されなかった
塔からジュディの姿が見えたが、ドアにカギがかけられていた
全員揃って、改めて誕生日パーティーを開く
グリムショーも来て、まだ亡霊と思っているため、1から話すと納得する
なくなった原稿を祖母のテーブルの上で見つけたアイリーンは
ポーリンの部屋に隠していた
ジャスパーが自分で持ち込み、持ち去り
紛失したから損害賠償をとるつもりだったのかもしれないと推理
原稿はグリムショーのもとに戻る
アイリーンは自分にも精神異常の血が流れているのではと恐れるが
ジャスパーはサラの義理の弟で、サラは風変りだが異常者ではなかったと
安心させるフォークナー医師
●推理小説
デールはアイリーンの事件をもとにして、16歳の少女を主人公にした推理小説を書く!
いわゆる暴露ものだが、グリムショーにも読んでもらい小説化されることになる
アイリーンは譲り受けた塔に父と住むことにした
デールと婚約し、いつか絶対家に遊び来てとジュディらを誘う
■解説
原題は『黄色い幽霊』
ジュディ・ボルトン・ミステリー・シリーズの中でもとりわけ評判が高い1冊