メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

落語「宗珉の滝」ほか@日本の話芸

2020-03-11 12:58:08 | テレビ・動画配信
落語「宗珉の滝」(そうみんのたき)」古今亭志ん輔
似たような話がいっぱいあるなあ




江戸の彫刻家の弟子・宗三郎が虎を彫り
「この虎は死んでいる 生きた虎が彫れたら敷居をまたがせてやる」
と師匠から追い出されて宿屋に泊まり一文なし

宿の亭主に見せると「死んでる」と言われ
「そう言ったのは師匠とあなた2人だけ 師匠になってくれ」と頼み、それから毎日彫る

将軍の部下・木村が音を聞いて、事情を知り、殿から注文が来る
注文された滝を彫って見せるとダメ出しされるが、「もう一度同じ男に彫らせろ」

2回目もダメ 「また同じ男に彫らせろ」

宗三郎は酒好きがやめられない

宿の亭主:
わしは酒でしくじった人間を何人も見てきた
みんな優しくて、強情で、意地っ張りでいいやつだったよ

あんたは逃げてる
まともに当たらなければいけない時があるんじゃないのかい?

それを聞いて21日断食して、滝に打たれてその後に彫ると言う宗三郎
宿の亭主も一緒に断食する

宗三郎はボロボロになって戻り、頭の中に絵があるからすぐ彫るという
宿の亭主が見ると今までで一番ひどいが木村に持たせる

殿:見事だ 今まではキレイなだけで鼻についた
断食した話をすると、お目通りが叶い、後に大出世した

妙な間のある噺家さんだったな



落語「茶の湯」三遊亭金馬

落語「明烏」五街道雲助 ほか@日本の話芸
この話大好き(笑)




金馬さんは90歳 心臓発作、脳梗塞をしてこれだけ喋るってスゴイ/驚

仕事が道楽だった男が隠居して鶯谷に住んだ
ヒマだし、お茶道具が揃っているから
茶の湯でも始めるかとなったが全然知識がない

「青い粉」と言われて青きな粉を買ってくる丁稚のサダキチ
お湯をいれても泡がたたないため
椋の皮を買ってくるサダキチ

正月にやる羽つきの球の部分は椋 その皮を昔は洗濯石鹸代わりにしていたw
ものすごい泡立って、胸の前で3回器を回して飲むとヒドイ味!

隠居:風流だなあ
サダキチ:風流ですねえ

毎日やってたら2人で下痢になるw
もう飲みたくないサダキチはお茶に詳しい蔵前の旦那を呼ぼうと言うが
自分の我流がバレると恥をかくと思い

ご隠居:蔵前の旦那は流儀が違うんだ
サダキチ:長屋の人に飲ませよう 断ったら追い出せばいい

長屋は大騒動になり、結局、手習いの男、豆腐屋、鳶の男が来る
ご隠居は3人の作法を見て覚えようとする
2人は手習いの男の真似をする

その後、近所の者が呼ばれるようになる
近所の者:あすこの羊羹は美味しいから、お茶を飲まずに羊羹だけ食べるんだ

ご隠居はケチなため、羊羹をやめて
自分で芋を茹でて、灯油を入れて出したら
これまたヒドイ味で誰も来なくなった

そこに何も知らない男が「茶の湯を教えて欲しい」と来る
酷い味のまんじゅうを袂に隠して、外に捨てると
百姓の顔に当たり
百姓:また茶の湯やってるんだな



落語「文違い」三遊亭好楽




江戸時代、郭(くるわ)のあった四宿の板橋、千住、品川、新宿
花魁スギは馴染み客の半七に金の無心をする

スギ:
私の家は貧しくて、3つの時に今の養父にもらわれてきた
その養父から毎回金をねだられ、母の具合も悪く 20両欲しい

半七:15両はあるが、借りた相手が悪い すぐ返さなきゃ
スギ:馬と私のおっかさん、どっちが大事なの?!

次の馴染み客、田舎者の角蔵のもとでも
夫婦になる約束をして金を貸してくれと頼むが
今はないと言われて

スギ:薄情だねえ 夫婦になろうって約束はなしだよ と泣いて見せると
慌てて手持ちの金を渡すカクゾウ

それを持って、また半七の部屋に戻る

スギ:ハンさん、障子の穴から見て笑ってたろう? イヤな人だねえ

半七にも後々夫婦になる約束をしていて
2人から金をもらったスギは

奥の暗い部屋に待たせていた若い色男・芳次郎と会う
芳次郎:目の病ですぐに医者に行きたいが金がない というがこれもウソ臭い

まんまと騙されたスギは金を渡すと「今すぐ医者に行く」と言われて引き留める
同じシチュエーションとセリフw

郭を出た芳次郎を2階から見ているスギ
芳次郎は杖を捨てて籠に乗り四谷へ

スギは芳次郎宛の手紙を見つける
女の字で「妾になれと言われて、50両が必要 女郎を騙してくれ」とある
泣いて悔しがるスギ

半七も芳次郎からスギへの手紙を見つける
「半七を騙して」と書いてあるのを見て怒る

スギが戻り、お互いに騙されたことで「殺してやる!」とケンカになる

カクゾウだけがからくりを知らないままスギを心配して
「止めてこい」と店の者に頼む




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