メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

大河ドラマ『花燃ゆ』 第14回「さらば青春」

2015-04-08 11:25:26 | ドラマ
大河ドラマ『花燃ゆ』
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、伊勢谷友介、大沢たかお、原田泰造、優香、長塚京三、檀ふみ、内藤剛志、北大路欣也、
高良健吾、東出昌大、瀬戸康史、劇団ひとり、佐藤隆太、要潤 ほか


第14回「さらば青春」あらすじ(ネタバレあり
「安政の大獄」が始まり、梅田雲浜は捕えられる。久坂も安否不明。

寅「事を成す時が来た」



入江九一、野村靖が戻り、幕府が弾圧を始めたと知らせる。
寅次郎は、藩に次々と大量の建白書を書き、伊之助も意見書を出す。

伊之助「思いは寅次郎と同じ。今の政では太刀打ち出来ません!」

その建白書も意見書も、すべて周布政之助の元で止められ、藩主には届いていなかった。
「我が藩の者が幕府に召し取られたのは一大事!」
周布は寅次郎に目を光らせておけと釘を刺す。


吉田稔麿が戻り、久坂が無事江戸に戻ったことをしらせる。梅田は死罪になるかもしれない。

桂小五郎「今お前たちが動けば、松陰先生にも及ぶ」

だが寅次郎は「まず、我々は間部詮勝を暗殺すべし。僕たちが動くしかない」と血判書を差し出し、
「無理強いはしません。死罪は免れませんから」と言うが、寅次郎を信じる弟子らは次々と指紋を押していく。

迷った吉田稔麿は「渡す役を私にさせて下さい。私が説得して参ります!」
家に戻ると、妹のふさ、母も心配して「お前が誇らしいですよ」と言われる。

杉百合之助「赤穂義士の話を幼い寅によう聞かせてあげた。彼らのように生きよと。忠義を尽くせと最初に教えたのはわしじゃった」と悔やむ。

文は、すみやふさから「最近、兄たちの様子がおかしい。なにか知ってる?」と聞かれる。


吉田稔麿は、伊之助と周布に血判書を渡す。
稔麿「松陰先生がいるから、今の私がいる。たとえそれが死につながろうと」
伊之助「君が尽くしたいのはお国ではなく寅次郎ではないのか? 本心ではないのでは?」
稔麿は周布から「お役を免じる。もうかばいきれん」と言われる。

文は稔麿と会って話す。
稔麿「これから、どう母や妹を養えばいいか。オレはずっと下っ端だった。
   無茶です。先生のやり方では世の中を変えられません!」

文は決心して家族に話す。
「寅兄さんが塾生の皆様に呼びかけるのを聞いてしまいました。間部老中を暗殺すべしと」



寅「何も出来ない幕府など一度亡びればいいのです」
父「今のお前には父の言葉など届かない」と殴り「わしを殺してから行け。父を殺せ!」
梅太郎「いっそ、お前がおらんくなってほしいと兄に思わせるな」

寅「私には親にそむいても、主君に背いても、やらねばならんことがあるんです」
文「ここはどうゆう場所なんですか? 人殺しの算段をする場所ですか?
  身分のへだてなく、それぞれの志を持つ。ここはそういう大事な学び家じゃないんですか?」

 

伊之助「どうして待てんかった? 自分の行いが弟子たちにどんな結果を及ぼすか分からんもんは先生と呼ばれるに値せん。
    塾は閉鎖となります。若者らを扇動した罪で寅次郎を今一度、野山獄につなぎます

寅「塾を潰されようと、獄につながれようと、ボクの志は絶たれることはない」

伊之助「お前を獄につなげよと進言したのは、このオレじゃ」

稔麿に別れを告げに来た寅次郎。
稔麿「先生の志はボクには大きすぎます。もう先生の教えを請うことはありません」


 

 


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大河ドラマ『花燃ゆ』 第13回「コレラと爆弾」

2015-04-08 11:13:48 | ドラマ
大河ドラマ『花燃ゆ』
脚本:大島里美、宮村優子
出演:井上真央、伊勢谷友介、大沢たかお、原田泰造、優香、長塚京三、檀ふみ、内藤剛志、北大路欣也、
高良健吾、東出昌大、瀬戸康史、劇団ひとり、佐藤隆太、要潤 ほか


第13回「コレラと爆弾」あらすじ(ネタバレあり
コロリ(コレラ)が流行する。(コロリと大沢たかおさんだと『仁』を思い出すねぇ



小野為八の父は医者。「コロリに罹れば、3日3晩吐き続け、衰弱死する。ミシシッピー船から持ち込まれたのでは?」と話す。
伊之助には次男が産まれる。

伊之助の兄・松島剛蔵は元医者で、書物には「患者に近づくな。入浴すればいい」と書いてあるという(入浴って・・・
寅次郎「怖いです。コロリにおかされるこの国が。無力のまま、すでに脅威にさらされとる」

少女キクの母もコロリであっけなく亡くなり、文はキクを塾に呼んで、文字を教えるが、その後、キクは引き取られて行った。




 

同じ頃、井伊直弼は「このままでは、この国は前に進めん!」と開国を、尊皇攘夷派は井伊暗殺を計画していた。
井伊直弼が勅許を待たずに条約を結んだ知らせが入り、寅次郎は建白書を次々を書いて送る。

小田村の父「病人に必要なのは技術と薬。所詮、人は人に何もできん」
コロリで亡くなった人々を焼く煙の多さを見て「当たり前の暮らしがどれほど大切か、あの煙を見ればよう分かる」と文。

久坂玄瑞は「京に行かせて下さい!」と願い出る。それは藩令に背くことだと桂小五郎は止めるが、久坂は出て行く。
伊之助は「京へ人をやり、確かめることこそ先決」と久坂を弁護する。

伊之助は寅次郎に会い、「せっかく作った塾を壊すな」と説く。
寅「書を読むだけじゃ何にもならない。論じるだけじゃ何も変わらぬ。誠を尽くせば、この狭い座敷からでも世の中は変えられる!」

久坂は、尊皇攘夷派・梅田雲浜に会う。
心配した高杉晋作は、「オレたちがやる。お前は江戸に戻れ。せめてお文さんに返事を書け」

小野は「地雷」の作り方を教える。「たしかに何かにたどり着く道を見つけたい」
小野は爆弾を夜明けの河原で試すことにするが、その矢先、父がコロリに罹って倒れたと聞き、駆けつける。

父「わしは異国に負けたらしい」
小野「私がおります」

小野の父は亡くなる。

文「これも異国のせいなのですか? だから地雷で戦うんですか?」

寅「戦いとはただいくさのことを言うのではない。戦いとは屈しない心を持つことを言うんじゃ。
  お前もキクに字を教えて戦いを教えたんじゃ。あの子が生きるために」

 

小野は、父の代わりに寅次郎に見てもらいたいと、背負って河原に行く。
寅次郎は、途中で降ろしてもらい、自由を得たように走り出す。
河原のほうから大きな黒煙が上がるのを見る文は「あれはいかなる火になるんでしょう?」と一人つぶやく。

 


 

 


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あなたも狙われている!?急増するサイバー攻撃@週刊 ニュース深読み

2015-04-07 19:39:23 | テレビ・動画配信
あなたも狙われている!?急増するサイバー攻撃@週刊 ニュース深読み

 

まず、新卒者がつくるのは、給料を振り込む自分の新規口座。
インターネットバンキングなどが普及する中、「サイバー攻撃」がさらに加速して、
日本が世界中からターゲットになっている、なんて物騒な話だった。

 
「世界中から標的にされている節があります」

海外から日本をターゲットに毎日、雨のように降りそそぐサイバー攻撃の映像がリアルで怖かった!

前日の「あさイチ」で所さんが「未来はコンピュータ社会にはならない。だって、みんな使えるようになるんだもの、管理できないよ」
ってゆってたことと、見事にリンクしたのにも驚いた


【内容抜粋メモ】
 

インターネットバンキング利用者は、国内で65%。

「ウイルスソフトを入れて、常にアップデートしてるから安心」
「怪しいサイトはクリックしないから安心」というのは、もう通用しない
「パスワードを定期的に変更してください」というメール自体疑えって・・・


●騙された実例
 

孫に1万円振り込んだら、後日、銀行から電話が来て「一度に45万円も振り込まれていて、口座は不明です」とのこと。
孫には何も来ていなかった。

 

振り込め詐欺ほか、こうした被害が増えているため、「振り込み限度額は50万円未満」と決められている。
被害に遭ったお金は、金融機関が補償してくれるが、その被害総額が29億円以上。
ちょっとずつ口座から引き抜かれていたら気づかない場合もあり得る。

犯人は海外が多いが、メールを見たかぎりでは、キレイな日本語で分からない。
振込先をたどろうにも、間にワンクッション口座が入っていたりして、大元にたどり着けない。

「だしこ」
振り込め詐欺などの犯罪に利用された預金口座から現金を引き出す役をいう隠語。


●ウイルス感染経路は、ある有名企業のサイトを見ただけ!
 

普段、何気なくチェックしていた企業のサイトにウイルスが入り込み、
見ただけで、自分のPCにも感染し、銀行口座のパスワードを入力して振り込む時だけ作動する仕組みだった。

 
銀行や、レジなど、すべてつながっている。


●企業も対策しているが、ウイルスが検出されて初めて改ざんが分かるのが現状
 
主に海外に闇市場があり、個人がつくった「リスト」「ソフト」まで売買されているのが現状


●個人が100%守っても、企業の認知が足りない(企業も被害者)
 
「情報セキュリティー技術者」の人手不足(8万人足りない)→早急な人員育成が必要

本格的に取り入れているのは、今はまだ大企業が数社のみの状況+外部に任せているところも多い。
企業経営者の認識も低く、待遇が低い。

 

 

 


●アメリカでは羨望の職種
人材育成の予算も万全。社内、社会での待遇も全然違う。


************対策例

●対策例1:ハッカー大会~内部の埋もれた才能を発掘!


もともと「ハッカー」とは、コンピュータ知識が高い人のことを言う。
全国には、ハッカーを趣味にする「愛好者」がたくさんいる/驚
そこで、ある大企業が社内で「ハッカー大会」を開催したところ、予定人数より大勢が集まってしまい選考して開催した。
クイズを解いた優勝者には「マイスター」称号を与える。

現在は、その人の部署内で活躍してもらう程度だが、もっと高待遇が必要。
その企業を利用する一般客も、そこを高評価し、愛好者を適材適所に置くこと。


●対策例2:バグハンター
 

国内には、「あなたのサイト、ウイルス感染していますよ」と親切に教えてくれる人もいる。
だが、認知の低い企業では「門前払い」を受けることも多いという
その間に「IPA」がボランティアで入ることによって、企業も信用して「教えてください」、
あるいは「賞金も出します」という例もある。


悪用も可能なバグハンター~善意にばかり頼っていてはダメ!
バグの「買い取り人」もいるため、悪用する側に流れてしまうケースもある。

「名誉を与える」
名前を載せる、お金を出すなどして、ウイルスを見つけてくれた人を評価することがポイント。


●対策例3:大学で養成
実は、コンピュータに長けた人は国内にたくさんいる。これらの人々を発掘し、育成する。
大学の授業に入れるなどの取り組みもまだまだ少ない。


●ユーザーも知ることが大切
「ウイルス対策ソフト」を入れている人は、実は半分以下。
・残高照会をこまめにチェックする。
・被害に早く気づく警察、IPAに相談窓口がある




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図書館で借りたCDシリーズ~こどもとききたい童謡 ほか

2015-04-07 19:09:59 | 音楽&ライブ
昨日、やたらと関節のあちこちが痛いと思っていたら、昼あたりからひどい悪寒がして、
半身浴しても寒気がおさまらず、熱をはかったら、38.4出ました

食欲もないし、食糧も尽きてたから、ちょっとだけお腹に入れて、風邪薬&冷えピタ&アイスノンで就寝。
ひたすら寝てたら、今朝は36.4に戻った。

薬が効いてるせいだと思って、1日寝てて、さっきはかったら、36.4。戻ったか?
てか、風邪ひくほど外出してないけど・・・なぜ急に???
ずっと寝てるのもさすがにツラくなって、パソを開けてます。。。

明日の朝もう一度はかって平熱なら、治ったことにしよう。


図書館で借りたCDシリーズ。
引き続きブラックミュージック、女性黒人ヴォーカルのジャズが聴きたくなって、検索して借りたすべて初聴き。

NICOLA CONTE PRESENTS SPIRITUAL SWINGERS
ニコラさんは知らないけど、音楽通なヒトが選んだコンピなんだから多分イイのだろうとチョイス。実際、良かった。

【ライナー抜粋メモ~小川充 2009】
ニコラ・コンテのアルバム『Rituals』は、ハード・バップ~モーダル・ジャズの現代的解釈。
ジャズのルーツには、ブルース、ゴスペルがあり、それはニグロ・スピリチュアル(黒人霊歌)を由来とする。
さらに遡るとアフリカ音楽となる。

本アルバムのタイトルは、アメリカの黒人女性ジャズシンガーの中でも特に黒いフィーリングを持つ1人である
ロレツ・アレキサンドリアのアルバムからインスピレーションを得たようだ。

アメリカで生まれたジャズがヨーロッパに伝わり、独自の発展を遂げた歴史をニコラなりに表現したものでもある。
50年代終わり~60年代初頭、M.デイヴィス、J.コルトレーンによってモード奏法が広まり、
彼らが渡欧し、中には長く住みつく者もいた。
ヨーロッパのミュージシャンは彼らから多くを吸収し、自国の民謡などを融合させたりした。

本作の作品は、「スピリチュアル・ジャズ」が多く生み出された時期よりずっと以前のものが多い。
♪アフロ・ブルー 黒人奴隷の嘆きを歌ったワークソング。
♪ザ・フーター ビッグバンドによるジャズワルツ


JAZZ VOCAL ON BLUE NOTE
【ライナー抜粋メモ~熊谷美広 1997】
ブルーノートレーベルは、ジャズシーン最大だが、60年代以前は、フシギとヴォーカルには縁がなかった。
ダイアン・リーヴスは、その圧倒的な歌唱力で一躍ブルーノートの顔になった感がある。
ラシェル・フェレルは、並外れた歌唱力と6オクターヴという驚異的な音域でヴォーカルシーンを震撼させた。


Black and Blue- A Musical Revue (Original Broadway Cast Recording)
【ライナー抜粋メモ~青木啓 1990】
本アルバムは、ブロードウェイの大ヒットミュージカル(同タイトル)の主要メンバーを、
オリジナルキャストの歌と演奏で収録した素晴らしい聴きもの。
ナンバーのほとんどは、スタンダードとして広く親しまれている名曲。
ファッツ・ウォーラーの傑作曲(同タイトル)にインスパイアされたようだ。
人種差別が厳しく激しかった1929年に書かれた歌で、今もこの歌の意味は重い。
一貫したストーリーはなく、ミュージカルプレイより、ミュージカルショーと呼ぶべき。

♪St. Louis Blues, song は、“ブルースの父”ウィリアム・クリストファー・ハンディの最高傑作。

その他のショー
『バブリング・ブラウン・シュガー』(1976)
『エイント・ミスビヘイヴン』(1978)
『ユービー!』(1978)
『ソフィスティケイテッド・レディーズ』(1981)
『パーリー!』(1970)
『ドント・ボザー・ミー、アイ・キャント・コープ』(1972)
『ウィズ』(1975)
『ドリームガールズ』(1981)


And I Love Him!/Esther Phillips
【ライナー抜粋メモ~山口弘滋 1991】
エスターが日本で人気を得たのは70年代から。それ以前のアトランティック時代(64~69)、
ましてやもっと以前の「リトル・エスター」時代はほぼ紹介されていない。
今回、アトランティック時代のベストともいえる2枚がCD化されたのは意義がある。
というのも、エスターは1984年48歳の若さでこの世を去ったから。

本アルバムは、アトランティックに移籍して最初に吹き込まれたアルバム。
ジョニー・オーティスに認められてバンドに迎えられ52年まで専属歌手として活躍。
53年までソロの活動をしたが、無理がたたって病気になり、しばらく休養。
58年にカムバック。62年に♪リリース・ミー が大ヒットして、名実共に人気歌手の仲間入りした。



こどもとききたい童謡 うつくしい世界のうた
なんだか急に唱歌、童謡が聴きたいって思って探しても、合唱団とか、朗々と歌い上げる系じゃなくて、
もっと優しい女性ヴォーカルのアレンジで聴きたいんだよなあ。アン・サリーさんが歌った♪椰子の実 みたいな。

この道/大貫妙子
この曲とかすごく好き

【ライナー抜粋メモ~汐見稔幸】
幼い頃に優れた童謡をたくさん聴いた人は、心に温かいイメージの世界を豊かに持てる人になると思います。
それほどに童謡の効果は大きい。

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絵本平和のために『まちんと』松谷みよ子/文

2015-04-06 13:03:28 | 
絵本平和のために『まちんと』松谷みよ子/文(偕成社)

先月亡くなられたニュースを見て(ブログはこちら)、初めて知った方で、作品が気になったので借りてみた。

こうゆう絵本を小さいうちに読み聞かせたら、戦争を知らない子どもたちにも、
実際どんなものだったのか、画面いっぱいに塗られた土のような感触の絵とともに
ココロの奥底に刻み込まれることだろう。

私のようなハンパな世代でも、この短い数ページで、原子爆弾の恐怖、家族を失うことの哀しみが
ドオーンと大きな音をたてて響いてきた。
戦争のことを忘れてしまった高齢者にも読んでほしい1冊。

書かれている方言は広島弁だろうか?
タイトルになっている言葉も初耳だけれども、
ちゃんと伝わってくるのは不思議。


 

本のうしろに、読んだ人の日付をスタンプする紙や(昭和61年で終わっている)、
カードを入れる袋がついているのが、とても懐かしい。
子どもの頃から、学校の図書館で、ここにスタンプされたり、
自分の図書カードに書名を書きこんでいくのが楽しみだったことも思い出した。


[作者のことば抜粋メモ]
戦争の話を聞いてくる宿題が出たというので、小学生の娘に書き取らせたら不満そうなのです。

「みんなおんなじ話をする。食べるものがなかったこと、爆弾が落ちてこわかったこと、
 それはわかったんだけど・・・なんだかちがう」というのです。

ハッと気がつきました。戦争を語り継ぐということは、説明することではないのだと。
ともすれば私たちは説明し、教えようとしているのではないでしょうか。実感の重みこそ求められているのに。

その後、文庫に来た小さな子に聞かれました。
「わたしたちにわかる戦争の本ないの?」

なるほどと思い、こうした中からこの絵本は生まれました。


あらすじ(ネタバレ注意

広島に住んでいる、もうじき3つになる女の子が、昭和20年8月6日の朝、原子爆弾に遭った。

 
あたりは火の海


その後に黒い雨が降りそそぎ、

その子は苦しみながら、トマトを口に入れてやると「まちんと」「まちんと」と欲しがった。


お母さんは、焼け落ちた町を歩き回って、ようやく1つ見つけて戻ったときには、もうその子は死んでいた。







【関連記事】
<被爆死>「原爆ドームは墓」広島の79歳、勤務中の姉死亡
世界遺産・原爆ドームは、4月5日で完成から100年。
今年は、たくさんの重要な記念の年になっている気がする。
いや、忘れているだけで、毎日、たくさんのいろんな記念日があるんだ、きっと。


[裏表紙に紹介されている本]
“声高に戦争反対を叫ぶのでなく、静かに、子どもたちに、平和の重さ、いのちの尊さを語りつぐ絵本です。”

『かえってきた茂十』さねとうあきら
『ガラスの花よめさん』長崎源之助
『ぼうさまになったからす』松谷みよ子
『ほのおの町の白い花』さねとうあきら
『大もりいっしょう』長崎源之助

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おはなし名作絵本『黒いちょう』松谷みよ子/文

2015-04-06 13:02:00 | 
おはなし名作絵本『黒いちょう』松谷みよ子/文(ポプラ社)

[作者あとがき抜粋メモ]


この作品は、1950年、当時影絵の劇団として気品ある舞台を見せてくれていた木馬座の絵本「木馬五号」のために書いたものです。
私は結核が再発して病床におりましたが、日本に異国の基地が置かれ、朝鮮へ朝鮮へと飛行機が飛び立っていく日々への想いを込めて、
ベッドの上で筆を運んだのを思い出します。

作品はそのままの朗読で、影絵劇として上演しました。
ボール紙を切り抜いたにすぎない一人の少年像がゆっくりと倒れる、
それだけなのに観客のショックは大きかったと座の人が語ってくれました。
ただそれだけのこと・・・すら、大変なことであった、暗い、ものの言えない時代でした。


あらすじ抜粋メモ(ネタバレ注意
お日さまは、人びとに、光と労働を与えるお仕事を、
お月さまは、休息と眠りを与えるお仕事といういうふうに、べつべつのお仕事をしていらっしゃいました。

けれど、たまに会うときがあると、懐かしそうに、いろいろの出来事を話し合われるのでした。

「わたしは、とてもかわいい子にあいました。」お日さまがいいました。
「わたしも、きのうの夕暮れ、かわいい子にあいました。」お月さまも、おっしゃいました。
「どっちがかわいいでしょう。」




お日さまが会ったのは、動物をたくさん飼っている少年で、
ゆうべ、おねしょをしてお父さんに見つかって、とても怒られ、朝まで立ってろと言われた。
「これから(ウサギの)シロをつれて、さんぽだい」




お月さまが会ったのは、母親がワカメの行商をしている貧しい子で、
町の旦那衆にお金を借りに歩き回って、疲れた母親は、お地蔵さまのところで休んでいるうちに眠ってしまった。

男の子は、お母さんのおっぱいを開けようか迷っているから、
お月さまが「おや、ぼうやは、何年生? それでもおっぱいが恋しいの?」と声をかけると、
「だって、たった一年生だもん」と言いました。

「おっぱいつつくといい気持ち?」
「うん、口んなかがいい気持ちだ」

お母さんが気がついて「あれ見な、のんのさまだぞ」と言って、月の唄をうたい、その子も歌いだす。
♪のんのさま、いくつ 十三、七つ

「わたしは、その母と子の、わたしを見上げて歌う姿が、目にのこってなりません。」

お日さまも「まったく子どもはかわいい。どの子も、ほんとにかわいい。勝負なしですね。」と言いながら沈んでいった。


ところが、ある日、お日さまはギラギラ光りながら、お月さまを待っていた。



「あの山を見てください。あの山に、今、ひとりの子が死んで横たわっているのです。
 しかし、その子の村では、まだ、そのことを知りません。
 それなのに、わたしは、沈んでいかなくてはならないのです。」

訳を聞くと、

「あの山は、大昔から、あの村の人たちにとって、なくてはならない山だったのです。
 薪をとり、炭を焼き、春にはワラビ、秋にはキノコ、甘い柿や、栗がどっさり実りました。
 ところがどうでしょう。見てください、あそこを。」

不気味な大砲が、黒い口を天に向けて並び、
どんな醜い虫よりも醜い戦車が動いていました。

カーキ色の兵舎が見えます。鉄条網が光っています。

畑の上を見知らぬ国の兵隊たちが鉄砲を持って、ずしずし歩き回っているではありませんか。
山の入り口には『立入禁止』と書かれた立て札がつめたくたてられているのです。



男の子は、ひとりで山をのぼっていました。

「だいじょうぶ、きょうは演習休みだって。
 とうちゃん、かあちゃんに内緒で、弾丸の破片を拾って、くず鉄やに売ってびっくりさせるんだい」

途中で、黒い蝶を見つけて、子どもは目的を忘れて、蝶をとろうと夢中になっていると、
ぴたりとやんでいた大砲がいっせいに撃ちだされて・・・。

「わたしは、その子から目をはなすことができませんでした。
 生きてはくれないだろうか、手でも動かしてはくれないかと、気がくるいそうでした」


お月さまは、涙を流して言いました。

「わたしが、その子のそばにいてやりましょう。
 あおい光を、その子にひと晩中降りそそいでやりましょう。
 もし村の人たちが探しに出たら、どんな小さな道も明るく照らしましょう」




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topics~新社会人が「痛勤」の洗礼受ける ほか

2015-04-06 12:45:27 | 日記
いつもとちょっと違ったヘアワックスを買ってみたら、思ったよりハードで使いにくくて
捨てるのも良心が痛むし、どうしようか困ってるって美容師さんに聞いたら、
「流さないトリートメント+ハードワックスをなじませるといいですよ!」と教えてくれたv

1.髪を洗い
2.タオルドライ
3.流さないトリートメント+ハードワックスをなじませて傷みやすい毛先につける(余りはてっぺんに
  オイルタイプもクリームタイプもハードなワックスと混ぜて使うとしっとりツヤが出て、水分を逃がさず、髪に良い
4.すぐドライヤーで乾かす
5.使い慣れたワックスで仕上げ

ポイント
手にちょっとずつなじませて、髪の表面だけをくしゃくしゃにしてから、
頭頂部から後頭部、耳横にボリュームを出すと、全体が丸い印象になる。あとは毛先を整える程度。

実際やってみたら、オイルとワックスはそれほど馴染むってほどじゃなかったけど、
これなら毛先のパサつきも改善しそうだし、ハードワックスを有効に使えそう/礼
ただ、スタイリングはプロのようにはいきません


その他のトピックス。

東京メトロ東西線が新年度早々に大幅遅延! 新社会人が「痛勤」の洗礼受ける
通勤混雑はどこも似たり寄ったり。精神を病まないのがフシギなくらい。瞬間移動機械が欲しい…

初出勤に遅刻する新社会人に批判殺到 「遅延見越して1時間前行動」は当然なのか?
みんなインド時間に見習おう。1分1秒で怒る国民性が異常なんだ。
今のコたちが、もっと日本企業をゆる~くしていっておくれ。時代は若者によって変えられるv


「ねこあつめ」公式Twitterきたああああ! → わずか2時間でフォロワー2万5000人突破
最近、ますむらひろしさんがツイッタでやたら可愛いイラストをアップしてたのは、コレだったか。かあいい。。。
オフィ
まあ、ガラケーなので出来ませんけれども


Eテレ「2355」の♪あたし、ねこ などのコーナーは終わり???
毎月1日、11日は♪わが輩は、犬、♪わたし、犬、いぬ、2日、22日は♪おれ、ねこ ♪あたし、ねこ をやってて、
毎回、癒やされていたのに・・・4月になってからない気がする。


<国立天文台>「4次元の宇宙映像」楽しめるシアター 三鷹
オフィ


幻想一夜 ロマン飛行 各地で皆既月食観測
ツイッタで写真がアップされててキレイだった。


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大島弓子短編集1『雨の音がきこえる』(小学館)

2015-04-05 12:14:40 | マンガ&アニメ
大島弓子短編集1『雨の音がきこえる』(小学館)
大島弓子/著

けっこう以前から友だちの影響でちょこちょこと借りて読んだりしていたけれども、
『グーグーだって猫である6』からまた大島さん熱が復活v
猫マンガ以外の、初期作品も読んでみたくなった。

解説にもあるけど、ふんわりとしたタッチの少女マンガの王道でありながら、
ストーリー構成、詩的さ、叙情性は、文学、映画にも劣らない、大島さんならではの余韻が残る。

叶わぬ恋の設定もそうだけど、日本なのに、ドイツのギムナジウムを思わせる絵や、
なぜか“両親を亡くした”をはじめ、家族の欠如が多いのはなぜだろう?

エレクトラコンプレックス
ゲルピン=学生仲間の言葉で、金がないこと。文(もん)なし。

大島さんの知識の幅広さ、奥深さは尊敬してしまう。
時代設定が古いせいなのか、10代で恋人の話を公に話して、卒業したら結婚ってストーリーが多い。


【解説抜粋メモ~高取英(劇作家)「大島弓子の詩情には“永遠の時”も潜んでいる。」】
大島弓子の作品が抒情として感じられるのは、例えば、バイロン詩集や、ヘルマン・ヘッセ、
ヴェルレーヌ、ファウストなどを持ち出さなくとも、大島弓子が詩人だからである。
それだけでなく、プラトニックな性倒錯を潜ませたことが、この作家の秀でた作風を確立し、人気を得た秘密だと考えられる。

大島弓子の詩情には“永遠の時”も潜んでいる。
収録された作品の主人公の多くが、少年少女であることに原因の一つがあり、
大島弓子が少女のままの感性を保ち続けていることに原因の一つがあるだろう。

例えば、その昔、「結核」にロマンティシズムな感情を与えた文学の1つの形態に似たものがある。
ある時期、ロマンティックなものとして、文学に表れる結核に憧れた青年がいた。
だが、少女が憧れたのは、それだけでなく「結核妄想」に憧れたのである。
青白い肌、微熱、けだるいカラダ。
もし、そうした病になれば、現実の大人社会を拒絶し、少女のままでいることができるのでは、といった妄想である。


【内容抜粋メモ】
●雨の音がきこえる


デキのいい姉や妹と比べて、何をしてもグズな秋子。転入生に同じ茅秋子という美少女が来て、コンプレックスはさらに深まる。
そんな折、自分は養女だと知る秋子。そして、あんなに口うるさかった母親も突然、交通事故で亡くなる。
秋子は急に母親のマネをして家事に奮闘するが、作家の父の編集者で、幼なじみだったという女性が現れて混乱する。

 


●風車


雪深い山里の学校に、外国人の風貌をした少年・零が転入してくる。その日から「雪女を見た」という噂が流れ出す。
和歌があまり零ばかり見ているので、寛一は面白くなく、決闘しようという。

和歌は雪山であたりを見失い、零の家に泊めてもらう。零の本当の名前はアレクセイ。母からいつも
「私たちは、もうここよりほかに行く所がないのです。誰かが右を向けと言ったら右を向く、
 そしたらお父様の国でもお前は暮らしていけるかもしれない」

時は戦時中。教師から「もし、もう一度ロシアと日本が戦うことになったら、きみはどっちと戦う?」と聞かれ、
「ロシアを敵として戦います」という零。

  
零が飛ぶ姿は、まるでイカロスだ。


●つぐみの森


高校で人気の女生徒が湖に死体で発見された。欧外先生に恋して自殺したとされたが、警察は欧外が殺したのではと尾行している。
足長おじさんに授業料を払ってもらっている森島は、死んだ女生徒とライバル視されていたビナスに夢中。
だが、彼女もまた欧外に夢中で、確かめるために日記を盗んでと頼まれる森島。
それを読んだビナスは、本当は自分が殺したから、これから自首すると告げる。


●春休み


憧れの作家・吉野尾の書生として軽井沢の別荘に呼ばれたそよぎは、父に捨てられ、母が亡くなってから食うや食わずで、
用意する料理は「食草」ばかり(こんなに食べられる草があるのね/驚
そよぎは書生の仕事より、まず絵空事の小説をこれ以上かかないために情操教育が必要だと、息子の葉が面倒を見ることになる。
そよぎの胸中には、白馬に乗った王子様的なイメージがあり、作家の胸にはフリルを着た少女のイメージがあった。



そよぎは次第に作家への恋心を抱くが、葉が連れてきたアフロディテのお陰で失恋。
そして、本当は心臓が弱って養生していた作家の遺書を読んで衝撃の事実を知る。


●ジョカへ
 
(これが一番泣けたなあ。『キャンディキャンディ』的な風情もあるし

[part1]
両親が亡くなったシモンは、生態学者で叔父のジルと、その妻で作家フランソワーズ、娘ジョカと一緒に暮らす。
ジョカはシモンを子どものように面倒をみていたが、それは、いつも忙しい両親からもらえない愛情を埋めるためでもあった。

なんでも持っている紳士なジャン・クロードはジョカが好きで、いつも優しくしてくれるが、シモンはそれが許せない。
2人は決闘することにして、ジョカはシモンのために、父が開発したクスリを飲ませるが、それは性転換させるものだった!
両親はジョカを傷つけないためにも、シモンの名前を変えて、イギリス留学させ、熱病で亡くなったことにする。

[part2]
学校を卒業したらジョカとジャンが結婚すると聞いて、祝福するために休暇を利用して女生徒ソランジュとして戻ってきたシモン。
ジャンは、ミステリアスなソランジュに恋してしまうし、親友でSF好きなピエロはシモンだと分かってしまう。
ソランジュはジャンに諦めさせるためと、ジョカのためにも、聖堂でキスシーンを見せると、
「許すから髪を切って、いいと言うまで」

  

ジャンは、ジルたちの会話からシモンだと知ってしまったショックでクルマの事故を起こす。
ジャンは死んだと思い、シモンは未完成の元に戻るクスリを飲み、それを見たジョカも分からないクスリを飲んで、
2人は長い長い眠りにつく(なんだか『ロミジュリ』みたいだ

 


●海にいるのは


両親亡き後(全員亡くなってるなあ!)、アレクサンダーを引き取ってくれた教師の養父フランクリン、その娘のヒルデガード。
アレクサンダーがヒルデを好きだからGFを作らないんじゃないかと女生徒はヒルデに確かめさせると、
困って「きょうだいみたいに思っているよ」と言った言葉に傷つくヒルダ。
女好きな留年生リンゴは、それを聞いてヒルダと付き合い始める。



ヒルダのデートを父から誤魔化すために時間を潰したり、レポートを書いたりするアレクサンダーの前に
いきなり現れた謎の紳士は、雨に濡れた彼をホテルに招き素描を描かせてくれという。



彼は海の仕事をしていて、恋人に会いにこの町に来たが、亡くなった後だったと聞いて、どこか他人と思えないアレクサンダー。
本当はアレクサンダーが好きなヒルダは、デートに行かず、2人を尾けて雨に濡れていた。



●ほうせんか・ぱん



医者になる勉強をしに家にやってきた秋生に、ひと目惚れしたみどり。
しかし、結ばれたのは、同級生で親友のまやのほうだった。
そのまやが急に自分の持ち物をクラスメイトに売り始め、クラブでお酒を運ぶバイトをしたことで
厳格なクリスチャンの女学校で退学処分にされる。

秋生の書いたラブレターも、秋生自身に売りつけて、関係も終わり、「本当はみどりが好きなのよ」というまや。
自分は「父がダイヤモンドを見つけにインドに行くからついていく、そのためにピアスの穴も開けた」と話す。
でも、本当は、ギャンブル好きのために家が破産して、学校の近所で肉体労働をしている父のためにお金を稼いでいたまや。
「私の勘は当たるのよ。インドへ行きましょうよ」「ゆくか、お前の目のほうに」


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大島弓子短編集2『たそがれは逢魔の時間』(小学館)

2015-04-05 12:13:00 | マンガ&アニメ
大島弓子短編集2『たそがれは逢魔の時間』(小学館)
大島弓子/著

【解説抜粋メモ~村上知彦(評論家)「大島弓子によれば世界は・・・」】
大島弓子の作品群は、単純な恋への憧れと成就を描いたものではない。
表面上のストーリーはそのような形をとってはいても、描かれているのはもっと本質的なもの、成長することへの希望と怖れだ。
だから、ストーリーだけを追って読むと、物語の奇妙な歪みについてゆけなくなることがある。

しかし、大島弓子の読者である女性たちは、実に易々とそれをやってのける。
思春期の少女たちばかりでなく、しっかりした大人の女性たちまでが、
大島弓子の描く成長への希望と怖れの物語に、大いなる共感を寄せることができる。

いずれにしても、それは女の子に特有の世界の感受の仕方のように、ぼくには思えた。
大島弓子のマンガは女の子にしか分からない、という俗説があった。

しかし、本書の表題作「たそがれは逢魔の時間」だけは、いささか印象が違っていた。
彼らの妄想と、現実との違和感への異議表明は、今のボクにはどれも切ないまでに残酷な、成長という現実の時間との葛藤のドラマに見える。

読者の性別や年齢、主人公への感情移入の可否が問題なのではなかった。
人が生まれ、成長し、老いてゆくことへの、胸躍る希望と、凍りつくような恐怖を自覚する時と場所には、
とても個人差があるという、それだけのことだったのかもしれない。

人生の途中で、時折り大島弓子を読み返してみれば、必ず、その時なりの違った発見があるだろう。
読者の成長に寄り添って、それをそっと見守っている、大島弓子のマンガはそんなマンガである。



【内容抜粋メモ】

●ほたるの泉


おばあちゃん子の清と、由衣子は、祖父母の叶わぬ恋愛の末の言い名付け同士。
由衣子の弟・一葉は弱虫のお姉さん子。
一葉と清が決闘することになり、由衣子は一葉に負けるよう頼む。
清のことを好きなのに、祖母のために婚約するつもりの清が気に入らないから。
そのうち、清の祖母は亡くなり、清は東京に行ってしまった。
琴の大会の日に帰ってくる清。今度は結ばれそうな予感?


●全て緑になる日まで


マリオンにプロポーズされて夢が叶ったと思われたレージデージだったが、それは父の会社を救うための政略結婚と分かり断ることに決める。
別れる理由を親友に尋ね、マリオンはゲイだってことにしよう!と言っていると、ちょうど巻き毛の美しい少年が通りかかる。
大人2人に追い詰められている少年を友だちのトリステスだと言い張り助けるレージデージ。

マリオンとトリステスは知り合いで、しかもトリステスはマリオンに恋していることを知る。
レージデージは、式の当日、マリオンから変わらぬ愛を告白され、離婚が罪とされる国で困っていると、
ジュラ王女から免罪を言い渡される。『ローマの休日』みたい。




●アポストロフィS



13歳の時、転入してきた司馬は、1つ下の浪と仲良くなる。
かすりと咲也は仲良し、かすりと浪は幼なじみ、という4人組から、結婚でいち抜けた咲也。



浪はかすりに強引に告白して嫌われる。咲也からかすりが昔書いた詩を教えてもらう。
薔薇の花は「勇気を出そう」、でも、椿の花は落ちやすいから「乱暴にしないでね」という意味。

咲也は実は司馬が好きだったが、司馬の父は演奏家で世界中を回っていて、複雑な子ども時代を過ごしてきた。
その父が航空機事故で亡くなったニュースを聞いて、最後に会いに来てくれた夜「私は腹ペコだ。パンでもないか」と言われ、
クラッカーを渡せなかったことを悔やむ司馬(号泣

司馬は、その後、咲也と同じ大学を受けると言い出す(咲也もまた椿と同じだったんだ


●七月七日に


皆がビックリするほど長身で、美しい母にベッタリなつづみ。
幼なじみの桃太郎は、兄・健太郎が最近、毎日物思いに耽って泣いていると話す。
母も泣いていると告げると、「2人は相思相愛だ!」と喜び、見合いとなるが、

母は後妻といっても、その昔、つづみの父・姫吉の近くに住んでいて、
実母が亡くなって、つづみを3歳まで育てた姫吉も亡くなってから引き取ったのだと明かす。
その後、健太郎がいきなりキスしようとしたため、激怒する母。

「恋のことは分かる、桃太郎がキスしたから」とウソをついたため、
母は戦時中でも医者なら助かるかもしれないから「医者になるなら婚約を許す」と竹ざおで脅す。
つづみのことが好きな桃太郎は、医者になると約束する。



母は赤紙が来た健太郎と婚約し、翌朝、健太郎は出征していった。
その夜、つづみは川に長い母の黒髪が浮かび、男の姿になっているのを見てしまう。


●草冠の姫


生来の女好きな貴船は、自分の悪い噂を弁護してくれた女子生徒・桐子をお礼がてらデートに誘う。
「桐子は理解不能だからやめておけ」と忠告する男子生徒。

両親が旅行で、初めて家を独り占めできると喜ぶ桐子だが、貴船の言う通り、深夜になると寂しくなって家に来る。
やたら振り子時計の音を気にして、その夜は飲みすぎて眠ってしまう桐子。
その寝顔が、まるで3歳児のように純粋で、本気で好きになってしまう貴船。



ところが、翌朝、「あなたの子どもを妊娠した」と言う桐子。
大雨に打たれて病院に運ばれ、「赤ん坊産みなよ!オレ父親になるよ!」と思わず言う貴船。

桐子にはカンペキな姉がいて、姉が選んだ振り子時計の音に悩んでいたのは、姉コンプレックスのせいだった。


●パスカルの群れ


一人息子・公平が恋をしていると気づいた父は、学校まで尾いて行くと、相手は男子生徒・千住だと分かって呆然とする。



親友・朝丘に相談すると、彼の娘で、公平と幼なじみの結が休暇でやって来る。
この2人がなんとか仲良くなってくれればとの願いも空しく、結は全部お見通しで、公平の応援をする。
公平に女装をさせて、千住と会うと、千住は女装した公平に恋をしてしまう。しかもゲイの兆候は一切なし。

“もう会わないこと
 電気の中のツマグロヨコバイ
 闇夜にでれば たすかるものを”

公平らは考えた挙句、「自分は河童で、川に戻らなきゃならない」と川に潜って逃げるw
その様子を見てしまった父は泣くが、結「私の父はずーっとプラトニックでおじさまを好きだったのよ」と明かして、また呆然。
そして、結はずーっとプラトニックで公平を好きだった気持ちも告白する。


●たそがれは逢魔の時間


中年男性・譲は、ショーウィンドウに佇むセーラー服を着た美少女・邪夢に初恋の思い出を重ねる。
翌日、少女はわざと本を落として、譲をデートに誘う。それを見た妻は、どこかで見た子だと思う。



譲が少年の頃、初恋の相手が雪の日に傘をささずに歩いているのを見て、
貸してあげたくても声が出ず、スレ違ったことをいまだ悔やんでいる。

“今なら言えるだろう
 告白するのだ
 告白して不幸になれ
 そうだ不幸だ
 不幸がこわかったのだ”

毎晩、講習会だとかで遅かった妻が急に優しくなり、邪夢を家に誘って、夫婦がむつまじいフリをする。
その後、邪夢が街で少女売春をしていたことを思い出す。
それを聞いた譲は、通帳を渡して「その職業を止めて、違う職種を探して欲しい」と頼みこむ。

家に帰ると、妻が講習会はウソで3年も浮気をしていると告白して、家を出ると言う。
譲の中に結婚前からずっと初恋の女性がいることを知っていた。

邪夢は、譲が昔、初恋相手にあげようとしてあげられなかった自分で彫ったペンダントを妻に渡して去り、
妻は「荷物がうまくまとまらない」と言って、家出を引き延ばす。
しかし、譲はいまだ魔が刻になると、少女の面影を探しながら家路に着くのだった。


●水枕羽枕



口が達者で美人な姉・海、ボサボサ頭で無骨な妹・陸


陸は、学校で全然目立たない男子・林野に告白する(え、オレ?って感じが青春ドラマっぽいw

初デートに映画に行く約束をしたのに、前の晩、お風呂で海とケンカして、
シャンプーを流し忘れたためにフケだらけになるわ、チケットを間違えて持っていかれるわ、遅刻するわでメチャメチャに。

海は親がもってきた見合いの相手・梨屋を家に呼ぶ。海としては初めて家に呼んだ男性だったが、
陸を先に褒めたことに嫉妬して、見合い話を破棄してしまう。

そのワケを梨屋に電話しているのを聞いた海は激怒して「お母さんは、本当は陸を堕ろすはずだったんだから!」と言って号泣する。
姉としては最高級の妹への復讐だったが、林野との仲を裂かれたほうが堪えた陸は気にしていない。

“そんなことなら友だちが堕ろす時、ホイホイとカンパしたことあるわ 友情気取りで
 生まれていなければ 今こうして林野さんのことなんか考えていない
 生まれていなければ
 あたしは今 どこで なにしてるの”

母から、陸を妊娠中、父の会社がダメになって、病院に行こうとしたら、
まだ幼い海が泣き出してタイミングを逃してしまったのだと言う。
妊娠したことは、海にも父にも話していないことだったのに。

言い寄る男の誘いを断るために妹が病気だとウソをつきまくる海。

“この先も、世の男性の誘いと、梨屋さんの情熱が消えないかぎり、私の病歴はつづくでしょう。
 そしていつか海ちゃんが、私の病名をなにも考えなくなった時、
 海ちゃんの妹ばなれができる日なのだと思うのであります”

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topics~ホッキョクグマ赤ちゃん公開@円山動物園 ほか

2015-04-05 11:28:05 | 日記
最近の気になるトピックス。主に「ZIP!」から。

羽生くん帰国
 
「ただの悔しいだけではなく、次につながる悔しさになってきた」

 

「自分が一番世界ランクが上なので、しっかり引っ張っていきたい。
 気持ちはヤル気が有り余っているくらい出ている。
 今回の世界選手権での悔しさをバネに、どれだけ成長できるか自分自身でも楽しみです」

国別対抗戦はやっぱり出るのか。お腹の調子はどうかな?
心配でもあり、出るなら最高の演技を観たい、複雑なファン心・・・


錦織、4強逃すもフェレール敗れ世界4位復帰
 
3回戦進出の時


“完全なお手上げ状態で「笑うしかなかった」というほどの完敗だった。”

世界4位すげーや クレーではどうか!? しかし、時速230kmのサーヴって、どこまで速くなるのかねえ


浅田舞&真央ちゃん2ショット
 
「以前は、めちゃくちゃ仲悪くて、ほとんど喋らなかった。お互いそれぞれの道で頑張っている今になったら・・・」


『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』
 

宮崎吐夢さん、今度はオカマ役じゃないのねw しかも、ヤッターマンは一切出て来ないのかな?w
てか、ドロンジョさんて、もっとアクの強い声だったような・・・?(調べたら、のび太くんの声優さんだった!驚
小原乃梨子さん(ウィキ参照


長野の7年に1度の御開帳
 

2009年はまだ新幹線に乗れたから行った→here


『小さな世界はワンダーランド』
 

これまでもBBC関連のネイチャードキュメンタリー映画ものは大好きで、もれなく観てるけど、
シマリスさん&スコーピオンマウスさんを限定に撮ったって視点が面白い。


『ブルー・プラネット』
 
箭内さんのチューモクはこちら。

ロケ地200箇所、撮影フィルム7000時間分、7年間かけて全シリーズを制作。海を追いかけたドキュメンタリー。
箭内「残酷だし、迫力あるし、まさに自然界の戦争って感じなんです」


ホッキョクグマ赤ちゃん公開@円山動物園
 
かあいい~! と同時に、お母さん・・・デカい


SMAフリーライブ@代々木公園4/1

行こうか迷って、結局止めた 雨天決行でも雨マークだったし。降らなかったのかな?


サザン、10年ぶりの新譜『葡萄』発売&22年ぶり武道館ライヴin8月
 
また照れ隠しにボブなヅラなんかかぶっちゃって桑田さんてばw


成田空港の検問廃止
 

この丸い監視カメラ+以前ブログで紹介した「爆発物探知犬」で、逆に監視体制は強化されたとか
このタイプのカメラって、最近どこにでもあるね。映画『エネミー・オブ・アメリカ』を思い出させる。


山手線、新車両が公開
 
中吊り広告がなくなって、モニターに。3流週刊誌にはちょい打撃?


日比谷再開発~2018年完成予定
 
地下4階+地上35階の大型複合施設。中には映画館ほか、国際的なイベントが開けるスペースも用意するとか

 
「東京を国際競争力のある街にするため」(広報部)



また高層ビルか・・・
理想の未来って、コンクリート+高層ビルじゃなくて、ヒトも自然の中で他の生きものと一緒に
慎ましく暮らさせてもらうことだと思うんだ。


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