花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

マレーシアの旅(3)

2012年01月16日 | 海外旅行「東南アジアⅢ」マレーシア、シンガポール

≪マレーシアという国≫
2日目のスタートは市内観光だったが、その前にまず、マレーシアの全体像を抑えて置く。
ガイドブック『地球の歩き方』によると、マレーシアは地理的にインド洋と南シナ海の間にあるため、古くから海上貿易の重要な中継地として栄え、ペルシャ人、インド人、中国人などの様々な民族が行き交い、文化的な影響を受けて発展して来た。
またそれだけにヨーロッパの列強国などから狙われ、1511年にポルトガルが香料などの交易の独占権を求めてマラッカを占領→1641年にはオランダがポルトガルに勝ち、植民地化→1786年、イギリスがペナン島を割譲されて後、マレー半島とボルネオ島北部を植民地化し、錫の採掘とゴム農園を開発した→1941年12月に日本が真珠湾攻撃に先立ち、コタ・バルに上陸後、マレー半島を南下して、1942年クアラルンプールとシンガポールを占領し、支配した。→第二次大戦終了後、支配権がイギリスに戻された→しかし、民族主義運動が高まり、イギリスより1957年8月31日に独立を果たした。

しかし、農村部で生活して来た貧しいマレー人と、植民地時代に移民した豊かな中国人、インド人との間の経済格差が問題となって、1969年に暴動事件が起きたという。その後、貧困の撲滅、人種間の経済格差縮小を旗印にした政策が推し進められ、多民族国家が互いの生活文化、宗教を尊重する国作りが進められて来た。
現在の人口は2831万人である。『地球の歩き方』2006,2007年版によると、人口構成はマレー人が65.5%、華人25.6%、インド人7.6%と書かれている。

写真①首都クアラルンプール(2010年、人口165.5万人)の郊外のホテル19階の窓から写した中心部 
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②ホテルの裏通りの建物 ③街角の出店で、朝、売られていたチマキ
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宗教的には早くよりマレー半島に出入りしていた南インド人がヒンズー教を伝えたが、その後、ペルシャ、アラブ、インドから来たイスラム教徒の影響を受け、15世紀後半にはイスラム化されたらしい。現在はイスラム教が国教である。
イスラム教では飲酒を禁じているので、コンビニではビールはケースの下部に置かれて売られている事が多く、価格は高めだ。(ホテルでは缶ビール350cc15リンギット=420円、グラスワイン1杯20リンギット=560円以上だった)
私たちの中国人現地ガイド氏は、「イスラム教徒は、家が狭いのに妻を4人迄持てる。だから子供が12歳になると学校へやって家から出す。1日5回お祈りをする義務があり、一生酒を飲めないのは問題だ。」と話していた。

④はクアラルンプール市内にある「国立イスラムモスク」 
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