花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

冬対策が欠陥している仮設住宅

2012年01月31日 | 暮らしと住まい・耐久消費財

ニュースや新聞によると東日本大震災の被災者用仮設住宅で、水道の凍結や破裂、結露、凍上など深刻な冬場の問題が起きているという。
さもありなんと思った。氷点下になり、大雪が降る冬の住まいには不適切な住宅なのだろう。
応急で建てた住宅だったとはいえ、人がそこで東北の冬を越す事を考えなかったとしか言えないのだと思う。

水道管内の水は零下で凍るのだ。水道管を断熱材で保護するとか、床下を吹きさらしにしないとか、最低の基準として考えるべきだった。
また、家の壁や床、屋根の断熱はほとんどなされていないのではと思って見ているが、そうなれば暖房で温められた空気が窓、壁、床の表面に触れて冷やされると、当然結露になる。
放置すれば構造体が腐食し、カビの温床となるし、それが長期に渡れば住む人の健康被害にもつながりかねない。
政府や自治体はこうしたトラブルを予想しなかったのだろうか。あるいは知っていても費用削減、応急建設という事で無視したのだろうか。

北海道では長い間の研究から、これらの問題を乗り越える寒冷地住宅作りを目指して来て、実際に費用は高くなるが高気密高断熱の住宅が建てられて来たので、一般人の私でも水道管の凍結や結露について基本的な知識位は持っているのである。
寒さと結露に悩む人たちの住生活を考えると、仮設住宅のこうしたトラブルの解決策が早急に取られることを願いたいし、来年も冬を越す人たちのためには費用はかかっても厳しい冬を乗り越えるための抜本的な改善策を考慮する必要があると思う。