≪クアラルンプール市内観光≫2日目午前中は、首都クアラルンプールの市内観光だった。
インターネットで自宅で調べた天気予報は、毎日「曇り、雨」だったのに、晴天なので喜んだ。朝の気温は25度位。バスや建物内は皆クーラーが効いているので寒い位だ。
先ず案内されたのは1963年に建てられた「国立博物館」。外観はマレーシアの伝統的な建物になっていた。
開館前に着いたので、外壁に描かれているマレーシアの古代からの歴史図②を概観して説明を受けた。中には多岐に渡る展示があるらしかったが、ガイドは植民地支配の歴史をざっと案内し、独立後、各政権が果たした政策を説明しただけだったので、私はもっと詳しく見たいと思ったが叶わなかった。④はマレー王が謁見時に使った椅子
① ②
③ ④
その後、1965年に建てられたと言う「国立回教寺院」に行った。
入り口で靴を脱ぐと、女性は全員、髪を隠すための頭巾「アル・アミラ」かワンピース式「チャドル」を着せられた。⑤ 私は長袖のジャケットを着ていたので、頭巾だけ被せられた。それでも被ると圧迫感を感じ、気分が悪かった。
(コーランには、「女性は髪を隠せ」とは書いていないが、「魅力的な部分を男性に見せてはいけない」と書かれているという。髪や素肌を見た男性が欲情するのを防ぐのだそうだ。私は、年中35℃近い気温の国で女性側だけが蒸し暑さを耐えなければならないこのような規制をされることに大いに疑問を持つのだ)
本殿内には信者しか入れないが、周囲のイタリア製大理石でできた廊下や柱の間は散策できた。幾何学的なイスラム模様が美しかった。
⑤
次にバスは「独立広場(ムルデカ・スクエア)」と「ぺトロナス・ツインタワーズ」が見える場所に行き、バスから降りて写真だけ写した。
「独立広場⑥」は1957年に独立宣言が行われた場所で、南端に高さ100mの国旗掲揚塔があった。毎年ここで独立記念式典が行われていると言う。
広場の奥にイギリス統治時代に作られた「ロイヤル・スランゴール・クラブ」のクラブハウスがあり、現在も王室関係などの宴会が行われているらしい。
⑥
「ツインタワーズ」⑦は、高さ452m88階建てのオフィスビルで、片方を韓国のサムスンが、もう片方を日本の間組みと二国の建築会社が請け負い、1998年に完成させたもので、クアラルンプールのシンボルであり、2003年までは世界一の高さを誇っていたタワーだ。
また「クアラルンプールタワー」⑧は通信用のタワーで、421mの高さがあるという。展望台もあり、オプショナルで行けたが、私は健康上の理由(エレベーターで急に高い場所に上がると胸が苦しくなる)から登らなかった。
⑦ ⑧
途中、「バティック染色工房」に寄った。
布に描く下絵は熟練職人が全くの手書きで、墨出しを使って画いていたのが凄かった。その後、別の職人が溶かした蝋を染色しない部分に入れていた。
バスから市内を見たが、「旧連邦政府庁舎」は、1894年にイギリス統治時代に政府機関の庁舎として建てられた建物で、全長が137mあり、時計塔の高さも40mもあるという。現在は最高裁判所として使われているという。