≪貴族の館と「ヤスナ・グラ修道院」≫
5日目は、「クラクフ」を出て首都「ワルシャワ」に向かったが、途中で2箇所立ち寄った。
1つ目が、コウノトリの巣がある「ビュスコヴァスカ村」の郊外にある貴族の館だ。
ひっそりとした丘の上に建つ古いが風格が感じられる館だった。工事中で、中には入れなかった。
バスから「ビュスコヴァスカ村」の幹線道路の両側に建つ民家を見ると、この辺はまだ世帯の家族数が多いのか、半地下式で地上二階建ての大きい家が多かった。
農業が中心だと思うが、住宅を見る限り豊かそうに見えた。街中に入ると集合住宅も幾つかあり、ソ連時代に建てられたような古いものもあった。
濃霧が立ち込めていた上に走るバスから写真を写したので、ボケていて申し訳ない。
午後は、もう一つのカトリックの聖地「ヤスナ・グラ修道院」に行った。
この修道院は1655年にポーランドがスエーデン軍に攻められた時、最後まで負けなかったのだ。それは祭壇に置かれた『黒いマドンナ』のお陰だと言われて、信者の信仰を集めたそうだ。
その日のミサに参加する信者の多くが、イエス・キリストが印刷されている赤いマントを羽織って礼拝堂に向かっていた。
礼拝堂に入ると、壁には金や銀、様々な宝石などで作った信者の寄付がギッシリと飾られていた。多くの教会を見て来た私にも、こんな教会を見るのは初めての事だった。
またこの『黒いマドンナ』は、信者から寄付された着替えの服を幾つも持っていて、ミサの度に着替えるのだ。
私達が訪れた日は、大勢の信者で礼拝堂はぎっしりと埋め尽くされていて、『黒いマドンナ』は煌びやかなダイヤの衣服をまとっていた。
おまけに、礼拝堂の横に造られている大きい第二礼拝堂?の華やかさには仰天した。ゴシック様式で、金箔が施されたとても豪華な場所だったからだ。
見学を終えた後、222kmの道のりをバスは4時間かけて1日目の夜着いた「ワルシャワ」に戻った。