≪ワルシャワ市内観光①≫
6日目は、午前中がワルシャワ市内観光で、午後が自由行動だった。
ワルシャワ市内観光のスタートは、『ワジェンキ公園』からだった。
丁度黄葉が美しい広大な公園をゆっくりと散策しながら、『ショパン像』の所に行った。
この柳の木の下で自然に耳を澄ましているショパンの銅像は、彼のものとしては最も有名なもので、1926年11月に除幕されたが、1990年3月にドイツ軍によって1度破壊された。しかし、ポーランド国民の愛国心の象徴として1958年、再建されたものだ。
台座には、《炎は絵画を燃やし、盗人は奪い、しかし、歌は残る…》と書かれていた。
どの人もその銅像をバックに写真を撮っていた。
5月から9月の毎週日曜日には、美しく咲く薔薇の前にベンチが並べられ、この前で1日2回、『ショパンコンサート』が開かれているというが、10月中旬だったので薔薇は終わり、ベンチも片付けられていて残念だった。
傍に「ショパンのピアノ曲が流れる石のベンチ」があった。このベンチは、2010年の国際ショパン年の記念として市内15箇所に設置された。
ボタンを押すと場所ごとに違うピアノ曲が短時間流れ出す仕組みだった。この場所の曲は「ポロネーズイ長調」だった。
次いで水上宮殿の『ワジェンキ宮殿』を外から見学した。
次にワルシャワの中心地、「新世界通り」に行った。
フランスで39歳の若さで亡くなったショパンの心臓が納められている『聖十字架教会』に行った。ミサの最中だったので、心臓が埋められている柱に近づくことができなかったので、自由時間にもう一度来ることにした。
『聖十字架教会』と道路を挟んで隣にあるのが『美術アカデミー』の建物だ。実はショパン家族が、かってその一部を借りて住んでいた建物なのだ。
だからショパンの心臓を親しく通った聖十字架教会に預けたのだろう。その家の前にも石のベンチがあった。こちらの曲は『ソナタ変ロ短調』だった。
教会の前には『ポーランド科学アカデミー』の大きな建物が建っていたが、その前庭に地動説を唱えた『コペルニクス』の大きな銅像があった。彼もまたポーランド出身の天文学者だったのだ。
彼の後の『ガリレオ・ガリレイ』が地動説を唱えて宗教裁判にかけられたが、彼は「天体の回転について」の書を死の直前まで公表しなかったので、迫害されなかったという。