11月23日11;30 成田国際空港出発のエアーインディア機で首都「デリー」に向かう。所用時間は8時間50分の予定である。(時差は3時間半ある)
私は新千歳空港から出発するので、当日朝の航空機でも間に合うが、もしも当日、新千歳空港が雪害で閉鎖されたり、航空機が遅れたりすると間に合わなくなるので、安全のため前日から成田に飛び、前泊する。
しかし、ハタと気がついた。前日のが飛ばなかったらどうなるか。また翌日の朝もそうなら、絶体絶命になってしまう。
前日のキャンセルなら旅費の30%、当日集合時間前のキャンセルなら50%、集合時間後なら100%のキャンセル料が発生するので、北海道に住む者にとって、冬場の成田空港発着のツアーを申し込むのは、ギャンブルをするのに近いのだ。
北海道発着のツアーも幾つもあるが、私が希望する旅行が少ない。しかも、私がのんびり旅行できるのは庭仕事ができない冬場なのだから、こんな矛盾が起きてしまうのである。
そんな訳で、出発当日、とにかく予定通り飛行機が飛ぶことを祈るしかないのである。
現在、海外旅行保険で急な航空機トラブルを保障してくれるのが無いかどうかを調べている。
「インド」へは、15年程前に一度、大学生だった娘とツアー旅行で行っている。
その時は西の「ムンバイ(ボンベイ)」から入国し、「デリー」から出国するまでの間にある「タージマハール」などの主要な世界遺産を観光した。
今回は、北の「デリー」に入国した後、広大なインドの北東部、「ベナレス」「コルカタ(カルカッタ)」そしてヒマラヤ山脈の麓に近い高級紅茶の産地「ダージリン」を巡るツアーだ。都市間は全て国内線の航空機を利用して移動するツアーだ。
「デリー」や「アグラ」の観光は前回とダブルが、2回目となると仕方が無い。
今回一番期待しているのは、世界遺産『ダージリン・ヒマラヤ鉄道』に乗って「ダージリン」に行く事。「ダージリン」では、インドの最高峰「カンチェンジュンガ」(8,586m)を臨むことができれば最高だ。(写真は旅行会社のパンフレットから借用した)
前回は、日本の人口に匹敵する程の人たちが「ホームレス」で、老人や乳児も含めた家族ぐるみで路上生活をしている姿に、衝撃を受けた。
憲法で身分差別が禁止されていながら、しかし実際には2700もの「カースト」があるという。
生まれながらに先祖から受け継がれて来た「カースト」制度に縛られ、職業選択、結婚、社会的身分などが決まってしまうのだ。
近年、経済格差はますます拡大し、未だに下層階級の人たちは経済的に自立した生活をすることができないらしい。
民族、宗教、言語なども多様さを極め、治安も良いとは言えず、混沌としている国が人口12億5,000万人の「インド」なのだ。
近年、政府は教育に力を入れ、IT産業が急成長して、今や世界中でインドの技術者が活躍するようになっているが、生活実態はどうなのだろうか。
今回の準備で大変なのは、一番寒い「ダージリン」の最高気温が12度位、しかし、一番暑い「コルカタ」は29度らしいので、冬と真夏の両方の服装が必要な事だ。
いつもの様に気温が低ければ重ね着をする積もりだが、どうしても衣類が多くなりそうだ。何度か乗る国内線に預けるスーツケースの重量制限が15kgらしいので、毎度の事ながら着替えを減らすために何度か洗濯をしながら行く事にしよう。
今回も事故無く、体調に気をつけて行って来たい。帰国は12月1日の予定である。