≪世界遺産「トイ・トレイン(ダージリン・ヒマラヤ鉄道)」乗車体験≫
「タイガー・ヒル」で「カンチェンジュンガ」を見た後、1881年に開業したアジア最古の登山鉄道、世界遺産「トイ・トレイン」に乗ることになった。
再び4WDに分乗して「グーム」駅まで山道を下った。「クルシャン」駅から蒸気機関車が客車を牽引しているが、私達はそこから2駅先の標高2258mの「グーム」駅を11;05に発って、標高2134mの「ダージリン」駅まで、緩い下りになっている2駅間を約1時間かけて走る列車の座席を予約していた。
駅に蒸気機関車があったが、まるでおもちゃの様に小さかった。その傍で交代で写真を撮ったりした。
機関車の下に、61cm幅しか無いレールの上に砂を落す装置が2箇所造られていた。
列車を見ているネパールの女性達がいた。
2輌連結の列車は指定席になっていて、実際に乗り込むと、案外それ程狭くは感じなかった。しかし、窓やシートは決して綺麗ではなかったし、半透明の天井にはごみが乗っていたので少しガッカリした。煙を出して走る蒸気機関車だから、仕方が無いかと思って自分を慰めた。
列車は20分後に大きいカーブがある「バタシア・ループ」で5分間停車した時、全員が降りて景観を眺めた。
私は「トイ・トレイン」の写真を撮った。機関車が後ろ向きになって客車を牽引していた。この方が牽引力が大きいのだそうだ。
再び出発したが、グループの2人が乗って居ないという声でガイドが列車を停止させた。2人は実は2輌目に乗っていたのだが、車輌間の行き来ができなかったので座席に戻れなかったという。ちょっと驚いた出来事だった。
ガイドの説明では、時々故障するが部品は無いので、全てあるものを修理したり、新しく作って動かしているのだという。
私自身は1970年頃まで蒸気機関車の列車に乗っていたが、こんなに小さな機関車の牽引力には驚いた。さすが蒸気機関を発明し、産業革命を起こしたイギリスが造ったものだと思った。