≪「アルバニア」観光≫⑤
旅の5日目、バスは首都「ティラナ」を出て47km北の小さな町「クルヤ」に向かった。
「クルヤ」はこの国の英雄「スカンデルベルグ」(1405~1468年)が活躍した町だ。
彼は中世アルバニアの君主として、オスマントルコ軍の司令官だったにも拘わらずトルコに背を向け、1450年と1466年の戦いで山間に建つ「クルヤ城」を守りオスマン軍を撃退し、アルバ二アを独立させ、25年間の独立を維持した。
しかし、1468年彼が病死、その後、1480年にオスマン帝国に併合された。
アルバニアの民族運動の高まりの中で彼の活躍が見直されると共に、オスマントルコ軍のヨーロッパ侵攻を遅らせることになったことも評価されている。
バスは曲がりくねった急な坂道を上ったが、途中に彼の像が立っていた。
「スカンデルベルグ博物館」の近くの狭い駐車場に着き、そこから歩いて土産屋が並ぶ小道をさらに上ると見晴らしが良い所に博物館があった。
前庭は美しく植栽が整備され、横には大砲が備えられていた。館内は入り口の群像レリーフ以外の撮影は禁止されていた。
昼食後、30分程、「オールドバザール」を覗いて楽しんだ。
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決して豊かでは無いようですが、優しい国民性を感じました。
しかし、どこの国にも英雄はいますね!日本では国民から認められた英雄って誰だろう?とふと思いました。
いつも読んで頂き、そして早速コメントを頂いて有難うございました。
アルバニアはユーゴスラビアにも敵対し、旧ソ連に対しても批判し、独自の道を進もうとした所は、今から考えると凄い国だったのだなと思います。でも中国とは交流していたというのがどうしてなのか不思議です。
今は民主化の道へ踏み出していますが、指導者によって国民の生活がすっかり変わるわけで、今の日本の民主主義も危険性を孕んでるように思えて心配です。
ところで日本の英雄ですが、鎌倉時代に元の襲来から日本を守った「北條時宗」はいかが?またキリシタンの侵略をはね付けた「秀吉」は?(メキシコに行ってから、私の秀吉への見方が変わりました)歩いて日本地図を作った伊能忠敬も英雄ですよね。
いづれにしても歴史学者の評価を待ちたいですね。