《カルタジローネからタオルミーナへ》
翌朝は、海沿いのアグリジェントから東側120kmの内陸部・カルタジローネを経て、さらにシチリアの北東海岸の町・タオルミーナまで115kmの行程をバスは走った。
窓外には石灰岩がむき出しになった山々が連なり、岩だらけの痩せた土地には葡萄畑とオリーブの木が沢山植えられていて、農業で暮らす人たちの厳しさを物語っていた。途中の海沿いの丘に風車が並んでいる所もあった。
カルタジローネは丘の町である。イスラムが支配していた時代からの陶器作りが受け継がれ、町の至る所が陶器のモザイク画で飾られていた。
12世紀に建てられたという小型の大聖堂の内部は、落ち着いた雰囲気ながら天井の飾りが素晴らしかった。①②③
少し歩くと、市庁舎前の広場から高台に上がる142段の大階段・「スカーラ」に着いた。
その1段1段の蹴上がりには、動物や植物がモチーフの美しいモザイク画がはめられていて、階段には初夏の花の鉢が飾られていた。④
その後、大きな陶器店で休憩し、バスに戻った。
① ②
③ ④
タオルミーナは、イオニア海とシチリアの最高峰エトナ山を臨む丘の上の高級リゾート地である。
高台の旧市街に通じる道が狭いため、私たちは下の駐車場でバスを降り、マイクロバスに荷物を積み替えて高台のホテルに向った。
ホテルの広いベランダからは、遥か眼下に青い海と入り江が、背後を見上げると急峻な石灰岩質の山頂にも集落があった。⑤
少し休憩してから観光に出かけた。ホテルを少し下ると、そこはもう旧市街のメインストリートだった。
両側に洒落たデザインの建物が並び、大勢の観光客が行き交っていた。⑥⑦
広場の展望台から眼下に広がるイオニア海と弧を描く海岸線は、初夏の明るい太陽の下で、美しく輝いていた。⑧
メインストリートを暫く歩いて、紀元前3世紀に建造され、2世紀のローマ時代に闘技場として改造されたという「ギリシャ劇場」に行った。⑨
傾斜地を利用して作られた最後部の席からは、イオニア海と遠くに霞むエトナ山が見えた。直径115mあるという2300年前の劇場は、今でも夏、演劇やコンサート、バレイなどの催しで賑わうという。
⑤ ⑥
⑦ ⑧
⑨
翌朝4時半に起きて、日の出を見にホテルのベランダに出た。富士山に似た姿を持つ標高3323mのエトナ山が、朝日に照らされて赤く染まったのが見えた。⑩
⑩
翌朝は、海沿いのアグリジェントから東側120kmの内陸部・カルタジローネを経て、さらにシチリアの北東海岸の町・タオルミーナまで115kmの行程をバスは走った。
窓外には石灰岩がむき出しになった山々が連なり、岩だらけの痩せた土地には葡萄畑とオリーブの木が沢山植えられていて、農業で暮らす人たちの厳しさを物語っていた。途中の海沿いの丘に風車が並んでいる所もあった。
カルタジローネは丘の町である。イスラムが支配していた時代からの陶器作りが受け継がれ、町の至る所が陶器のモザイク画で飾られていた。
12世紀に建てられたという小型の大聖堂の内部は、落ち着いた雰囲気ながら天井の飾りが素晴らしかった。①②③
少し歩くと、市庁舎前の広場から高台に上がる142段の大階段・「スカーラ」に着いた。
その1段1段の蹴上がりには、動物や植物がモチーフの美しいモザイク画がはめられていて、階段には初夏の花の鉢が飾られていた。④
その後、大きな陶器店で休憩し、バスに戻った。
① ②
③ ④
タオルミーナは、イオニア海とシチリアの最高峰エトナ山を臨む丘の上の高級リゾート地である。
高台の旧市街に通じる道が狭いため、私たちは下の駐車場でバスを降り、マイクロバスに荷物を積み替えて高台のホテルに向った。
ホテルの広いベランダからは、遥か眼下に青い海と入り江が、背後を見上げると急峻な石灰岩質の山頂にも集落があった。⑤
少し休憩してから観光に出かけた。ホテルを少し下ると、そこはもう旧市街のメインストリートだった。
両側に洒落たデザインの建物が並び、大勢の観光客が行き交っていた。⑥⑦
広場の展望台から眼下に広がるイオニア海と弧を描く海岸線は、初夏の明るい太陽の下で、美しく輝いていた。⑧
メインストリートを暫く歩いて、紀元前3世紀に建造され、2世紀のローマ時代に闘技場として改造されたという「ギリシャ劇場」に行った。⑨
傾斜地を利用して作られた最後部の席からは、イオニア海と遠くに霞むエトナ山が見えた。直径115mあるという2300年前の劇場は、今でも夏、演劇やコンサート、バレイなどの催しで賑わうという。
⑤ ⑥
⑦ ⑧
⑨
翌朝4時半に起きて、日の出を見にホテルのベランダに出た。富士山に似た姿を持つ標高3323mのエトナ山が、朝日に照らされて赤く染まったのが見えた。⑩
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天井画は、これを模して日本でもなんとかフォートとか海外でもラスベガスのなんとかホテルで取り入れてますが、本物には到底敵わないし、軽く見えちゃってどーも。
歴史と威厳がありますね。悲しい歴史も刻まれているからこそ深いのかなぁ。
エトナ山は富士山と同じくらいなんですね。なんとなくなだらかな雰囲気が優しそーです。
エトナ山、名前は聞いたことがあります。こんな感じの山だったのですねー。
シリチアには、温泉があるとイタリアのノンナに
教えて頂いたんですがありましたでしょうか?
島がいくつもあるから分かりません。
それにしても古くから栄えていたんですよね。
建物、美術品など日本のその時代をたどると
本当に圧倒され、言葉もみつかりません。
本物は何を見ても、やはり感動がありますね。
写真や画集の一部分と違って、その周囲の様子や自然、空気、風も分るからなのかも知れないです。
マサエさん、こんにちは。
ギリシャ劇場は、アテネ、トルコなどで幾つか見ましたが、作り方は似ていても背景が違う。ここはやはり素敵でした。
エトナ山はシチリアの最高峰です。昼間は霞んでいたけれど、早朝に見られて良かったです。
sasayuriさん、こんにちは。
私は行きませんでしたが、島の南のシャッカという町は温泉の町です。ただし医療用なので医師の診断が必要だそうです。ナポリの傍のイスキア島にも温泉はあるようですよ。水着を着て入るようです。
古代の文化財は皆、人類の遺産ですね。