《ストラトフォード・アポン・エイヴォン観光》
昨夜はコッツウォルズの端にある風光明媚な田園の町「ストラトフォード・アポン・エイヴォン」(エイヴォン川畔のストラトフォード町の意)のホテルに泊まった。
この町が有名なのは、戯曲作家「ウイリアム・シェイクスピア」の出身地だからだ。
観光5日目も朝から終日小雨だった。
シェイクスピアはこの田舎町で1564年に裕福な皮手袋商人の家の8人兄弟姉妹の3番目の子として生まれた。父は数年後、この町の町長に選出されるが、父に闇取引疑惑が発覚して辞任し、家は没落する。
彼はロンドンに出て『オセロ』『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』『ベニスの商人』『リチャード三世』『リア王』などの多くの名作を書く。晩年はこの生家に戻ったが、49歳で亡くなったのだった。
町の中心の賑やかな通りに面して建っている大きなシェイクスピアの生家はすでにかなり古びていたが、周辺に残っている中世の町並みと調和しながら、「シェイクスピア、バースプレイス、トラスト」の保護管理の下で公開されていた。
内部は撮影禁止だったが、彼が生まれた2階の広い寝室では、ゆりかごに人形の赤ちゃんが入っていてそれらしく公開されていた。また、家の裏には結構広い庭があり、良く整備されていた。
もうひとつの観光場所は、「アン・ハサウエイ」の実家だ。彼女はシェイクスピアが18歳で結婚した8歳年上の女性で、その実家と庭が保存されていた。屋根の形が独特で、18世紀までは農家が使用していたというが、良く保存されていた。
ガイドと町を散策してから自由時間が少しあったので、町外れの「シェイクスピア劇場」まで行ってみた。
写真左は、「ホテル・シェイクスピア」。こんな木組みの古い家が沢山保存されていた。
昼食は16世紀に建てられた元荘園領主の屋敷「マナーハウス」だったというホテルのレストランの『アフターヌーンティー』だった。写真は4人分だが、お変わり自由な紅茶とサンドイッチ、ケーキだけだ。サンドイッチが絶妙の味だった。
建物の外観は本当に古いが、無機質な石の壁に生きている木や花が添えられるとたちまち雰囲気が和らぎ、眺める人の気持ちも安らぐ。また、それを狙った住人の気持ちも伝わる感じがした。
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