花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

英国周遊(3)

2012年06月17日 | 海外旅行「西ヨーロッパⅠ」ポルトガル・英国

《エジンバラ市内観光》
1995年に世界遺産に指定されたエジンバラを象徴する建造物は、岩山に建つ「エジンバラ城」である。都市名の『エジンバラ』とは、「斜面に建つ要塞」という意味だそうだ。
その名の通り6世紀に生まれたスコットランドの要塞都市だが、1707年にイングランドに統合される迄は何度もイングランドとの抗争に明け暮れ、その度に城の麓の町は破壊と再建を繰り返したという。この地域の『オールドタウン』と18世紀以降に整然と作られた『ニュータウン』の対比、歴史的価値が世界遺産になった理由である。

2日目朝ホテルを出て、最初にバスでイギリス王室のスコットランドの公邸『ホリールード宮殿』に向かった。
元々この建物は、1128年スコットランド王デビット一世が建てた寺院だったが、15世紀からスコットランド国王夫妻の住居として使われるようになり、現在はエリザベス女王が夏に滞在する宮殿となっている。16世紀のスコットランド女王メアリーが諸侯の反発を買い、幽閉された宮殿でもある。
女王滞在中以外は一般に公開されているが、私たちは門の外から宮殿を見て写真を撮り、みやげ物の売り場を見ただけだった。
エジンバラ城からこの城までの石畳の道が『ロイヤルマイル』だが、その終点の写真も撮った。

  

次にバスで『エジンバラ城』に向かった。
駐車場でバスを下り古い石畳の道を登って行くと広場があり、そこで現在『ミリタリー・タトゥー』(スコットランド軍の音楽隊の行進から始まったものだが、現在は世界中のパホーマーが集まって毎日日替わりのパフォーマンスが3週間楽しめるという)の大観客席を作っている最中だった。
広場の向こうに立派な城門があった。城内に入ると右手眼下に北海につながるフォース湾が見え、その方向に向いた砲台に大砲が備えられていた。

   

石畳の道はかなり傾斜しているところもあり、上り下りに注意を要した。
城内に現在残る幾つかの建物の内、最古の物はスコットランド王が母親を称えて12世紀に建てた『聖マーガレット礼拝堂』だった。ステンドグラスが象徴的だった。
他の建物の大半は19世紀に再建されたというが、現在は『スコッチウイスキー・ヘリテージセンター』『戦争記念館』として使われている建物もあり、城内は各国の観光客でごった返していた。

  


次に向かったのはエジンバラ最大の『聖ジャイルズ大聖堂』の近くに行った。854年に建てられ、12世紀に再建された聖堂で、王冠の様な尖塔が特徴的だった。

 

2時間の自由時間があったので、ホテルから程近い『国立スコットランド美術館』に行った。
レンブラントの『自画像』、レオナルド・ダ・ビンチの宗教画、ラファエロの『母子像』、地元出身画家ターナーの風景画など初めて見た作品に感動した。この地方出身画家の作品も多く展示されていて見ごたえがあった。
その後、石段を登って坂の上の旧市街に出、『スコットランド博物館』を見学した。大きなジェームズ・ワトソンの石膏像が展示されていたが、スコットランドは科学技術国として知られた所だったのだ。石段の途中から見た公園では満開のつつじが美しかった。

 

エジンバラ市内観光は、スコットランドの歴史と文化に触れた有意義な一日になった。

 ※枠で囲まれている写真をクリックすると拡大します。再度クリックするとさらに拡大する場合もあります。   

コメント (4)
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