《ローマ軍が1890年前に築城した長城》
翌朝はホテルを出てエジンバラから南下し、イングランドとの国境線近くの町、カーライルにあるローマ帝国の国境線・世界遺産『ハドリアヌスの長城』を観光した。
西暦122~126年頃イングランドまで支配を広げていたハドリアヌス帝のローマ軍が、北方からの侵略を防ぐために築いた石の長城である。当時は高さ5m、幅3mの長城が築かれ、1.5km毎に砦、兵舎、穀物倉庫が作られていたという。病院も20箇所あったそうだ。
その一部に登って来たが、今は高さがかなり低くなっていた。ガイドブックによると近隣の家作りに長城の石が使われたためだという。
直ぐ横に散策路が設けられていた。ガイドは、「イギリス人は歩くのがとても好きな人たちで、雨の日でも多くの人が何キロメートルも歩くのですよ。」と話していた。
また真っ直ぐな道路が続く所でガイドが、「この道路はローマ軍が作ったものです。」と話していた。私は1890年前のローマの北限の支配に思いを馳せた。
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