存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

2013,1,22 元春レイディオショー

2013-01-22 06:22:37 | 佐野元春
新春特集 音楽をもっと聴こう」の第三回目は、ゲストに著名なDJである小林克也氏をお迎えし、洋楽を聴く楽しさについて

火曜の夜11時は元春レイディオショー

1 All Shook Up : Elvis Presley

1957年の曲

S:こんばんは
K:こんばんは、どうも小林です。
S:今日は楽しみにしていました。
K:プレスリーからでしたけれど、これは57年のヒット盤
S:そうです。克也さんはお生まれが
K:生まれは1941年 
S:41年。ということは克也さんはリアルタイムでエルヴィスを聴いていたということですよね?
K:勿論
S:50年代の洋楽の様子について、ちょっと僕は知りたいんだけれども。エルビスが日本に輸入される訳なんですけれども、当時はアメリカのヒットよりも少し遅れて日本に入ってきたりとかしていたんすか。
K:そうですね。新聞とかはね早かったんですよ。PTAが怪しからんという風なシンガーが出てきたって。言う風な記事が結構色んな所で書かれていた。僕は駐留軍の放送を聴いていて、その頃はクルーナーの時代だから、シナトラがね、・・そういった時代に何か訳のわからない声が聴こえてきた。これは何?これが気持ち良いんですよ。それがプレスリーだった。語学の力が伴ってないわけだからそんに判らない訳ですよ。これが学校から帰ってラジオ点けると毎日かかっているから、これは凄いんだって思っていたら、新聞記事でプレスリーって。これがエルヴィス・プレスリーなんだって、PTAとか親の世代はみんなもう猛反対して、揉み上げが長いとかそういう風なことも知るわけですけれども、姿かたちはわかんないんですよ。で、6か月くらい後になってそのレコードが紹介されるようになって、それから早かったですね。プレスリーの「LOVE ME TENDER」という映画で初めて見るわけですよ。で、あの映画はプレスリーは本当は役者をやりたくて、歌うつもりはなかったんだけれども、そりゃあ歌わなきゃならないだろうってことになって歌うことになって、、まあそれはやっぱりわかりましたね。だって歌う所が一番良いんだもの。それで、プレスリーのさっきかかった「All Shook Up」だとか所謂ロックンロールが紹介されるようになって、まあ僕らの世代は皆ギターなどはないわけですから、箒で、鏡とか見てギターの真似してプレスリーをしていたって時代です。
5:44

S:なるほど。 All Shook Up 1957年のヒット曲。1941年生まれという克也さんは当時16歳。まさにこれから多感な時期を迎えるという頃
K:15の時にプレスリーが来るわけですね。ホテルでどーんと。
S:そうですね。となると洋楽の情報を知るメディアっていうとラジオということになりますよね?
K:そうです。ラジオですね。
S:TVではそうした海外のミュージシャンの情報は流していたんですか?
K:ほとんどない。洋楽に関していうと、民間放送なんかでも30分放送とか1時間放送なんかだとご馳走みたいなかんじで。1時間番組だなんかだとロックはあんまりかかんないんだよね。イージーリスニングみたいなのだったり、さっき言ったシナトラとかクルーナーみたいなタイプが流行ってた。それで50年代に入ると、ちょっとそのロックまではいかないんだけれども、ジョニー・レイって知ってます?
S:はい
K:
6:50

2 Somethin' Else : Eddie Cochran

3 Lotta Lovin' : Gene Vincent

S:ジーン・ヴィンセントは
K:僕はラジオっこだったんですよ。米軍の
三沢のハイスクール
土曜日のお昼くらいからダンス・パーティーやってるなって
どんどんどんって本当に大きな電波でやってくる。中波もそうだし短波もぶつけてラジオがあちこちのが流れてきて、我々は面白くて、ちょっとずれると英語が聞こえてきたり、短波でも中波でも聞えたし。
木曜日とか金曜日の1時半とかね、学校があるじゃないですか。学校をさぼって家でラジオを聴くわけですよ。
高校後半くらいからなかな?そのころからDJとかの手法とかを気になって
重要な娯楽でしたね。
日本のものにないものがあり、
DJについては自宅から放送しているわけではないのに、冷蔵庫から飲み物を出したりしてたりとか、殆ど離さないDJだったりとか、どんな生活をしているんだろう?この人は黒人だろうな?とか、これは黒人ではなかったの?っとか

S:視覚的なものがなかったわけですよね

K:そう。黒人だと思っていた人って多かったわけですよね。

S:克也さんの場合は、人に紹介しようってことに
K:僕の場合は気が付いたらやっていたって感じで、自分はこれをやっているんだって気が付いたのは30代くらいから。
S:DJみたいなことをやってみようってことで
K:これは僕はミキサーをやっていて、番組をやっている人がやってみない?って言われて、DJ
S:お手本にされたDJとか
K:そういうことは意識するんだけれど、日本語でやるでしょう?あのころは15分番組だったんだけれど、音楽を流しても時間が余ったりするんだよね。喋ってよって言われて、喋るのが当たり前になって。音楽をいろいろと解説するっていうのは得意ではなかったんですよ。良いものは良い嫌いなものは嫌い。
プレスリーでもこの曲は好き、あれは嫌いって感じで好きなものだけかける

4 I'm Looking for Someone to Love : Buddy Holly & The Crickets

K:真似なんだけれども元春。

S:ベストヒットUSAを始められたのは
K:81年
S:ミュージック・クリップが出てきて、それを紹介するっていう。克也さんはそれまでラジオでされてましたよね。
それがTVに
K:最初は断ったんですよね。うちの外にいるジャーマネがね
S:奥さんですね あははは
K:紹介すると翌日3倍とか5倍とか売れるようになって、やがて使命感が芽生えてきて、知らなかったんだって。僕としては入り口として、良いところを紹介していけばいいか。素人としてというか愛好家というのはとても好き嫌いがあるんですよ。映画とかはもっと好き嫌いがあるんですよ。くさすっていうことは大変。責任があることなんだから、命をかけているんだから、良いところを褒めてあげようってなりました。
S:ロックンロールミュージシャンとかも変わったエピソードとか
K:普通のことを聞くと、相手はそんなことを聞くのか?って顔をするんだ
終わったら、悪かったなーみたいな
イギリスのミュージシャンなんかは普通の質問をすると馬鹿にされるみたいなことがありましたけれどね
。あれは本当に難しいと思いますよ。プロモーションのために番組に出てきている訳ですよね。でもみなさんんが楽しみたいと思っているのに

S:これは好きでされてたんじゃないかって、スネークマンショー
K:こういうのが俺が向こうので聴いたやつだって。寸劇までいかない、シャワーで女の人が鼻歌を歌って、女性は裸じゃないですか、そこにウハハハハって男の声が入り、音楽が入ると面白いじゃないですか。それは音から入ったんですよ。
S:僕らの世代ではマリファナを所持していたことで日本でコンサートが出来なかった
K:ポール・マッカートニーね
S:ポールが捕まっちゃったことをスネークマンショーで
K:ポールのことをよく知らない日本の警察官
これ、流すの?
S:はい。NHK大丈夫かな
K:過去にNHKすでに流してますよ

5 はい、菊地です(〜7人の刑事) : Snakeman Show

3PICKS!
The Chieftains
アイルランドの音楽をわかりやすく紹介したバンドです
結成50周年
ジャンルを超えて多くのミュージシャンからリスペクトされています。
エルヴィス・コステロ、スティング、
僕が初めてアイルランドの音楽を聴いたのは、ヴァン・モリソンでした。
アイルランドの伝統音楽はアメリカ大陸に渡って、カントリーミュージック
アフリカ大陸の音楽が混じってブルースに
現代音楽の源流
百合の様に美しい女 彼女の美しさを見て 刺してしまう

6 The Lily of the West : The Chieftains & Mark Knopfler

S:この生音の響きは何とも言えないですよね。
K:佐野さんが紹介して音がわーって出るあの感覚
S:これはラジオでないと得られない感動ですよね。景色がわーって広がる
K:TVでやると大変
S:洋楽を若い人たちが聞かなくなってきているってことについて
K:僕は実はあんまり悲観的ではないんです。日本のアーティストの方がいろんなことをやるようになってきているし、言葉が通じないから身近ではない。佐野元春のファンは洋楽を聴くかもしれないけれど、その人たちは洋楽よりも佐野元春の方が好きかもしれない。僕も

K:今僕らがやっている放送を聴いてくれている人たちは何で聴いてくれているのか?って佐野さんわかりますか?S:昔はわかったんですけれど
K:僕は悪い音っていうかモノラルの音って好き
S:モノは決して悪い音ではないですよ
K:ええ。
S:今はyoutubeとか凄く発達して これを欲しいって買うことが出来るようになっているけれど、
音楽との出会いはもっと偶然であっても良いと思うんですよね。

K:佐野さんがゲストでってのはあったけれど、僕がゲストっていうのは初めて



コメント (2)
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