声の出演
庵野秀明 (堀越二郎)
瀧本美織 (里見菜穂子)
二郎の恋人→妻
風間杜夫(里見)
菜穂子の父
野村萬斎 (ジャンニ・カプローニ)
二郎の尊敬する飛行機 設計士
西島秀俊(本庄季郎)
二郎の友人・三菱の同僚
西村雅彦 (黒川)
二郎の上司
大竹しのぶ (黒川夫人)
スティーブン・アルパート (カストルプ)
ドイツ系のスパイ?二郎と菜穂子のキューピット
竹下景子(二郎の母)
志田未来 (二郎の妹 堀越加代)
にいにいと兄を呼ぶ。医師
國村隼(服部)
主題歌
「ひこうき雲/荒井由実」
原作・脚本・監督 宮崎駿
ついに観ました。ジブリの夏。製作に5年かかったという作品。
見に行ったポイントは、
映画制作初期段階から効果音を人の声で作ることにこだわりをみせた宮崎監督。 飛行機のプロペラ音や蒸気機関車の蒸気。車のエンジンの音や関東大震災の地響きの音。さまざまな音が人の声で表現されている。というのをTVで知り、じっくりと聴いていた。電車の停止音は人の声かな?
更に、細かい人々のそれぞれの動き。それぞれの動きを将来ソフト化されて何度も繰り返して見て楽しめそうな映像。
ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描くアニメである。サバの骨が美しい曲線をしているように、自分たちの手で美しい飛行機を作ろうとする。
二郎と菜穂子との恋、あまり有限ではないが残された時間を惜しむような夫婦生活へ
30年間を夢の世界と歴史的な背景とを織り交ぜながら
人間を描いていく
破裂する社会を体感、予見しながらも、自分の目の前にある仕事に熱中する
夢は現実では起きないことを起こす
カプローニは「創造的人生の持ち時間は10年だ」と示し、二郎は才能を発揮して実現する夢を共有する。
夢の平原で結核で亡くなった奈緒子が二郎に語りかける
あなたは生きて
淡々と展開する話 ストレートな表現 潔い感じ
ぐっときました。
僕も人生の中で、個人的な決意をするきっかけになった映画となりそう。
堀辰雄の『風立ちぬ』の冒頭に
「風立ちぬ、いざ生きめやも」
(風が起きた、生きてみなければならない)
ポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節
“Le vent se lève, il faut tenter de vivre”を、堀辰雄が訳したもの
ユーミンの「ひこうき雲」がよく合っていた。