2024,3,13 発売
番匠谷紗衣のセルフ・プロデュースによるフル・アルバム
一枚の紙を折り畳んだ歌詞カードは読みやすく、本人の写真も一枚掲載されている。
1 honey
先行シングル曲で配信されていたし、PVも流れていた。
アコースティック・ギターで始まる
擦れたヴォーカル
コーラスも入って
フォーンも入って
サビの高音
ぎゅっと抱きしめて
では思わず口ずさむ
2 キャリーケース
イントロからポップでアップテンポな期待感が膨らむ曲
本人のライヴ活動で出かけた時に使うツアーケース
何か所かはライヴにいったけれど、大都市から地方都市までワンマンではないライヴが多く、持ち時間20分のライヴだったり、フェスだったり、時には路上で、多くの経験には喜びに繋がるまでの辛さや悔しさや理不尽な対応があって、その中でも、誰かの優しさや有難い対応にも触れてきたことだろう。
このキャリーケースの持ち手を見る
思いがミュージシャンとともに上がる
3 rainy
このポップでノリの良い曲は雨の日でも心が軽やかになる
雨が降ったら思い出して
思わず心の中でステップを踏んで進んでいる
4 私の海
大阪湾に面して関西国際空港も近くに見える泉佐野出身のシンガーソングライター
海や空や風や光を歌う
君の光が私に差す
5 レシピ
高音で鳴る音階が効いている
私のダーリンのために
白菜とつくねのスープを作る
レシピ pi pi pi
ニコニコしちゃう
素直な恋愛の気持ち
感想にはブルースハープも
紗衣ちゃんを恋愛対象に思う若いファンには、ちょっと複雑な感情があるかもしれない。
6 to Me
アコースティック・ギターとヴォーカル
番匠谷紗衣らしい曲
自問自答しながら鼓舞して行き詰って
戦って来たら誇りがあるでしょう
全部哀切な私だよ
と自己肯定しながら前を向いて前進していく力強さ
生きたくない死にたくない 誰か助けてよ
と思わず叫ぶ脆さ
熊木杏里の歌にも強さや弱さを含みながら生きていく感じがあるけれど
もがきながら生きている生き様は、彼女のコアな部分に魅力を感じている人には響く曲だと思う。
7 夏の通り雨
先行シングル配信されてる。
ライヴで聴くと 季節は真冬でも 夏になっていた
アスファルトに落ちる夏の通り雨みたいに
ライヴではいつも自然と涙が溢れてくる曲
歌詞とは関係なくグッとくるものがあるんだと思う。
8 恋の魔法
おそらくファンのリクエストが多かったであろう曲
ライヴでは10代の頃から盛り上がってコール&レスポンスする曲
この曲が始まるとCDでも思わずレスポンスする。
9 1番好きだった人
ピアノとヴォーカル
日々の中で誤魔化してる気持ち
一緒に自分を支えてくれた人への思い
河島英五が好きなミュージシャンでもあるので、少し泥臭い感じも滲んだりする。
タイトルが過去形であるように冷静に好きだった人と自分の思いを見つめ直している歌
10 冬に咲く桜
チェロも入ったバラード
私の人と違うところ
生きにくい自分でも
自由になっていく
一つ一つ集めていこう
全て君の味方になるから
番匠谷紗衣が自分で成長を感じて昇華している一端が見える曲だと感じる。
彼女らしい曲だし、チェロの響きと共鳴して広がる表現が世界を広げている。
11 とうだい
アルバムのタイトルは『light house』(灯台)
アコースティック・ギターとヴォーカル
灯台があるから迷わないよ
僕が灯台になるから
帰る場所があるから
幸せの方へ
行ってらっしゃい
「私がみんなの灯台になりたい」というコメントをしてきたアルバム
ずっとヘビロテしてるアルバムの一つになっています。
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