京セラ美術館に行ってきました。
村上隆のオブジェやジブリ展も魅力的だったけれど
美術館で過ごしたのは
パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展
―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガール
2100円
主な目的は好きなジョルジュ・ブラックを見たいし、おそらくパブロ・ピカソも何点もあるだろうくらいだったんだけれど
行って見て知らなかったことを多く知ることができました。
キュビスムとは
キュビスムは、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出され、その名称は、1908年にブラックの風景画 が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来。
絵画を現実の再現とみなすルネサンス以来の捉え方から解放。
西欧文明に影響されない古代ギリシャ・ローマでもない
アフリカやオセアニアの先住民のお面やオブジェ、デザインを取り入れる視点。
「プリミティヴィズム」
後年タヒチへと移り住んだP・ゴーギャンやアフリカ彫刻に触発されたパブロ・ピカソが幾何学的に平面化された形によって画面を構成する試みの中で起きて来た潮流でもあった。それは、西欧中心主義的な側面もあるが、パリなどを中心に活動する芸術家たちの
視覚表現に新たな可能性を開いたキュビスムは、 絵画や彫刻の表現を根本から変えることで、抽象芸術やダダ 、シュルレアリスムへ、装飾やデザイン、建築など様々な分野にも瞬く間に広まり、芸術の多様な展開に決定的な影響を与えたとされている。
ポール・セザンヌの作品、ポール・ゴーギャンの作品、アンリー・ルソーの芸術家たちを招く自由の女神などで始まり、
コートジボワールの仮面、マリのバンバラの小像、ガボンの遺骨容器の守護像、コンゴ民主共和国のオブジェというプリミティヴィズムへの誘いがあって、
1907~1909年頃の「プリミティヴィズム」のピカソやアンドレ・ドラン、ブラック、マリー・ローランサンの作品が続く
セザンヌに導かれた芸術家たちの作品が並び
ジョルジュ・ブラックとパブロ・ピカソの作品が続く
フェルナン・レジェ、ファン・グリスから同時主義のロベール・ドローネ、ソニア・ドローネ
レモン・デュシャン=ヴィヨン、マルセル・デュシャン、ジャック・ヴィヨン、フレンティシュク・クプカなど
ラ・リュッシュ
モンパルナスの集合アトリエ「ラ・リュッシュ」(蜂の巣)
当時の写真が飾られていた。魅力的な その名のような独特な形をした4階建てくらいの建物。
アメディオ・モディリーアーニ、マルク・シャガール、シャイム・スーティン、アンリ・ルソー、アンリ・マティス、アレキサンダー・アーキペンコ、ジャック・リプシッツなどが住み、極貧の中で絵を描いてた。
レオポルド・シュルヴァージュ、セルジュ・フェラなど東欧系の作品
立体主義
第一次世界大戦
キュビズム以降
中でも衝撃的だったのは
出口付近で流れる音楽、リズム
近づくと
フェルナン・レジェ、ダドリー・マーフィー『バレエ・メカニック』 13分48秒の映画上映
坂本龍一の「未来派野郎」の「バレエ・メカニック」に影響を与えた作品だった。
堪能した。展示品の本を買おうと思ったが、重くて持ち運ぶ鞄でなかったこと。その後の予定を考慮して渋々諦めたが、無理して買っておけば良かったかなと思う。
ブラックは三度見くらいして観た。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます