霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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世間

2008-05-13 19:18:13 | 生活
我が家のジイチャンとバアチャンは世間の噂に非常に過敏に反応する。
それに対しオジサンは「世間にAさん、Bさん、Cさんは居るが世間そのものは実体の無いもの」という持論を展開し、振り回されないように説得するが理解させるのは至難の技となっている。

最近、オジサンが「他人の杉林を勝手に間伐や枝打ちをしたり、公道に立入禁止の看板を立ている」という噂が広まっているという。
勿論、皆事実無根で、誰かの勘違いから始まった伝言ゲームで話しが捻じれたのだと思われる。
しかし、バアチャンにかかると「そんな噂を立てられる方が悪い」となる。

悪いのは事実に反することをまことしやかに話している(世間ではない)Aさん、Bさん、Cさんであって、噂されるオジサンに罪がないのは当然のこと。
しかし、このように加害者と被害者が転倒してしまうような事例は日常茶飯事。
我が家の年寄りは「警察と泥棒の区別もつかないのか」と嘆かわしく思うことがしばしばある。

これでは、他人の陰口を言いふらすようなマトモとは思えない人間に行動を制約されるという異常な世界が出来上がってしまう。
いや、既にそんな世界が出来上がっているような気がする。


(門口の白ヤマブキ)

「皆と同じことをしてなるべく変わった行動をしないように」とはジイチャンの持論。
そうしないと世間から「後ろ指を指される」ことになるという。
ここまで来ると「世間に合わせる」というよりも「世間の噂を恐れている」としか思えない。

そんな主体性のない生き方は「死」に等しい。
コメント (11)
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