一人暮らしをしている実家の母の言動がおかしくなり始めたのは五年ぐらい前からだった。
緊急連絡先を役所に報告するぺーパーを「書いて欲しい」と電話が来て訪ねた時だった。
当然のことながら、その用紙には近場に住んでいる息子の名前を書く趣旨なのだが、母は何を
勘違いしたか「私の名前を書いて」と主張し、いくら説明しても譲ることが無かった。
翌日、役所に確認してようやく自分の過ちに気付いたのだが、その時の釈明は「お前の説明の
仕方が悪いから」と平然としていた。
(堆肥を搬出した後の鶏舎には新しい籾殻を敷いた)
その後も「三人の子供を持ったが誰にも親孝行されたことがない」とか「私には子供が居なかった」
などという「逆撫で発言」が多くなり、若干ボケが入ったためと知りつつも、頻繁に憎まれ口を叩か
れるとついつい「ムッ」として「コノ、クソババァ!」と一喝することも多くなった。
先日は母と調整して決めたはずのケアプランが「そんな事を言っていない」と簡単に否定されてし
まったケアマネがビックリ仰天していたが、気持ちの変化が「記憶」も変化させてしまう傾向も多く
なった。
特に、物事の「是非を判断する能力」が極端に衰えてしまったようにも見える。
それでいて正常な発言をすることも時々あるので「老人介護」のむずかしさを感じざるを得ない。
そんなことから、お金の授受や重要な判断については自筆で紙に書いて貰うようにして、後々の
母とのトラブル防止に努めている。
緊急連絡先を役所に報告するぺーパーを「書いて欲しい」と電話が来て訪ねた時だった。
当然のことながら、その用紙には近場に住んでいる息子の名前を書く趣旨なのだが、母は何を
勘違いしたか「私の名前を書いて」と主張し、いくら説明しても譲ることが無かった。
翌日、役所に確認してようやく自分の過ちに気付いたのだが、その時の釈明は「お前の説明の
仕方が悪いから」と平然としていた。
(堆肥を搬出した後の鶏舎には新しい籾殻を敷いた)
その後も「三人の子供を持ったが誰にも親孝行されたことがない」とか「私には子供が居なかった」
などという「逆撫で発言」が多くなり、若干ボケが入ったためと知りつつも、頻繁に憎まれ口を叩か
れるとついつい「ムッ」として「コノ、クソババァ!」と一喝することも多くなった。
先日は母と調整して決めたはずのケアプランが「そんな事を言っていない」と簡単に否定されてし
まったケアマネがビックリ仰天していたが、気持ちの変化が「記憶」も変化させてしまう傾向も多く
なった。
特に、物事の「是非を判断する能力」が極端に衰えてしまったようにも見える。
それでいて正常な発言をすることも時々あるので「老人介護」のむずかしさを感じざるを得ない。
そんなことから、お金の授受や重要な判断については自筆で紙に書いて貰うようにして、後々の
母とのトラブル防止に努めている。