「座して死を待つ」集落 その一

政府の減反政策が破綻し五年後には稲作も「自由競争」の波に晒されることに決まっている。
中山間地のハンディを考慮すると「圃場整理」をしたとしても激化する競争下で生き残れるかどうかは自信が
持てない。
しかし、圃場整理も為されないまま「その日」を迎えたら我が集落は忽ち淘汰されるであろうことは明明白白。

そんな背景もあって、昨年の夏に市役所の働きかけで遅まきながら我が集落も「圃場整理」に着手することで
話しがまとまった。
それに向け三～四回集まりを持ち該当する農地を地図にプロットする段階まで進んだ時点で、突然リーダー役
の農家組合長が理由も示さず自分が招集した打合会の冒頭で「俺は圃場整理に反対だ」と捨て台詞を吐いて
退席してしまった。


(昨日の雪の後遺症で、庭の景色だけ見ると冬に逆戻りしたようだ)

アベノミックスを推進する安倍総理が突然「俺はアベノミックスに反対だ」と宣言するに等しい暴挙に驚いたが、
今日の中山間の総会で何か釈明があるのかと思ったが、釈明どころか発言を妨害する行為に終始した姿勢に
はただただ呆れるばかりだった。