稲刈りは前半戦のウルチ米が終わったことから、備蓄庫や乾燥機に入っているウルチを
籾摺機にかけて30kg単位の玄米で袋詰めしなければならない。
そして、それと並行してコンバイン、乾燥機、備蓄庫等を綺麗に掃除してモチにウルチが
混じらないようにすることも必要。
そんな作業を二日掛かりで済ませてから餅米の稲刈りがスタートする。
残念ながら、深夜から昼にかけて強い雨が降り続いたことで、モチの稲が倒されてしまった。
ウルチのような快調な稲刈りは期待出来なくなったが、何とか次の雨が来る前に刈り終えたい
と思っている。
しかし、週間天気予報を見ると少し状勢は厳しそうだ。
写真は今朝の地元紙岩手日日新聞の記事。
同世代の農業者が命を落とす痛ましい事故で、狭い農道、高い土手等々当地とよく似た土地柄
のようだった。
事故の「ヒヤリハット」は日常茶飯事なので、とても他人事とは受け止められず「明日は我が身」
と恐怖感にかられてしまった。
それは決して大袈裟な表現ではなく、老化の進展と共に「真っ直ぐにバックしたつもりが斜め
だった」というような過ちが多くなりつつあることを実感しているためかと思われる。
記事を読んで改めて自らを戒めたつもりだったが、直後に荷物を積んだ運搬車で新築したばかりの
ビニールハウス側面の溝に突っ込んで横転しかかる事故を起こしてしまった。
以前は高低差が無かったが、新築時に全体の水平を保つために30cmほどの段差が出来ていたに
もかかわらず、雑草で覆われていて気付かなかったことによる事故だった。
未使用のハウスの損傷が僅かで済んだのが「不幸中の幸い」だった。
昨日の昼過ぎに東京の孫達に葡萄を送ってやろうと思って同級生が個人的に運営している
直売所に向かったところ、「本日は閉店となりました」と看板が出ていた。
建物の中に誰かが居る雰囲気だったので、ドアを叩いたところ奥様が顔を出してくれた。
しかし、「今年の送付は既に終了となりました」とのこと。
いつも行列の出来る人気直売所なので「既に完売か」と思ったら、冬の大雪で葡萄棚が
倒れ、大きな被害を受けたようだった。
一方、今朝の地元紙には、リンゴ農家が「遅霜被害で生産がままならなかった」と嘆いて
いる記事が掲載されていたが、果物農家にとって今年は「苦難の年」のようだ。
(昨日、稲刈りを終えた高森の写真)
ウルチ米の稲刈りを今日で終えたかったが、乾燥機が満杯となってしまった。