ドイツW杯のベスト16が出揃った。W杯優勝経験チームが6つも含まれている豪華メンバーとなった。地域別に見ると、欧州10、南米3、北中米、アフリカ、オセアニアが各1で、残念ながらアジアから出場したチームはすべて敗退となった。
アジア代表の決勝トーナメント進出の最後の望みだった韓国は、堅守のスイスに0対2で敗れた。好ゲームを展開したが、韓国の攻撃がやや単調だった。トップのチョ・ジェジンの頭を狙ったパスばかりで、スイスの大型DFに簡単にはねかえされていた。もう少し丁寧に後方からビルドアップし、パク・チソン、イ・チョンスといった俊敏な選手が平面的にチョ・ジェジンと絡むことができれば、もう少しチャンスをつくれただろう。前半にあった、パク・チソンからのスルーパスを受けたイ・チョンスがシュートをしたシーンがもっと再現できたのではないか。
今大会の韓国の戦いぶりには2002年大会4強の経験が生きていたと思う。そして、若い選手が多かった今大会の経験も、上積みとなって2010年アフリカ大会に生きることだろう。そこが日本と大きく違うところだ。
さて、いよいよW杯は決勝トーナメントに入り本番モードに突入する。1回戦で注目したい3つの試合。まずは、イタリア対オーストラリアだ。前回ヒディンク韓国に敗れたイタリアと、ヒディンク率いるオーストラリアとの対戦。イタリアがヒディンクにリベンジできるか。スイス対ウクライナは新鮮な対戦である。勢いがついてきたシェフチェンコが、今大会無失点のスイスのDFを突破できるか。そして、地元ドイツとスウェーデンの戦い。だんだんとチーム力が高まっているドイツの勝敗が、今後の大会の盛り上がりに大きく影響する。ドイツには、最低でもベスト4には進んでほしい。難敵スウェーデンを破ることができるか。
来週末にドイツ入りするぼくの観戦予定の4試合のカードは、準々決勝でドイツ対アルゼンチン(ベルリン)とイングランド対オランダ(ゲルゼンキルヘン)、準決勝がアルゼンチン対イタリア(ドルトムント)とオランダ対ブラジル(ミュンヘン)になるのではないかと予想している。果たして、予想どおりの展開となるかどうか。
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