行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】半年ぶりの再戦でも実力差は埋まらず。力負けで敗れる  ガンバ大阪戦

2013-10-22 22:20:12 | カターレ富山
1-3で敗戦。
天皇杯敗退によって試合のなかったことから、2週ぶりとなったリーグ戦。0-4と大敗した半年前のリベンジを期して万博競技場に乗り込んだカターレでしたが、返り討ちに遭い2連敗。ガンバにとってはプレーオフ以上確定となる勝利を献上してしまったのでした。
前もってわかっていたことではありましたが・・・やはり、1年でのJ1復帰とJ2優勝を目指すガンバとカターレでは、レベルの差は歴然でした。
先制を許してしまう苦しい展開の中、それでも劣勢にあっても食い下がり、期待していた白崎が待望のJ初ゴールを挙げ、一時は同点に。
しかし・・・気をつけねばならない時間帯だったはずの前半終了間際に勝ち越しゴールを許してしまい、再びビハインドを背負うことに。そして後半は、気をつけねばならないとわかり切っていたはずの宇佐美にダメ押し点を決められて突き放されることに。
西川、Jデビューとなった地元出身ルーキー・祥輝、ガンバジュニアユース出身の三根を次々と投入して巻き返しを図るも、奏効せず。結果、1-3で敗れました。

大西と國吉という主力が累積警告による出場停止というなかで迎えた試合。その一方で、舩津が約1か月半ぶりにスタメン復帰、平出もベンチ入りと、戦線離脱していた選手が戻ってきたのは朗報と言えました。
ただ・・・だからこそ、なのですが。舩津には、もうちょっと頑張ってほしかったように思います。
ブランク明けで、しかも格上のガンバが相手ではなかなか難しいところもあったでしょうが、それでも。良いときの舩津であれば、そこはもっとがっついてボールを奪いに行くだろ!って場面でもなかなかうまくいかず。見ていてもどかしかったです。
同様に、3試合ぶりのスタメンとなったキャプテン・足助にも言えました。良いときであればもっと果敢なディフェンスが出来るのに、どうもちぐはぐな印象で・・・。
監督の言うところの「ビッグクラブが相手だとリスペクトし過ぎてしまう」というところだったのでしょうか。そこは、逆に負けん気に変えて本領発揮につなげてほしかったのですが・・・。

やはり、ガンバのレベルの高さというものは素人目にもハッキリわかる、まさに一目瞭然といったものでした。
ゴール前に迫ったときの推進力とか・・・カターレがほとんど出すことが出来ていないところの迫力というものが、滲み出ていました。
もちろん、全てがみんなうまくいくわけではないけれど。それでも相手にしっかりと脅威を与える攻め。
カターレがやると積極性不足にしか見えないところのゴール前でのラストパスであるとか。サイドチェンジにしても、受け手に吸い込まれるような正確性の高いパスであるとか。
本来、カターレも同じようなことをやりたいんだと思います。けれど・・・やはり、悲しいかな実力が足りなすぎる。
ガンバの選手だって、別に再現不可能なプレーをやっているわけじゃない。けれど、カターレとの差は歴然。
それが何に起因するのか・・・選手たちは、擦り切れるほどVTRを見て検証する必要があるのではないかと。
そして、レアンドロに代わってガンバのエースとして君臨している宇佐美に、してやられたこと。求められることをしっかりとやり切って結果を残すこと。これもまた、カターレに絶対的に不足している部分ですけれど。
相手が悪かった、と言い訳するのは簡単です。けれど、そこで終わっていては何も変わりません。弱いカターレのまま。
それで良しとしないならば・・・何が足りなくて、どうしなければならないのか。今一度、しっかりと各々がみつめなおして試合にフィードバックせねばならないと思います。

反省点の多々あった試合にあって、やはりいちばんのトピックは、白崎が待望のリーグ戦初ゴールを挙げたことでしょう。遠藤から今野という日本代表ラインがパスミスをしたその隙を逃さず、いっきにかっさらってゴールへと結びつけたのでした。
パスミスは偶然であったかもしれません。けれど、ゴールは偶然ではない。それは確かです。
ゴールへの意志をきちんと張りつめていた。たとえ劣勢に立たされていた中にあっても。そのストライカーとしての矜持が生んだゴール。
ひとつ、結果を出してみせました。自分のやってきたことが、信じてきたことが間違いではなかったことが、その結果につながりました。
ならば、狙うは次なるゴール。残り5試合しかない・・・いや、5試合ある。ならば、いっそ5試合とも得点するくらいの気概をみせてほしいところです。
そして、フィールドプレーヤーのなかでこれまで唯一出場のなかったルーキー・祥輝が地元の大阪でJデビュー。78分からの出場と、時間的には多くはなかったものの、初めてプロのピッチに立った背番号25は、溌剌としたプレーを見せていました。
「正直あまりおぼえていないくらいがむしゃらにやった」とのこと。それでいいと思います。監督とて、地元だからと温情采配のみで起用したわけではないはず。期待に応えるのは、これから。今はまだ小さな蕾ですが、いずれそれが大きく花開くように。

負け試合に良いも悪いもないかもしれませんが、そのなかにあって、悪いとまでは言えない試合ではありました。もっと悪い試合など、これまで幾度もあったのだから。
けれど、その一方で・・・格の違いを見せつけられた試合ではありましたが、それを踏まえてなお、「相手がガンバなら仕方ない」とは、言えない・・・言ってはならない試合であったこともまた、事実かと。
もっとやれたはず。もっと、相手に脅威を与えられたはず。
なのに、それができなかった。出来ずに、力の差を見せつけられた挙句、敗れた。
単純な実力差のほかに、甘さという点もまた、認めねばならない試合であったかと思います。

幸か不幸か、残留争いのライバルチームがほぼ全敗、順位変動はなく19位のまま。
けれど、そこで胸をなでおろすのではなく。「勝てば浮上のきっかけとして充分だったのに!」という悔しさを忘れてはなりません。
いまだ、脅威は去っていないのだから。
いい加減な気持ちで臨んでいたのであれば、この先も勝てずに7連敗でシーズン終了―――そうならないなんて、どうして言える?
力の差をまざまざと見せつけられた試合ではありました。ある意味、順当な結果であったやもしれません。
けれど。
それが、負けていい理由になどならないことを、忘れてはいけません。
負けた悔しさというものを、言い訳によって薄めたりしてはなりません。
この敗戦をただの1敗にするか、それとも糧とするか。
言うまでもなく、後者でなければならないのだから。
コメント
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